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7.「回復」ではなく「再構築」という生き方〜マレーシアで人生をもう一度つくっていく〜

おはようからおやすみまで、鶴けんです🐾
前回の投稿から、薬の副作用のせいか、メンタルの不調と体調を崩して寝込んでしまっておりました。

日本はお盆ラストスパートですね。
記録的豪雨と降水量がヤバいようで、皆様無事に過ごされておりますか?
先日の地震といい、記録的台風といい、日本の天候は非常に荒れ模様ですね。

そんな大変な中、私ごときの悩みは非常にちっぽけであり、皆様のご無事を祈りながら、今日から引き続きブログを再開していこうと思います。


「元に戻る」ことをやめた

「いつになったら元の自分に戻れるんだろう・・・」

マレーシアに移住し、海外移住に失敗してから私の心には悪魔が誕生し、私はずっとそんなことを考えていました。

仕事を辞めた
体調を崩した
何もできない日が増えた
将来が分からなくなった

病気になる前の私は、仕事をして、収入を得て、休日には旅行をして、社会の中で普通に生活する。

つまり私は、「病気になる前の自分に戻ること」を目標にしていました。
そして、「普通から外れてしまった自分」を、どこか失敗した人間のように感じていました。

でも、闘病生活を続ける中で、少しずつ変化がありました。
医師から「あなたはうつ病です」と宣告されてから、治療とこれからのアドバイスもいただきました。

「元に戻らなくてもいい」
「今の自分にできる人生を作ればいい」

もしかしたら、元の自分に戻る必要なんてないのかもしれない。

それ思うようになったら、少しだけ気持ちが楽になりました。

「病院に行って、ちゃんと治そう。」
「一度崩れてしまった人生を前と同じ形に戻すのではなく、自分に合った新しい形につくり直せばいい。」

これらの言葉をきっかけに、少しずつ、前へ進めるようになりました。
それが、私にとっての「人生の再構築」の始まりです。


闘病生活も、私の人生の一部

今でも私は闘病生活を続けています。

調子の良い日もあれば、何もしたくない日もあります
朝起きた瞬間から身体が重い日もあります
予定していたことができなくなる日もあります

以前なら、そんな日は「何もできなかった」と自分を責めていました。
でも、今は違います。

「今日は休む日だった」

そう考えるようになりました。
頑張り方を変えました。

20代のような、「がむしゃら」は効きませんし、聞いてくれません。
30代は、社会的にみたら立派な大人。世間体を見られます。

うつ病で苦しむ人は、未だ世間の風当たりは強く、「甘えでしょ」と言われます。一旦世間体から離れることで、自分自身を少しずつ毎日褒めて、それを積み重ねる。「心の貯金」を貯めてあげることです。

やらなきゃ
頑張らなきゃ
妻を支えなきゃ

と追い込んでしまっては、負の連鎖です。
今はちゃんと妻に支えてもらい、甘えています。
妻の理解があったから、私は死なずに、今を生きています。

人生を再構築するというのは、毎日頑張ることではありません。

休むことは将来の不安が募り、勇気が入ります。
ですが、「休むことも含めて自分の人生である」と考えを改めることから一歩を踏み出すことができます。

それが、人生を組み立て直す、今の私にとっての再構築です。


noteを書く理由

その中で大きな役割を持つようになったのが、noteでした。
最初は、自分の経験を書き残しておきたいという気持ちから始まりました。

うつ病と診断された日
スーパーにも行けなかった日
マレーシアで精神科を受診したこと
現地採用の仕事を辞めたこと
日本へ帰国し、過去と向き合ったこと

一つひとつを書いていると、苦しかった記憶が蘇ることもあります。
それでも文章にすることで

「あのとき自分は何を感じていたのか?」
「なぜ、あんなに苦しかったのか?」

を少しずつ整理できるようになりました。
日々の記録をつけることで、未来の自分が何かのきっかけで振り返るときに、見直して「あの時こんな苦しい経験をしていたのか」と同じ失敗を繰り返さないきっかけになればいいと思っています。

