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じいちゃんのパンチパーマ

じいちゃん(わたしの父)には
いろいろと武勇伝があるが
今回は
パンチパーマのはなしをしよう。



若い頃から
官僚として働いていたじいちゃん。

オカタイ職場だ。
必ずスーツで出勤し
髪型はぴしっと七三分け。
やたら忙しくて休みなんかない。
たまの休みには家でずっと寝ていた。

幼いわたしの目には
寝てるか不在かの二択しかないひと
に見えていたが、
昭和のサラリーマンって
まぁ
みんなこんな感じだったんだろう。


そのころ
パンチパーマというものが流行りだして
じいちゃんも
なんかおしゃれワードだと
認識していたようだ。

ただ
パンチパーマがいかなるものなのかは
よくわかっていなかったらしい。



じいちゃんは
ちょこっとオシャレさんで
勇気があり
冒険心があり
チャレンジ精神がある。

よく知らないことに惹かれ
飛び込んでいく性質がある。


あるとき
床屋へ行ったじいちゃんは、

パンチパーマにしてください

と勢いよくオーダーした。


パンチパーマは1970年代に考案された髪型で、そのころ長髪流行のために売り上げが減っていた床屋さんたちが起死回生を狙って「おしゃれですよー」と売り出したんだそうな。
1980年代からは「ケンカの時に髪をつかまれにくい」などの理由で暴力団関係者などに流行っていったんだそうな。

Wikiで調べてみた


オーダーを受けた床屋さんは
常連客である
いつも七三分けのじいちゃんに…

いいんですか?
大仏さまみたいになりますよ?

とアドバイスをくれた。



じいちゃんは、

大仏さまヘアーはかなわんな

と言って
パンチパーマを諦めることにした。



パンチパーマで職場に行かずにすんだじいちゃんは
定年まで官僚として働くことができた。

ありがとう。
適切な表現で
じいちゃんを思いとどまらせてくれた床屋さん。





「なんのはなしですか」の電子書籍が出るそうです!
日頃たのしく「#なんのはなしですか」を使って遊ばせてもらってるので、感謝の心でわたしも参加しました。

さて
なんのはなしを書いたでしょうか。

コニシ木の子さん
本田すのうさん
ありがとうございます!

#なんのはなしですか
#プロジェクト路
#賑やかし帯

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