誕生日の夜に想う
こちらの内容は、人によっては気分を害する内容となっております。
読み進めて、手を止めることがあればそのまま画面を閉じることをお勧めします。
どうか心にゆとりのある時にでもお読みいただければ幸いです。
自分の誕生日の夜。
娘とお風呂に入っているとき、ふと実感する。
私には可愛い娘がいて、心優しい息子がいて、面白く頼りになり、とても尊敬する旦那さんがいて。
大好きな友人がいて。
愛に溢れたお義母さんがいて。
心地よい職場があって。
ここnoteで出会った人たちも、今まで出会ってきた様々な人たちも素晴らしい人ばかりで。
私は今とても幸せ。
今というこの瞬間が、一番幸せだと娘に話す。
「生きてきてよかった」
そう話す。
すると娘は、
「生まれてきてよかった、でしょ」
と訂正した。
※
私は母親が苦手だ。
自分の感情をぶつけてくる。
自分が良いと思ったことは人にも押し付けてくる。
こちらの意見は聞かず、自分の意見を押し通そうとする。
とにかく人格を否定してくる。
人への、モノへの悪口が多い。
世間体を気にして、周りと比べて、あの子は出来るのにあんたは出来ていないと言ってくる。
思い通りにならないと手をあげることもあった。
目を吊り上げ、眉間にしわをよせ、大声で怒鳴ることもあった。
冷たい言葉に何度も傷ついた。
ひとりで何度も泣いた。
幼少期に母親が怖くて家を飛び出したこともあった。
思春期の頃、母親のことが本当に怖くて、本当に嫌いで、眉間にしわを寄せたまま眠る母親の枕元に包丁を持って立っていた時期がある。
ようやっと親元から離れて、それでも母親の親戚の家に押し込まれて、窮屈な生活を送ることになった専門学校時代。
逐一母親にあれこれ報告をする親戚は、まるで母親の代わりのように私を監視して注意をしてきた。とても息苦しかった。
社会人になって一人暮らしを始めて、同じ職場で旦那さん(当時はまだ恋人)と出会って色んなことを学んだ。
自分がどれだけ視野の狭い考えをしていたか。
どれだけ非常識な感覚でいたか。
人への配慮が足らなさすぎて、全ての常識や知識、人への愛情は旦那さんと旦那さんの家族から学んだ。
ある日母親から電話があり、またもや私が母親の思い通りなことをしていないと分かると怒鳴り散らした。
恐怖のあまり、手元にあった薬を大量に飲んだ。風邪薬も、頭痛薬も、頓服も、漢方も。合計80錠ほどを手あたり次第に。
私は生きていても楽しくない。幸せになれない。怖い、苦しい、逃げ出したい。
薬はパクパクと飲み込めた。
時間差で効いてくる薬というものは、飲む瞬間は簡単に大量に口の中に入っていけるとその時知った。
しばらくすると、一気に世界が歪んでぐるぐると回り出し、頭痛がし、吐き気がし、足元から崩れ落ち、呼吸もおかしくなって死を覚悟した。
その時たまたま家に訪ねてきて、救ってくれたのが旦那さんだった。
私は今でも、1錠でも薬を飲むとあの時の感覚がフラッシュバックして気分が悪くなる。だからあまり薬が飲めなくなった。
※
未だに母親から電話があると、深呼吸をして心を落ち着かせてから通話ボタンを押す。
会話もとにかく、母親の話に頷きながら、共感してあげ肯定してあげ気分よくさせてあげると大体話が早く終わるのでそうしている。
何かをお願いするんじゃなく、我が子は親の言うことを何でもするべきと考えているので、「悪いけど、これしてくれない?」ではなく「これやっといてよ」「気が利かんね」「常識やろ」と言ってくる。
「お母さんの育て方が間違っていた」と言ってくる。
親孝行をしなさいと自ら言ってくる。
私はいつも、泣きたくなる気持ちを抑え込んで笑っている。
これはいつまで続くのか。
母親のことを好きになれるときはくるのだろうか。
※
今年の秋か冬辺りに、両親は私の近くに引っ越してくることが決まっている。
離れていればまだ心に余裕があった。
しかし、これからはそうもいかなくなる。
私はこれからの人生、両親が近くにいる状態で心から幸せだと笑っていられるだろうか。
しかし娘に訂正された言葉。
「生まれてきてよかった」
これは紛れもなく、両親に対する言葉だ。
両親に感謝する。
産んでくれて。
未熟児として生まれた私を、諦めないでくれて。
成人するまで育ててくれて。
貴方たちが居たから、私は今を生きている。
未来がどうなるかわからない。
母親のことを好きになれないままかもしれない。
怖いという感情は捨てきれないかもしれないけれど。
「親というものは大事にしなくちゃ。そうしたら、自分が楽になれる。生きづらさがきっとなくなる」
青木さやかさんの記事にあった言葉。
2年前に読んだというのに、全く共感出来なかったのに、ずっと忘れられない言葉。
だからといって、その言葉通りに行動出来るかわからない。
だけど私も逃げずに、青木さやかさんのように心して向き合ってみようと考えている。
もっとも、私が身も心も強くならなきゃいけないな。
笑顔で私を見上げる娘を眺めながら、そんなことを想った誕生日の夜。
※青木さやかさんの記事はコチラ。
