🇨🇦 カナダは「不倫=有責」ではない?― 日本とまったく違う“無責任主義”のリアル
日本では
「不倫した方が悪い」
「悪い方が慰謝料を払う」
という発想が一般的ですよね。
しかし、カナダの離婚制度――特にBC州では、考え方が根本的に違います。
今日はその仕組みを、できるだけ分かりやすく整理します。
① 離婚理由はたった一つ
「婚姻関係の破綻(Marriage Breakdown)」
カナダの離婚は、連邦法であるDivorce Actに基づいて行われます。
この法律では、離婚理由はたった一つ。
💡「Marriage Breakdown(婚姻関係の破綻)」
そして、その証明方法は主に3つあります。
✅ もっとも一般的なのは「1年間の別居」
相手に落ち度がなくてもOK
不倫がなくてもOK
ただ1年間別々に暮らせば成立
つまり
👉 どちらが悪いかは関係ない
✅ 不倫(Adultery)や虐待(Cruelty)は?
これらも法律上の「Grounds」にはなります。
ただし重要なのは👇
⚠ これは「相手を罰する制度」ではない
⚠ 1年待たずに離婚するための手段に過ぎない
② 不倫しても損をしない?
ここが一番驚かれるポイントです。
カナダでは、不倫などの「有責行為」がほぼ以下に影響しません。
🏠 財産分与
BC州ではFamily Law Actが適用されます。
原則はシンプル。
💰 結婚期間中に築いた財産は「50:50」
たとえ
浮気して家を出ていった
別居の原因を作った
としても、別居時点の資産は機械的に半分。
📌 家
📌 銀行口座
📌 年金(RRSPなど)
すべて対象です。
唯一の例外:資産の使い込み
例えば
浮気相手に高額プレゼント
ギャンブルで意図的に財産を減らす
貯金を隠す
こういった場合は
「Financial Misconduct」として調整される可能性があります。
👉 これは「不倫が悪い」からではなく
👉 財産を不当に減らしたから問題になる
💰 慰謝料はあるの?
日本のような
「裏切られた精神的苦痛への慰謝料」は
BC州では認められにくいです。
👶 親権はどうなる?
BC州では「親権」という言葉はあまり使いません。
代わりに使われるのが:
Parental Responsibilities(親の責任)
Parenting Time(育児時間)
裁判所が見るのはただ一つ。
🧒 子どもの最善の利益
「配偶者を裏切ったこと」と
「良い親かどうか」は別問題として扱われます。
不倫が
児童虐待
ネグレクト
子どもへの悪影響
に直結しない限り、
親としての権利は基本的に維持されます。
③ なぜこんな制度なのか?
背景にあるのはこの考え方。
❌ 犯人探しをしても家族に悪影響
❌ 感情論を法廷に持ち込まない
代わりに、
✔ 関係が壊れたなら淡々と整理
✔ 子どもを最優先
✔ 経済を合理的に分ける
非常にドライです。
④ BC州は事実婚にも強い
BC州はカナダでも特に事実婚に寛容な州です。
2年以上同居していれば、
💍 法律上の結婚をしていなくても
財産分与はほぼ同様に適用されます。
これも
「どちらが悪いか」は関係ありません。
まとめ
🇯🇵 日本的発想
「悪い方が払う」
🇨🇦 カナダ(BC州)
「悪いかどうかは問題にしない」
✔ 離婚理由はMarriage Breakdownのみ
✔ 財産は原則50:50
✔ 慰謝料はほぼなし
✔ 親権は子どもの利益だけ
✔ 事実婚でも同じ枠組み
感情面では納得しにくい制度かもしれません。
しかし、カナダの家族法は
「罰するための制度」ではなく
「整理するための制度」なのです。
もしBC州での離婚や事実婚解消で悩んでいる方がいれば、
具体的な状況に応じて戦略は変わります。
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