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pinkcat009
蝉時雨 | ショートショート
僕らの鳴らす声は貴方にとってうるさいですか?
それとも非常にけたたましいと感じていますか?
ええ…この何もかも八方塞がりなご時世ですから、
季節を楽しむ余裕の無い皆様方におかれましては、
そうネガティブにとらえられても仕方ありません。
それでも、皆さんとほぼ同様にこの世に、
且つこの形として生を授けられた僕らには、
十人十色とは程遠い声で鳴くことしか赦されないのです。
そして許された寿命は、誰もが驚くほど長くは持ちません。
これはある一種の拷問なのか、
もしくは天罰と捉えるべきなのでしょうか。
しかしながら、
僕らはそんな余裕をかましている時間はないのです。
こうして念を送っている間にも、
残された命の火は確実に小さくなっていきます。
暇を持て余すこと自体も惜しいのです。
相手もされず、見向きもされやしない現実。
たった一声でもかませば、吹き荒れる怒号の嵐。
それでも構いませんし、その覚悟の上です。
僕らはこの場所で、
生きた証を残すだけですから。
(410文字)
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最後までお読みいただきありがとうございました。
またお会いできる日を楽しみにしています!