The One That Got Away 歌詞と対訳
楽曲について
The One That Got Away / written by Katy Perry, Lukasz Gottwald, Max Martin
カリフォルニア出身の女性シンガー・ソングライター、ケイティ・ハドソンは一度2001年にデビューするも鳴かず飛ばす。しかしその後バックストリート・ボーイズやブリトニー・スピアーズなど数々のアーティストのメガヒットに寄与する敏腕プロデューサー、マックス・マーティンに見出され、ケイティ・ペリーと改名した上で再デビューを果たしブレイク。以降2010年代を代表するポップ・アイコンとして君臨します。この楽曲はブレイク後の2010年に発表したサード・アルバム「ティーンエイジ・ドリーム(Teenage Dream)」に収録。
作者としてケイティ自身とともにマックス・マーティンと、同じく気鋭のプロデューサー Lukasz Gottwald=ドクター・ルークがクレジットされており、その二人の比重が強いものと思われます。
曲を聴く前にイメージしたいこと
蜜月の時期を経て、すれちがいから破局に向かった若いカップル。女の子は願わくばやり直したいと願うものの、そう思ったときに彼がそばにいるとは限らない。女の子は強く後悔したまま大人になっていく……ストーリー仕立てになっている公式ミュージック・ビデオで、そのプロットはわりと明確になっています。
翻訳のポイントは、タイトルにもなっている The one that got away=去ってしまった人を「元カレ」としたこと。日本人にとって、日本語で恋人を示す「彼氏・彼女」は昭和初期から使われていましたが「元カレ」という表現は平成になってからだそう。そんな何となく「新しく創られた言葉」という感覚で受け止めていただけるように言葉を選びました。
バックストリート・ボーイズの「I Want It That Way」も「そもそもそんな英語は無い」そうなんですが、その曲も手掛けたマックス・マーティンはスウェーデン人。きっと通常のアメリカ英語に囚われずに聴き手に刺さるワードを選ぶ感性が優れているんでしょうね。タイトルに限らず曲全体で文法より音の響きを優先している印象があり、ああ、新しい言葉ってこうやって生まれるんだな、という典型を見た気がします……それではどうぞ!
歌詞と対訳
Summer after high school, when we first MET
高校卒業したての夏に 初めて出会って
We'd make out in your Mustang to RADIOHEAD
レディオヘッドが流れる マスタングの車中で結ばれて
And on my eighteenth birthday, we got matching TATTOOS
私の18歳の誕生日に お揃いのタトゥーを入れたわね
Used to steal your parents' liquor and climb to the ROOF
親のお酒をパクって 屋根の上に登って
Talked about our future like we had a CLUE
語り合った未来は 全て見通せた気がしてたから
Never planned that one day, I'd be losing YOU
思ってもみなかったの あなたを失う日が来るなんて
In another life, I would be your GIRL
生まれ変わっても あなたの「彼女」になりたい
We'd keep all our promises, Be us against the WORLD
誓いを守るわ たとえ世界に背いても二人でいると
In another life, I would make you STAY
生まれ変わったら 次はあなたを離さない
So I don't have to say you were the one that got AWAY
もうあなたのことを「元カレ」なんて呼ばない
The one that got AWAY
「元カレ」なんて
I was June, and you were my Johnny Cash
私がジューンであなたはジョニー・キャッシュ
Never one without the other, we made a pact
私達は二人でひとつ それが交わした誓い
Sometimes when I miss you, I put those records on
時々あなたのことを思い レコードをかける
Someone said you had your tattoo removed
あなたがあのタトゥーを消したって 人づてに聞いた
Saw you downtown, singing the BLUES
ダウンタウンで あなたがブルースを歌ってたとも
It's time to face the music, I'm no longer your MUSE
その歌が私にも刺さる 私はもうあなたの女神じゃないのね
In another life, I would be your GIRL
生まれ変わっても あなたの「彼女」になりたい
We'd keep all our promises, Be us against the WORLD
誓いを守るわ たとえ世界に背いても二人でいると
In another life, I would make you STAY
生まれ変わったら 次はあなたを離さない
So I don't have to say you were the one that got AWAY
もうあなたのことを「元カレ」なんて呼ばない
The one that got AWAY
「元カレ」なんて
All this money can't buy me a time machine, no
いくらお金があってもタイム・マシーンは買えない
Can't replace you with a million rings, no
いくら指輪があってもあなたの代わりにはならない
I should've told you what you meant to me
伝えるべきだった 私にはあなたしかいないって
'Cause now I pay the price
そして今 私は代償を払ってる
In another life, I would be your GIRL
生まれ変わっても あなたの「彼女」になりたい
We'd keep all our promises, Be us against the WORLD
誓いを守るわ たとえ世界に背いても二人でいると
In another life, I would make you STAY
生まれ変わったら 次はあなたを離さない
So I don't have to say you were the one that got AWAY
もうあなたのことを「元カレ」なんて呼ばない
The one that got AWAY
「元カレ」なんて
大文字&太字で示す語尾のライミング(押韻)について、正直何をもってしてライミングが成立するかは筆者の悩みどころ。本来はスペルも含めきっちり合致しているのが望ましく、例えばRhymeZone.comのようなオンライン辞書の基準だとこの曲はあまりライミングしていないんですが、音の響きは明らかにシンクロしているので少々甘めの判定にしています。アメリカ人なら脱し得ない拘りを、スウェーデン人ならではの感性で突破しているのかもしれません。
ジューン・カーター&ジョニー・キャッシュがミレニアル世代にとってもおしどり夫婦の典型として登場するのは面白い現象。きっと私達日本人が思っている以上に、カントリー・レジェンド達はアメリカ人の思想の一部になっているんでしょうね。もっともこの二人、略奪愛の末の再婚同士なんですが。
