譜面台の話(ラッパの吹き方:Re番外編)
隔週土曜日の朝に更新しております「ラッパの吹き方:Re 加筆修正版」。これまでに書き直した記事はこちらのマガジンの中にまとめているので、過去の記事もぜひご覧ください!
そして前回掲載しましたのがこちらの記事です。
譜面台は常設されているものだと思っていました
演奏する人にとって楽器や楽譜と同じくらい大切なのが譜面台です。僕は中学生の頃からトランペットをずっと吹いてきましたが、部活にも大学にも練習場にもホールにも譜面台というのは常設されているものだとばかり思っていました。しかし趣味で演奏されている方と関わるようになって、譜面台は基本的には持参するもであることを知って軽く衝撃を受けました。
確かに譜面台は練習会場にあったとしてもそれが公立の施設の場合、1台借りると100円くらいかかる場合が多く、それが何十人という吹奏楽やオーケストラを毎週練習する上での出費と考えると結構な金額になります。
メリット/デメリット
譜面台にも様々な種類があって、今回の記事では僕がこれまでに一番多く出会ったウィットナー製についての扱い方や注意点を書きました。ウィットナー製は作りがしっかりしていて良いのですが、これを持ち歩くと考えると結構な重量です。
僕は自分の譜面台というものを持っておらず、妻がヤマハ製の譜面台を持っていたので、どうしても必要な場合はそれを借りていますが、ヤマハは軽くてしっかりしていて移動には便利です。ただ高さ調節ネジが樹脂ということもあって、その部分に力を入れすぎると壊れてしまいやすいのが難点です(最近の製品は改良されているのかもしれません)。
譜面台の重さは安定感と関係しているので、一概に軽ければ良いというものでもありません。軽量を売りにしている譜面台も多いのですが大変倒れやすいという点も理解していると良いかと思います。特に最近はiPadなどで楽譜を見る方も増えたと思いますので注意が必要です。
必ず譜面台を使って練習する
そう言えば、どこかの中学校だか小学校に指導でお伺いした際、譜面台を使っていない吹奏楽部がありました。みんな教室の机の上に平らに楽譜(ファイル)を置いて前屈みになって楽譜を覗き込んで吹いている。
これは本当に本当にやめるべきです。特にトランペットは絶対避けるべき。
ベルが必要以上に下がるということは、マウスピースの支点が下唇になるということです。トランペットは基本的には上唇が支点となり、下唇を含む顎や舌が動くべきコントローラーです。それが逆転してしまえば顎を固定して頭蓋骨部分が動くことになりますが、人体的に非常に難易度の高い…いや不可能な条件になっています。
また、奏者の首が前に傾いた状態で楽譜を見るため、喉が潰れて体内の空気圧のコントロールも難しいものになります。デメリットしかないのです。
譜面台の距離や高さで聴こえ方は大きく変わる
音大の学生にも本当に口酸っぱく言っているのですが、練習でも合奏でも譜面台の高さ、距離、角度、位置によってパフォーマンスも、音の聴こえ方も全然違うので、これらは非常に意識すべき重要なことなのです。多くの人が「譜面を見る(見やすい)」ことを譜面台位置や角度の優先条件にしてしまうのですが、聴こえ方が最優先です。その位置で楽譜が見えづらいのであれば楽譜自体(クリアファイルが光って見えないなら出すとかサイズを変えてみるとか)に工夫をしたり、メガネの度を調整するなどの配慮をすべきです。それくらい譜面台の位置は重要なのです。
そのあたりに関しては次の土曜日の朝に更新します「ラッパの吹き方:Re」で詳しく解説しますので、引き続きご覧ください!
荻原明(おぎわらあきら)
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