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決意の朝に | 自由詩

雑魚寝している仲間たちに

ぼくは何も言わず手紙も残さず

家を静かに飛び出した


静まり返った街

年の始まりを告げる空気 

昇り切った太陽の下

乱反射した海の向こう


日陰でくすみ切った一人を前に 

手を振る姿はどこにも居ない


数分前まで芯から温まり切った身体は

冷たくも乾いた北風がまとわりついて

誰にも染まることのない濃さまで近づけた


不安は振り切れたか

不幸は拭い切れたか

過去は置き捨てたか

未来は鮮明に見えたか


昨日まで煙のように

灰色の空に舞い上がっていた

人々のエコーなんてどうでもいいし

必要なんてない


気持ちのすれ違いで

疲弊し切ってしまった自分と

前だけ指差し続けた外野に

「さよなら」を告げる


蝕まれた日常を切り離すなら

刻まれた歴史を断ち切るなら

淀みのなく晴れた今日しかない


決意を前に心の底から分かり合えなくても良い

今だけでも 先のことを見据える視界があれば


今までより世間の言うまともじゃなくても良い

生き抜いた証代わりにサインを記していくんだ


踏み出した世界はなによりも青く見えたと

やがて生まれくる命に伝えられるならば





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タダノツカサ 最後までお読みいただきありがとうございました。 またお会いできる日を楽しみにしています!