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なぜ僕は桑田佳祐さんを歌い続けているのか~サザンオールスターズのトリビュートバンドを1年続けて学んだこと~


この1年で一番変わったのは、歌い方ではありません。
音楽に対する考え方でした。

こんにちは、一宮光輝です。
普段はアーティスト活動を主軸に、YouTube「歌ラボ」や
ボイストレーナー、音楽スクール経営者として、
様々なアーティストの歌唱分析や発声研究を行っています。
これまでにもASKAさん、CHAGEさん、宮本浩次さん、
玉置浩二さん、村下孝蔵さんなど、多くの
素晴らしいアーティストについて学び、発信してきました。
そんな中、この1年ほど分析とは少し違う形で向き合ってきた
アーティストがいます。

桑田佳祐さんです。

私は現在、サザンオールスターズのトリビュートバンド
「Skip Beats」で活動しています。
気が付けばこの1年、多くのサザンオールスターズの楽曲を
歌わせていただいてきました。
そして歌えば歌うほど、桑田佳祐さんという表現者の奥深さを
感じるようになりました。
もちろん私は桑田佳祐さんを評価したいわけでも、
比較したいわけでもありません。
それぞれのアーティストには、それぞれの魅力があります。
その上で、この1年を振り返った時、私自身が桑田佳祐さんから多くのことを学ばせていただいたことは間違いありません。


歌う前より、歌った後にわかる偉大さ

実はサザンオールスターズの楽曲は、聴いていると自然に聴こえるものが多いです。
しかし実際に歌ってみると、その難しさに驚かされます。
音域が極端に広いわけではない。
超絶技巧を見せつけるタイプでもない。
それなのに、同じように歌おうとしても全く同じ空気感にならない。
なぜなのだろう。
この疑問を抱えながら1年間歌い続けてきました。


作詞家としての才能

改めて感じるのは、言葉の選び方の独特さです。
日常の風景。
恋愛。
人生の切なさ。
ユーモア。
社会への視点。
それらが絶妙な距離感で共存しています。
真面目なだけでもない。
ふざけているだけでもない。
そのバランス感覚が本当に見事です。
だからこそ、何十年経っても多くの人の心に残り続けるのだと思います。


作曲家としての才能

サザンオールスターズの楽曲を改めて聴くと、その音楽性の幅広さに驚かされます。
ロック。
ポップス。
歌謡曲。
ラテン。
ソウル。
ブルース。
様々なジャンルの要素を自然に取り込みながら、それでも聴けば「サザンだ」と分かる。
これは簡単なことではありません。
多くのアーティストが一つのスタイルを磨く中で、これだけ自由に音楽を行き来しながら独自性を保ち続けることは本当に凄いことだと思います。


レコーディングは緻密、ライブは豪快

私が特に驚いたのはここでした。
レコーディング作品を聴くと、音の配置やボーカルの一音一音まで本当に細かく作り込まれています。
どの楽器にも意味がある。
コーラスにも意味がある。
細部まで作り込まれています。
ところがライブになると空気が変わります。
もちろん演奏の完成度は高い。
しかしそれ以上に、
「どうすればお客様に楽しんでいただけるか」
ということが前面に出てきます。
会場全体を巻き込みながら、
一つのエンターテインメントとして成立させている。
その姿に強く惹かれました。


この1年で学んだこと

私は普段、「歌は全身運動である」という視点から発声を研究しています。
解剖学も学びます。
運動学も学びます。
歌唱分析も行います。
もちろんそれらは今後も深めていきます。
ただ、サザンオールスターズの楽曲を歌い続けて気付いたことがあります。
それは、
音楽の目的は分析されることではなく、楽しんでいただくことだ
ということです。
技術は大切です。
知識も大切です。
研究も必要です。
しかし、その全ては人を喜ばせるために存在する。
その順番を間違えてはいけない。
サザンの楽曲を歌うたびに、そのことを思い出します。


なぜ僕は桑田佳祐さんを歌い続けるのか

正直に言うと、
私は桑田佳祐さんのようには歌えません。
当然ですが、同じ人間ではないからです。
でも、だからこそ歌い続けたいと思っています。
歌い続けるたびに新しい発見がある。
歌い続けるたびに音楽の本質を教えてもらえる。
歌い続けるたびに、
「お客様を楽しませるとは何か」
を考えさせられる。
私にとってサザンオールスターズの楽曲は、ただのレパートリーではありません。
音楽家として原点を確認させてくれる教材のような存在です。


最後に

私はこれからも研究を続けます。
歌唱分析も続けます。
そして、一宮式歌唱運動学もさらに深めていくと思います。
しかし、その学びの先にあるものだけは忘れたくありません。
音楽は人のためにある。
歌は人の心に届けるためにある。
そしてエンターテインメントは、人に喜んでいただくためにある。
この1年、サザンオールスターズのトリビュートバンド「Skip Beats」で活動させていただいたことで、その原点を改めて学ばせていただきました。
だから私はこれからも桑田佳祐さんを歌い続けるのだと思います。
まだまだ勉強中ですが、サザンファンの皆様と共に、その素晴らしい音楽を楽しみながら、一人の音楽家として成長していきたいと思います。


一宮光輝
歌ラボ(YouTube累計再生530万回突破)

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生で歌を聴いていただけると、いちばん「歌う身体」が伝わると思います。
お近くの方は、ぜひ会いにきてください。

| 7月20日 | 大阪本町 マザーポップコーン
(サザントリビュートバンド SkipBeatsライブ) |sold out
| 8月15日 | 神戸 チキンジョージ
(サザントリビュートバンド SkipBeatsライブ) |
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著者プロフィール

一宮光輝(いちのみや こうき)
True Happiness 音楽スクール 主宰。
YouTube「歌ラボ」(累計再生回数530万回突破、毎週木曜20時配信)。
累計2000本以上のライブステージで実証してきた "歌は全身運動" メソッドを軸に、解剖学・心理学・運動科学の3つのレンズで歌唱を体系化。

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