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yukisima
ありがとうが難しかった
私は心の底からの感謝ができない人間だった。
謝罪も同じ。
しているつもり。
できているつもり。
でも本当はわかっていた。私が発する「ありがとう」も「すみません」も、なんとなく薄っぺらい。
子どものころから、私は謝罪もお礼もされずにぜんぶ「当たり前」で済まされてきたのに。されない私がどうしてやらなければならないの!?って。そんな思考が、べったりとこびりついた汚れみたいに心のどこかにいつもあった。
そんな自分は嫌な人間だと思いながら、心の中で過去の人たちに向けて叫び続けてきたのかも。そんなもの得られないのに。
いまと向き合わなければならない。
食べ散らかしたクッキーの欠片みたいになった心。そんなの集めたって元には戻らない。戻ったところで、良い心なのかどうか。
私はこれから自分とも他人とも、真摯に向き合い生きていけるのか。
わからないけど、そうありたいと願ういまの自分のことは前よりも好きだ。
心の底からの「ありがとう」を言える日はきっともうすぐそこ。大丈夫だ。
