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ジンジャークッキーイブ

 イブです。ステラは明日のためのジンジャークッキー作りに挑戦しています。

「お母様、クッキーの粉って何使ったらよろしいの?」
 ステラにとっては初めてのクッキー作り。右も左も分かりません。
「薄力粉、強力粉、片栗粉、粉はいろいろと種類があるけど結局粉は粉。流しの下に小麦粉あるからそれ使いなさい」
 
 しばらく様子を見ていたお母様でしたが、見かねて手伝うことにしました。
 水に溶いただけの小麦粉を鉄板に直に流し込もうとしていたからです。

「油引かないとあかんでしょう。バターはないからラードを使いなさい。牛と豚でほとんど同じだから」
「はあい。お母様」
「卵も入れましょうね」
「はあい。お母様。シナモンパウダーはどこに?」
「シナモンなんてハイカラなものはないわ。代わりに本だしを使いなさいな」
 博識なお母様にステラは嬉しくなります。

「あっ、大事な大事なジンジャーを忘れてたわ」
「ジンジャーは最後。トッピングもお母さんが準備しておくからあんたはお皿の準備をしておきなさい」

 お皿を準備したステラが鉄板の前に戻ると、生地を焼くだけのところまでお母様が準備してくれていました。
「まず油引いて。それから生地を流して――」

 お母様の言う通りに作っていくと、あっという間にジンジャークッキーの出来上がりです。

「まだまだ。最後にこれをかけたらジンジャークッキーの完成や!」
「あっ、私それ食えんからかけんといて」
 ステラはまだ紅生姜が食べられません。

 ソースとマヨ、青のり、かつお節をかけていただきました。

 トッピングのさっと火を通したキャベツのシャキシャキ感と少し焦げ目を付けた豚肉の香ばしさが格別で、ステラは何枚も何枚も食べたそうです。

 それでお腹いっぱいになって、なんかサンタみたいなまん丸いお腹になったそうです。


#毎週ショートショートnote

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爪毛川太 爪に火を灯すような生活をしております。いよいよ毛に火を灯さなくてはいけないかもしれません。いえ、先祖代々フサの家系ではあるのですが……。え? 私めにサポートいただけるんで? 「瓜に爪あり爪に爪なし」とはこのことですね!