Questionnaire survey of geriatricians and primary care physicians' approaches to treating older patients with multimorbidity 多疾患併存な高齢者を診療する老年科医・プライマリケア医のアプローチについての調査


https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/ggi.14638


概要(Abstract)

目的

日本では、高齢者の多疾患併存(multimorbidity)に対応するため、老年科医およびプライマリ・ケア医に多くが期待されている。

方法

多疾患併存を持つ高齢者に対する現在の対応状況を把握するため、質問票調査を実施。対象は、老年科専門医(G)1650名とプライマリ・ケア専門医(PC)1650名、計3300名。治療困難な疾患(diseases)、治療困難な患者背景(backgrounds)、重要な臨床要因(clinical factors)、重要な臨床戦略(clinical strategies)について、4段階リッカート尺度で評価。統計比較も実施。スコアが高いほど困難度が高いことを示す。

結果

G群439名(回収率26.6%)、PC群397名(回収率24.1%)から回答を得た。「疾患」「背景」の総合スコアは、G群の方がPC群より有意に高かった(P<0.001、P=0.018)。「背景」や「重要な臨床戦略」の上位10項目は、両群で一致。「重要な臨床要因」の総合スコアに有意差はなかったが、「低栄養」「寝たきり」「独居」「フレイル」はG群のみに、「経済的問題」はPC群のみに上位10項目に含まれた。

結論

老年科医とプライマリ・ケア医は、多疾患併存への対応において共通点と相違点がある。したがって、共通理解を持って対応できる仕組みの整備が急務である。


はじめに(Introduction)

日本では、1人の患者に複数の慢性疾患が同時に存在し、主たる疾患の特定が困難な状態である「多疾患併存(multimorbidity)」の有病率が高齢者の間で増加している。65歳以上では62.8%、75歳以上では64.7%に達している<sup>1-3</sup>。

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