「ねぇ、明日しんでしまおうかしら…」 | 雑記
ねえ、明日 しんでしまおうかしら…
もどかしいこと全てのあてつけに
君の心ゆれますか?
僕のことで後悔してくれますか?
まるで乱暴にかつ叩き付けるような乾いたアコギの音に乗せて、自暴自棄を示す歌い出しから始まるスガシカオの「Thank You」をはじめて聴いた時、自分の脳内にかつてない革命が起こり始めていた。
私が高校生だった頃、スガシカオの音楽にのめり込んでいた時期に手に取った内のアルバム「SMILE」に収められている大半の楽曲は、当時スガ本人が信州の山荘で1ヶ月間山ごもりをして制作されたという。
その中でリード曲でもある「Thank You」には、思わず耳を疑ってしまうぐらいの衝撃を受けたことを、今でも記憶している。それも、当時はいったいどんな心境で、どんな精神でもってこの楽曲を制作してきたのだろうかと。
後々、個人的にいろんな媒体などで情報を探って明らかになったのだが、レーベルの移籍や自身の喉の声帯を痛めただけでなく、父との死別や親友の事故死など、様々な問題が深く関わっていたそうだ。
本人曰く「ミュージシャン人生の中ですごいピンチだった」とのことから、他者からみて想像し難くも、筆舌に尽くし難い状態だったとも伺える。そんな混沌した中でも、一つの匙を投げる行為に近いサウンドを完成させたからこそ、良い意味で人間味というか、おどろおどろしい程にリアルを感じている。
そのリアルさを、おそらく身を持って感じることはないだろう。そう客観視していた私自身も、この2、3年の間で似て非なる人生を余儀無くされることになったのである。
会社の人事異動、父親との死別、友人の裏切り、恩師と訣別、そしておよそ半年に及んだ自分と向き合う時間。今でこそ振り返れば、この長いようで短い期間というのは、余りにも色濃く重苦しいものだったと思う。
現在ものうのうと生き永らえているのが、正直なところ奇跡としか云いようがない。一歩でも足を踏み間違えれば、一寸先は闇といわんばかりに辿り着いてしまうかもしれなかったのに。
そんな中で、我ながらよく留まることができたと自負したいところだ。しかしながた不思議なことに、問題や課題は何の前触れもなく新しい形となって次々と、それも目のやり場に困るほどに押し寄せてくるわけである。
だからこそ今の自分に必要なのは、これから先も今まで立ちはだかったことのない事態に直面しても、心折れることのない精神を保ち続けることなのかもしれない。仮に折れそうになったとしても、すぐに立ち上がれるように余裕を持てる意志を。
ありがとう ありがとう いつも抱きしめてくれて
ありがとう ありがとう ぼくにウソついてくれて
もしも今まで出会ってきた中で、あのニブイくそ野郎と思えるほどの人間にもう一度会えたとして、私は私なりの「ありがとう」を伝えようとするかもしれない。それも、名状しがたいくらいの皮肉を込めて。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
またお会いできる日を楽しみにしています!