見出し画像

アリとの攻防

我が家は
やがて築20年になるのだが、
新築当初より
たびたびアリとの戦いを繰り広げてきた。

我が家が建つ以前から
この土地に長く住み着いていたらしい
彼らは、
スキあらば
いや
たいしたスキがなくとも
我が家への侵入を試みる。

彼らの言い分もわかる。

我々の家の上に
断りもなく家を建てたのだから
断りもなくお邪魔しても
構わないであろう。


2ミリの黒い身体から
彼らの言い分が
発せられている。


わたしとわたしの家族は
に対して
非常に寛容であり、
世にいう害虫に対しても
むやみやたらと駆除しようとは
考えない。

が、
壁と床のスキマから…
または
窓と窓枠のスキマから…
2ミリの身体で侵入し
我が家の中で行列を作って
探検している様子を見ると、
これは
決して
見過ごすわけにはいかない


強く心に思う。



まずは
わたしの指が
出撃する。

高速で
2ミリのアリを
叩き潰していく。

アリは
なにやら
ニオイ物質などで
交信していると聞く。

生き残ったアリたちよ。

こっち
マジで
指やべーよ

と仲間にどんどん伝えてくれ。

そして
やべーから
これ以上侵入しないほうがいいわと
アリの集合知で判断してくれ。


ところが
彼らの
侵入しようぜ
サインは
こっちやべー
サインより
強いらしい。

仲間が
どれほど
指の犠牲になろうとも、
強い意志を持って
決して諦めずに
次から次へと
侵入してくる。


さぁ
次なる作戦だ。

わたしは
アリの侵入を阻むためなら
窓が開かなくなっても構わない!
それくらいの覚悟でいるってことを
見せてやろうぞ。

マスキングテープの
出撃だ。

侵入を許した方角の
全ての窓枠
全ての床と壁の間

ぴっちりと
マスキングテープで固定。

家族に
この窓は開きません
と宣言。

そうして
アリの動向を
じっと見守る。

テープの緩みや
貼り漏れを
攻め込まれたら
補強する。

防壁を回避して
周囲から攻め込もうとするのを発見したら、
いち早く塞ぐ。

窓の外で
何匹ものアリが
なんか入れねーよ
入れねーよ


ウロウロしている。

ふふふふふ
とりあえずは
わたしの勝ちだな。
あきらめたまえ。



というような
激しい攻防を
20年ほど続けてきた。

このたびも
台風の大雨で
巣に問題が発生したらしく
新天地(?)を求めてきた連中に
侵入された。

裏のじいちゃんが
アリの巣コロリを片手に
駆除したろか?
と持ちかけてくるが
わたしは
薬剤以外の方法で
今日も戦い続ける。


#なんのはなしですか

いいなと思ったら応援しよう!