♪ 今日の1曲 ♪ The Beatles 「ノルウェーの森」
今日、東京は、晴れてます。
洗濯機も、2回、まわしました。
冬に使う、毛布を洗ったりして。
いま、youtubeで、ビートルズ関連の動画を見ていました。
ビートルズの、「他とは違う音楽的才能」について、語っています。
部屋の窓からは、午前の日差し。
部屋をやわらかく照らしています。
そこで浮かんできたのは、こんな曲。
冒頭のアコースティックなサウンド、シタールの響き。
ジョン・レノンの歌声。
I once had a girl
Or should I say
She once had me
以前、僕には彼女がいた
いや、「僕が彼女の彼氏だった」っていうことかな
サビの部分の、浮遊感のある、不思議にリリカルな旋律。
全体のまとまり。一度聴いたら、忘れられなくなる。
この曲は、ビートルズのアルバム『ラバーソウル』に収録されている。このアルバムには他に、「ガール」や「イン・マイ・ライフ」のような曲がある。そこでジョンはもう、「青春の輝きを、ラブソングに乗せて歌う」だけの人じゃない。それはたぶん、アルバム『ヘルプ』の時に、ポールが「イエスタデイ」を書いたからではないだろうか。
「イエスタデイ」は、ポールが弾くアコースティック・ギターと弦楽四重奏だけで成立している。ポールと、プロデューサーのジョージ・マーティンでレコーディングした曲。それまでのアップテンポのポップ・ソングとは鮮やかなコントラスト。歌詞も自分の過去を振り返る内省的なもの。
この時、ジョンはまだ、ロックンロールなシャウトで「デイジー・ミス・リジー」を歌ったり、「You gonna lose that girl」や「It's only love」を書いたりしている。
初期のビートルズの世界的な大成功は、ジョンのソング・ライティング能力と歌と声の力によるところが大きい。でもそこで、いきなりポールがジョン抜きで、弦楽四重奏をバックに内省的な歌を作ったのは、ジョンにとってショックだったろう。
ジョンが「イエスタデイ」から受けた衝撃は、彼の最高傑作のひとつ、「ストローベリー・フィールズ・フォーエヴァー」まで続く。これはジョンの「イエスタデイ」なのだろう。
この2曲の差は、とてつもなく大きいが、ビートルズ史的には1年半しか経っていない。彼らがどれほどのスピードで変化、進化したかがわかる。
ジョンは「過去」について、この曲でケジメをつけ、「現在」については、どこにでもある「一日」を、人生の全体と結びつけて、壮大な叙事詩のような曲にした「A Day in The Life」を書き、ポップ史上の傑作として、いまだに凌駕されていないアルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』をしめくくる。
*最後に、「ノルウェーの森」についてトリビアみたいなことを書くと。
この曲のタイトルは、歌詞の内容から正確に訳すと、「ノルウェー製の家具」ということになる。
She showed me her room
Isn’t it good
Norwegian wood
彼女は部屋を見せてくれた
「気に入った?」
ノルウェーの家具よ
でも曲のタイトルが「ノルウェー製の家具」では、エリック・サティの音楽みたいになってしまう。だから「ノルウェーの森」としたことは正解なのだろう。「ノルウェーの家具」だったら、村上春樹の長編小説『ノルウェーの森』も生まれていない。
