Another One Bites the Dust 歌詞と対訳
楽曲について
Another One Bites the Dust / written by John Deacon
英ロック・バンド、クイーン(Queen)が1980年にリリースしたアルバム「The Game」に収録した楽曲です。
作者は同バンドのベーシスト、ジョン・ディーコン。当時一世を風靡したディスコ・ブームにあやかり、シックの「Good Times」のベースラインを拝借したこの楽曲は、あまりにもファンクすぎるということで他メンバーは懐疑的でしたが、コンサートを観に来ていたマイケル・ジャクソンに薦められシングル・カットされます。
結果、バンドにとって初の全米 Billboard ポップチャート No.1、本国イギリスでも最高7位を記録した他、全17カ国での大ヒットとなり、おまけに全米ディスコ・チャートでも1位、ソウル・チャートでも2位になるなど市場を席巻。以降今日に至るまで、バンド史上最も売れた楽曲となっています。
曲を聴く前にイメージしたいこと
bite the dust=砂を噛む、これは西部劇における一連の描写を思い浮かべてください。「バキューン!」→「ううっ!」→「バタッ」→ 撃たれた男の顔に砂埃りが舞う……つまりこれはズバリ「死ぬ」を意味する慣用句なのですね(Pancho and Lefty の項もご参照あれ)。
作者のジョン・ディーコン曰く、この曲の歌詞はアメリカ禁酒法時代・1929年に起きた「聖バレンタインデーの虐殺」のドキュメンタリーを観てインスパイアされたんだとか。シカゴの南北ギャング間の血で血を洗う抗争の最中「地獄へ道づれ」というこの曲の邦題そのままに、1人また1人と撃たれ死んでゆく。事件の首謀者はアル・カポネということで、必然的に筆者は映画「アンタッチャブル」のイメージで言葉を選びました。
ディスコ・ブームの潮流に乗ったファンキーなベースライン。STREET - FEET - SEAT - BEAT と畳み掛ける(イギリス人らしからぬ)王道のライミング。歌詞のモチーフもアメリカ人が好物とするマーダー・バラード(Goodbye Earl の項もご参照)ということもあり、前述の通りバンドにとって初の全米No.1に。この曲を境にバンドは、それまでの独特の様式美を持ったブリティッシュ・ロック・バンドという位置づけから全世界的なスーパースターへと飛躍していくのですが、その貢献度はフレディよりもブライアン・メイよりも、柔軟な発想と幅広い音楽性を持ったジョン・ディーコンが最も高かったのかもしれません……それではどうぞ!
歌詞と対訳
Steve walks warily down the STREET
警戒しながら スティーブが通りを歩いてくる
With the brim pulled way down low
帽子を 目深に被ったまま
Ain't no sound but the sound of his FEET
彼の足音以外 何も聞こえない静寂の中
Machine guns ready to go
マシンガンが 狙いを定める
Are you ready? Hey, are you ready for this?
さあ、どうだ 覚悟はできたかい?
Are you hanging on the edge of your SEAT?
ソワソワして 座っていられないってとこか
Out of the doorway, the bullets rip
ドアの外で 弾丸が突き抜け
To the sound of the BEAT
銃声が響く
Another one bites the dust
また一人 殺られていく
Another one bites the dust
また一人 殺られていく
And another one gone, and another one gone
また一人、そして また一人
Another one bites the dust
また一人 殺られていく
Hey, I'm gonna get you, too
さあ、次はお前の番だぜ
Another one bites the dust
また一人 殺られていく
How do you think I'm gonna get along
どんな気持ちだい 俺が生き延びて
Without you, when you're GONE?
お前が先に 逝ってしまうというのは
You took me for everything that I had
お前は 俺の全てを奪った挙げ句
And kicked me out on my OWN
俺を足蹴にして 追い遣った
Are you happy, are you satisfied?
幸せか? 満足のいく人生だったかい
How long can you stand the HEAT?
この痛みに どれだけ耐えられるかな
Out of the doorway, the bullets rip
ドアの外で 弾丸が突き抜け
To the sound of the BEAT
銃声が響く
Another one bites the dust
また一人 殺られていく
Another one bites the dust
また一人 殺られていく
And another one gone, and another one gone
また一人、そして また一人
Another one bites the dust
また一人 殺られていく
Hey, I'm gonna get you, too
さあ、次はお前の番だぜ
Another one bites the dust
また一人 殺られていく
Another one bites the dust
また一人 殺られていく
Another one bites the dust
また一人 殺られていく
Another one bites the dust
また一人 殺られていく
Another one bites the dust
また一人 殺られていく
There are plenty of ways you can hurt a man
いくらでもあるんだろうな お前が人をいたぶり
And bring him to the GROUND
地面にねじ伏せる 手口なんてものは
You can beat him, you can cheat him, you can treat him bad
人を打ちのめし 騙し 酷い目に遭わせた挙げ句
And leave him when he's DOWN, yeah
置き去りにする お前はそんな奴さ
But I'm ready, yes, I'm ready for you
でもな 俺は覚悟ができているぜ
I'm standing on my own two FEET
俺はこの両脚で 俺の道を往く
Out of the doorway, the bullets rip
ドアの外で 弾丸が突き抜け
Repeating to the sound of the BEAT
銃声が 繰り返し響く
Another one bites the dust
また一人 殺られていく
Another one bites the dust
また一人 殺られていく
And another one gone, and another one gone
また一人、そして また一人
Another one bites the dust
また一人 殺られていく
Hey, I'm gonna get you, too
さあ、次はお前の番だぜ
Another one bites the dust
また一人 殺られていく
to the sound of the beat の直後に続く、ロジャー・テイラーによるドラムのフィル・インはまさしく皆殺しのマシンガン・ショットを示してますね。歌詞の意味がわかると演奏の聴こえ方も変わってくるという好例です。
