Midnight at the Oasis 歌詞と対訳

楽曲について

Midnight at the Oasis / written by David Nichtern
マリア・マルダーの歌唱で有名な楽曲。ニューヨーク出身ながらフォークやジャズ、ブルースなどをルーツに持つ彼女は、60年代にいくつかのジャグ・バンドでの活動を経て1973年にアルバム「オールド・タイム・レイディ(原題:Maria Muldaur)」でソロ・デビュー。この曲はアルバム2曲目に収録され、シングル・カットされるや Billboard Hot 100 の最高位で6位を記録し、彼女にとっての代表曲になりました。
発表から21年後の1994年には、英アシッド・ジャズ・シーンを牽引したバンド、ザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズ(The Brand New Heavies)がカヴァーを発表しイギリスでヒット。筆者の世代にとってはこちらのバージョンのほうが馴染み深いです。
作者はソングライター兼ギタリスト(マリア版でアコースティック・ギターを担当)のデイビッド・ニックターンという人物。本来は映画・テレビ音楽の作曲が活動の中心のようですが、チベット仏教の流れを汲む仏教指導者/瞑想家でもあるという変わった経歴の持ち主です。

曲を聴く前にイメージしたいこと

アラブ諸国をラクダに乗って旅する男女。砂漠の真ん中にあるオアシスで真夜中に展開される恋愛の心模様を描いています。「ルビンの壺」という有名なトリック・アートのように、月明かりに照らされて映し出される二人のシルエットがロマンスの輪郭を形づくる。そんな冒頭の4ラインがお見事!
言葉数はメロディに合わせて少なめで、それが逆に聴き手の想像力を掻き立てます。非常に整ったライミングが独特の「言葉のリズム」を生み出していることにもご注目。また、アメリカ人にとって馴染みのない中東/イスラム圏を舞台に設定しそれを連想させる言葉(oasis、shiek、sultanなど)を散りばめることで、曲全体のファンタジックな雰囲気を演出しています。
オリジナル版はマリアの妖艶な美声に名手エイモス・ギャレットの浮遊するようなギター・ソロが絡むメロウな曲調ですが、ザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズのバージョンは一転、ダンサブルなファンク・チューン。それぞれ魅力的で、同じ歌詞でも解釈の仕方でこんなにも曲調が変わるんですね。双方のバージョンを聴き比べてみるのも面白いです……それではどうぞ!

歌詞と対訳

Midnight at the OASIS
ここは 真夜中のオアシス
Send your camel to BED
ラクダさんを 寝かしつけた後
Shadows painting our FACES
私たち二人の 顔が描き出す影が
TRACES of romance in our HEADS
ロマンスのカタチを 浮き上がらせるの

Heaven's holding a half MOON
漆黒の空に浮かぶ ハーフ・ムーン
Shining just for US
私たち二人だけを 照らし続ける
Let's slip off to a sand DUNE
砂丘を 滑り降りていきましょう
Real SOON and kick up a little DUST
今すぐ 砂ぼこりを立てながら

Come on, Cactus is our FRIEND
さあ、あのサボテンが友だちよ
He'll point out the way
道しるべに なってくれてるの
Come on, 'til the evening ENDS
お願い 夜が明けるまで
'Til the evening ends
夜が明けるまで

You don't have to ANSWER
何にも 応えなくていいわ
There's no need to SPEAK
おしゃべりなんて 一切不要
I'll be your belly DANCER
今宵私は あなただけのベリー・ダンサー
PRANCER and you can be my SHEIK
あなただけの荒馬 さしずめあなたは私の酋長ね

I know your daddy's a sultan
お父上は アラブの国王で
A nomad known to ALL
誰もが認める 自遊人
With fifty girls to attend him
彼をアテンドする 50人もの女の子たちは
They all send him jump at his beck and CALL
貢物として 王の手招きと呼び出しに応じるの

But you won't need no harem, honey
でも あなたにハーレムは要らない
When I'm by your SIDE
私が そばにいるんだもの
And you won't need no camel
ラクダさんだって お払い箱かもね
No, no, when I take you for a RIDE
私が 乗せて連れてってあげるから

Come on, Cactus is our FRIEND
さあ、あのサボテンが友だちよ
He'll point out the way
道しるべに なってくれてるの
Come on, 'til the evening ENDS
お願い 夜が明けるまで
'Til the evening ends
夜が明けるまで

Midnight at the OASIS
ここは 真夜中のオアシス
Send your camel to BED
ラクダさんを 寝かしつけた後
Got shadows painting our FACES
私たち二人の 顔が描き出した影が
TRACES of romance in our HEADS
ロマンスのカタチを 浮き上がらせるの

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