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娘からのハガキ

1枚のハガキがポストに届いていた。
見ると
娘からわたしに宛てたものだった。


楽しく元気にやってるので
心配いりません。

3秒で書いたかのような走り書き…
「心配いりません」のところがやけに目立つ…


ええっと…

あ、そうか、
先週の修学旅行先で
「おうちにハガキを書きましょう」
というようなミッションがあったのだね。

そういえば3年前
三男も修学旅行先からかわいい絵葉書をくれた覚えがある。


しかしまぁ
娘のハガキは
あまりにもさっぱりしていて
あまりにも走り書き…

書け
と言われたから書くけど
特に書くことないわ

という心の声が聞こえてきそうだ。

もうちょっと
なんかこう…
「法隆寺見に行きました」とか
「おみやげに八ツ橋買いました」とか
修学旅行の報告っぽいことを
書こうとは思わなかったのかね

思わずツッコミたくなる。


この
非常に簡潔な走り書きで
心配いりません
と断言する…
という
今までにもらったことのないスタイルのハガキを受け取り、
わたしは
「一筆啓上賞」のことを思い出した。


「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」

という
福井県丸岡城主が家族に送った
日本一短いといわれる手紙にちなんで
毎年
日本一短い手紙を募集しているのだそうだ。

「一筆啓上 心配無用」
短さなら
娘の勝ちだな…


修学旅行中に受け取ったら
逆に心配になりかねないハガキだったが、
幸い
ハガキより娘のほうが先に帰ってきた。

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