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虚空 | ショートショート

ああ…
うーん。
まあ、なんというか…。


こんな時に、なんて言った方が
世間一般でいわれる「正解」
などと言えるのだろうな。


言葉を探せば探すほど、
自分の欲しがっていたものが
確実に見つかりやすくなる。


とは言ったものの、探した分だけ
身に覚えのない余計な台詞が
引っ付いてくるんだ。


それらを思わず
砂鉄だとかひっつき虫とか、
とっさに形容してしまえるくらいに。


それで不要なことを無意識に考えていたら、
いつの間にか口から先に出るまでの間が
目詰まりを起こしてしまっていた。


自分の考えが空回りしてしまう…
という感覚は、おそらく
このことを指すのだろう。


そこから冷静になって、
一つ一つ順序立てて対処できる人は
とても立派で、心の底から羨ましく思えた。


それは
ある一種の才能の違いなのか、


あるいは
場数を踏んできたことの違いなのか。


どちらにしても、
いずれも今の僕には
何一つ当てはまるものがないもので。


なんとなく上を、
一面に広がる空を眺めて

ふと…こう思ったんだ。




(410文字)


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タダノツカサ 最後までお読みいただきありがとうございました。 またお会いできる日を楽しみにしています!

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