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🇨🇦 カナダの「強制退去命令(Removal Order)」とは?― 3つの種類と、その後に取れる対応

カナダでは、市民権を持たない外国人に対して、一定の条件下で強制退去命令(Removal Order)が出されることがあります。
一口に「退去命令」といっても、その種類によって法的な影響は大きく異なります。

ここでは、
✔️ 3種類の退去命令の違い
✔️ どんなケースで出されるのか
✔️ 不服申立てや「退去停止(Stay)」の可能性

について、分かりやすく解説します。


📌 カナダの退去命令は3種類

カナダの移民法では、非カナダ市民に対して、以下の3種類の退去命令が規定されています。

① Deportation Order(強制送還命令)

最も重い退去命令です。

  • カナダに滞在・再入国することが原則として永久に禁止

  • CBSA(カナダ国境サービス庁)によって拘束・送還される

  • 再びカナダに入国するためには、
    👉 ARC(Authorization to Return to Canada)
    👉=「再入国許可」
    を取得しなければなりません

Deportation Orderは、重大な違反や犯罪が関係するケースで出されることが多く、その影響は非常に深刻です。


② Exclusion Order(入国禁止命令)

一定期間、カナダへの入国が禁止される命令です。

  • 通常の入国禁止期間:1年間

  • 虚偽申告(Misrepresentation)が理由の場合:5年間

この期間が経過すれば、原則として再入国は可能ですが、❗️ 禁止期間中に再入国したい場合はARCが必要となります。

虚偽申告は、

  • 書類の不備

  • 意図しない誤記

  • 重要事項の未申告

など、本人が「軽いミス」と思っていても重く扱われることがあり、注意が必要です。


③ Departure Order(出国命令)

比較的軽い退去命令で、自発的な出国が前提です。

  • 30日以内に自分でカナダを出国

  • 出国後、その事実をCBSAに証明する必要あり

⚠️ 注意点
30日以内に出国しなかった場合、
👉 自動的にDeportation Orderに切り替わります

つまり、「放置」すると一気に状況が悪化します。


❓ どんな場合に退去命令が出るのか

退去命令は、次のような場面で発行されることがあります。

  • 難民申請時に条件付き退去命令を受け、
    👉 難民申請が不認定となった場合

  • 観光ビザ・就労ビザの条件違反やオーバーステイ

  • 永住権保持者が犯罪で有罪判決を受けた場合

  • カナダ国内から永住権申請を行い、申請が却下された場合

「自分は犯罪をしていないから大丈夫」と思っていても、
ステータス違反や申請却下でも対象になる点が重要です。


⚖️ 永住権保持者の不服申立て(IAD Appeal)

永住権保持者(Permanent Resident)が退去命令を受けた場合、
原則として IAD(移民不服審査部)への上訴権があります。

ただし、以下のケースでは上訴が認められません

  • 国家安全に関わる問題

  • 人権・国際法違反

  • 重大犯罪(Serious Criminality)

  • 組織犯罪への関与


⏸️ 退去命令の「停止(Stay of Removal)」とは?

IADでの審理の結果、
✔️ 退去命令が取り消される
✔️ そのまま確定する

のどちらでもなく、「退去の執行を一時停止」する判断が出されることがあります。

Stayが付いた場合の一般的な条件

  • 定期的にCBSAへ出頭・報告すること

  • カナダの法律を遵守すること

  • 平穏かつ良好な行動を維持すること

  • 合理的な努力をしてフルタイムの仕事を維持すること

Stay期間終了後、再度審理が行われ、

  • Stayの解除

  • Stayの延長

  • 上訴認容(退去命令取消)

  • 上訴棄却

のいずれかが決定されます。


🏛️ 連邦裁判所による退去停止

IADとは別に、連邦裁判所で退去停止を求めることも可能です。

例えば、

  • 本国に戻ることで深刻な危険や被害が予想される場合

  • 係争中の訴訟・司法手続がある場合

  • 未決定の永住権申請が存在する場合

など、特定の事情があるときに、
一時的に送還を止める申立てを行うことができます。


🌱 まとめ

退去命令は、
「すぐに出国すれば終わり」という単純な話ではありません。

  • どの種類の退去命令なのか

  • 上訴や停止の可能性があるのか

  • 将来、再入国や永住権申請にどんな影響が出るのか

これらを正確に把握しないまま行動すると、取り返しのつかない結果になることもあります。

退去命令を受け取った場合は、
できるだけ早い段階で、自分の選択肢を整理することが何より重要です。


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