7月盆でも過ごし方は相も変わらず | 雑記
私の実家は7月盆の家系である。
お盆といえば世間では言わずもがな、8月の13日から15日までの間を指すことが一般的だ。それに伴い、その期間を「夏季休暇」という名目で公休を設定する企業は多く存在する。
私自身、過去にサービス業を生業とする企業に勤めていた時期を除き、8月の中旬あたりになれば必ず実家に帰省しては、大袈裟な話で普段の暮らしとおおよそ90度近く異なった日々を送っていた。
ただ今年に限っては…いや今年から、と云った方がいいのだろうか。
今勤めている会社は、厳密には8月のお盆休みが設定されていない。理由としては、主要の取引先との関係が大きく影響しているからだ。とはいえ、必ずしも8月中に休みを取ってはいけません、という強制的な縛りは設けていない。
ある先輩から聞かされた話では、会社がお盆休みを設定していなかろうと、世間体にならって休みと取る人も少なからずいるそうだ。繁忙期だから書き入れ時だから、という理由でなかった事実を知った私は、なんとなくだが安堵したのであった。
しかしながら、私にとって今年のお盆休みとやらは8月ではなく、7月に取る形にしたのである。
そのきっかけは昨年の今頃の時期だった。当時、ハローワークに通いながら就職活動に奔走していた無職状態の私は、地元に居る母に生存確認を知らしめる(?)べく、8月の世間一般のお盆休みに合わせて実家に帰省する旨の連絡を入れていた。
その際に母から、実はウチは7月盆の家系であることを告げられたのである。だからこそ「別にプー太郎状態であるあなたが、世間に合わせてこなくても平気だよ」と、そう云われていたのだった。
ならば今年こそは、何度目の正直になるかはさておいて、本来のお盆の時期に帰省をしようと目論みを立てていたわけである。とは云ってみたものの、結局肝心な中身においては、8月の休みに帰省していたものと、別段変わりはしなかった。
恒例であるお墓参りに向かった後は、母に買い物や食事に付き合うぐらいのものだ。それ以外においては、別段何かをすることもなく、一日中実家で過ごすことぐらいしかない。
それも、昼間から「ウェーイ」と能天気に云わんばかりに酒を片手につまみを食う始末だ。束の間の休息にしては、他人が見ても呆れるくらい見事なダメ人間を演じるものである。
こうした過ごし方は、果たして正しいものと呼べるものだろうか。最近になってそう疑問にならざるを得なくなりつつあるが、日頃から各々のストレスと隣り合わせで仕事こなし続けているからいいじゃないかと、どうにも開き直ってしまう。
少なくとも、ここまで自分を育ててくれた親、そして生活の地盤を築き上げてくれた先祖代々に感謝の言葉は述べるべきなのだろう。
7月盆に入る前日。実家に戻ってきたその日の夜に「アリガトウゴザイマース」と、私はカタコトな日本語を喋る人になりきって、訳もなく二缶目の酎ハイを開けてかざすのだった。
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