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グリーで出会った『Defying Gravity』〜自由を歌った曲〜

――「重力に逆らって、私は飛ぶ」という意味を持つこの曲。
グリーのレイチェルとカートの声で流れたとき、
画面越しに心が震えたのを、今でも覚えている。


昔、「グリー」というドラマに出会った。
音楽があふれる青春ドラマ。

いじめや家庭問題などの悩みを抱えた10代の若者たちが、合唱部で歌いながら自分を表現していく物語。

いつの間にか、私はその世界に引き込まれていた。
そこには、歌うことでしか表現できない感情が溢れていたから。

たくさんの名曲があったけれど、その中でも忘れられないのは
『Defying Gravity』。


当時の私は、自分の気持ちに正直になることが怖かった。

世の中に流されて、自分を抑えながら「ちゃんと」生きようとしていた。
空気を読んで、誰かに合わせて、期待に応えて、波風を立てないように。

けれど、この曲がそっと背中を押してくれた。
「あなたのままでいい。恐れずに、飛べばいい」って。

そうか、自分の人生は、自分で飛んでいいんだ。
誰かの“正解”じゃなくていい。
自分だけの空を目指していい。

この歌に出会って、心の中に小さな革命が起きたようだった。


今年はじめごろ、その『Defying Gravity』がCMで流れてきた。

映画『ウィキッド ふたりの魔女』の公開を知った瞬間だった。
懐かしさと同時に、あのとき感じた鼓動が、胸に響いた。

そうだ、この曲はただのミュージカルソングじゃない。
あの頃、わたしの心の中の、平和への願いの種だったんだ。

『Defying Gravity』は、ミュージカル『ウィキッド』の中で歌われる楽曲。

「オズの魔法使い」の裏側の物語で、“悪い魔女”とされるエルファバの視点から描かれる作品です。

世間の価値観に従わず、自分の信念を貫こうとしたエルファバ。
それゆえに孤立し、「悪」としてレッテルを貼られていく。

でも彼女は歌う。

「誰も私を止められない」と。


“悪い魔女”とされるエルファバが、どんな想いで空を飛んだのか。

これは単なる“自由の歌”ではない。
誰かの「決めつけ」によって縛られた人生を、
自分の手で解き放とうとする、自由への宣言。

でもそれは、ただの自己主張ではない。
本当の意味での平和を願う声だと思う。

違いを恐れず、傷つけず、誰かの正しさを否定しない勇気の歌

そう、それは“平和の歌”だと、私は思っている。


グリーの中では、体に障害を持つ生徒も、いじめられている子も、
性的マイノリティの子も、貧困家庭の子も、みんながひとつの「合唱部」という場所で声を重ねていた。

違いを認め合いながら、誰かと共に歌う姿。
それは、平和な世界そのものだった。

私たちが心のどこかで「そうなれたらいいな」と思いながら、現実ではなかなかできないこと。

グリーは、音楽を通してその理想の形を見せてくれた。


現実の世界ではどうだろう。

子どもたちが空を見上げながら生きる国がある。
ミサイルや空爆、紛争が日常にある生活。

「生きてていい」と思える自由すら奪われる状況。
それは私たちの想像を超えていて、でも確かに“今”起きていること。

だからこそ、平和について語ること、願うこと、選び続けることをやめてはいけない

私たちにできることは小さいかもしれない。
でも、誰かにやさしい言葉をかけること。
違いを否定しないこと。
声を上げる勇気を持つ人を応援すること。

そういう一つひとつが、きっと世界を少しずつ変えていく。
『Defying Gravity』は、そんな“希望の芽”のような歌だ。

だからこそ、もう一度聴きたくなる。
「誰にも私を止められない」という言葉が、
すべての人の中にある、小さな希望に聞こえる。


映画『ウィキッド』は、すでに上映終了した劇場も多い。
でも、人気はすさまじく、続編『Wicked: For Good』の公開も決まっている。

あの世界観を、また映画館で体験できる日が楽しみで仕方ない。

「いつでもこの世界に会える」

配信はまだだけど、AmazonやU-NEXTでの購入・レンタルが始まり、
Blu-ray/DVDも2025年8月に発売予定だ。

音楽は、国境も宗教も思想も超える力がある。
そしてミュージカルは、物語の中で“平和”を描ける“希望の媒体”のひとつ。

「歌う自由」がある世界って、
それだけで平和の証なんじゃないだろうか。


【歌詞から読み解く、平和と自由のメッセージ】

1. 誰かのルールに生きるのをやめる勇気

I'm through with playing by the rules of someone else's game
「誰かのルールで生きるのは、もう終わり」

他人の“正しさ”に従うのではなく、
自分の人生は自分で選ぶ。
それは、心の中の平和の始まり


2. 違いを受け入れ、共存を選ぶ

I hope you're happy… I hope you're happy too
「あなたが幸せならいいわ」

グリンダとエルファバ、
異なる道を選んでも、互いを傷つけずに幸せを願う姿が描かれている。


3. 「自由」には代償がある。でも選びたい

If that’s love, it comes at much too high a cost
「もしそれが愛なら、あまりにも高すぎる代償」

「誰かに好かれるために自分を抑えること」は、
本当の平和ではない。
自分らしくいられる世界こそが平和


4. 孤独でも、誇りを持って飛ぶ

At least I’m flying free
「たとえ一人でも、私は自由に飛んでいる」

どんなに孤独でも、自分の心に従って生きること。
それは誰かを否定せずに、自分を肯定する選択


5. 誰もが「飛ぶチャンス」に値する

Everyone deserves the chance to fly
「誰もが飛ぶチャンスに値する」

この一節は、まるですべての命が等しく尊いと語りかけているよう。
国も、宗教も、立場も越えて、
人はみんな「自由」と「平和」に向かって飛ぶチャンスがある――。


『Defying Gravity』は、
怒りに任せる歌ではない。
誰かを傷つけて飛び立つ歌でもない。

違うからこそ、尊重する。
孤独でも、自分の声で世界とつながる。
そんな希望と勇気のメッセージにあふれている。


あなたの中の“重力”は何ですか?

誰かの視線、常識、過去の自分……

それらに逆らって、そっと空に舞い上がる気持ちになれたら。
それだけで、見える世界が少しだけやさしくなる気がする。

だから私は、今日も平和を願うことばを届けます。

「誰にもわたしを止められない」
そう、自分に言い聞かせながら。


つなぐ|HIROMI  🎈
平和の種を蒔く人


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