noteは、私にとって単なるブログではありません。
自分の人生を記録する場所です。


YouTubeを「仕事」ではなく「生きる理由」にする

もう一つ、私の生活に変化を与えてくれたのがYouTubeです。

これは私にとって大きな変化でした。

カメラを持って街へ出る
動画を撮る
編集する
タイトルを考える
サムネイルを作る

そして一本の動画として公開する。
ブログも良いですが、「せっかく外を出て街歩きをしているのだから、訪れ場所を写真や動画に記録しよう」

特別なことはしていません。
カメラも、古いスマホiPhone XSmax(年世代何年まえよ?笑)にスタンドを装着して撮影するだけ。高価な撮影機材ではないので、編集も素人です。

面白くないかもしれませんが、YouTubeとブログは私にとって大切な今の記録にしています。

調子が悪い日は、編集画面を開くことすらできません。
でも、調子が良い日に一本完成させると

「今日も何かを作ることができた!」

という小さな達成感があります。
以前の私は、仕事をしてお金を稼ぐことが「生産すること」だと思っていました。でも今は違います。

文章を書くことも
写真を撮ることも
動画を作ることも
誰かに自分の経験を伝えることも

以前ならばブログやYouTubeを伸ばして、フォロワー増やして、収益化目指して、と躍起になっていたこともありますが、今は自分の記録を残す手段として使うことができました。

そうすればすべてが、自分が生きている証になる。
私は、『生きがい』を見つけることができました。

そう思っています。


なぜマレーシアのアートに惹かれるのか

最近、私はKLのアートを巡る時間を大切にしています。

仕事では

正しくやらなければいけない
失敗してはいけない
結果を出さなければいけない

そんなことを常に考えていました。

闘病を始めてからは、
ギャラリーを探す
展示を見る
アーティストの作品を見る
街の壁画を見る
時には、名前も知らない若いクリエイターの作品に出会う
その瞬間が、好きなんです。

好きなものもを感じるようなってきたことは、闘病生活において、成功していると言うことです。

ところで皆さんは、マレーシアにはどんな印象がありますか?
私がYouTubeを始めるきっかけとなったのはここ↓

この場所を知ったことです。
ここは何度も私のブログとYouTubeでも紹介した、クアラルンプールの中心部ブキッ・ビンタン近くにある、アート・ワークショップ・コミュニティセンターです。

毎月、毎週末になると、KLの大学生や、アーティスト、デザイナー、コーヒーショップのイベントなど、話題が盛りだくさん。コロナ明けからは、ヨーロッパ系の観光客の方が、アートを見にここへ訪れる方が増えてきました。
先週もちょうどイベントがやっていました↓

動画にして投稿しました。
相変わらず編集は下手ですが(笑)、これも私の「毎日が休日」の闘病生活を楽しむ上では必要なことです!

私は幼少期から美術商を営んでいる父の影響で、アートに囲まれる過程で育ちました。70年代のSOUL MUSICを愛し、ファッションで自分の個性を出す遊び人で傾奇者(かぶきもの)の父。

そんな父に影響も受けたせいか、ファッションとアートに惹かれるようになりました。

表現の自由
アートは見て楽しむ自由
ファッションは着て楽しむ自由

それぞれの自由が『正解』になれること。
そんな自由さに触れていると、自分自身まで少し自由になれる気がします。


話を戻しましょう。
うつ病になると怖いのが、自分の好きなものを奪われてしまうことです。

心が病んでしまうと、まず不安と後悔があなたを包みます。
次第に外への関心も薄れ、体が苦しくなる。この病=悪魔はうちなる自分を苦しめ、外へ外へと広がり、最悪な場合、家族、友達、知人、職場関係者などに迷惑をかけ、人間関係まで壊していきます。

うつ病は、自分の心と身体だけの問題ではないのです。

ですから、休むことがまず必要なのです。

体調不良の人が戦地へ行っても戦えません。
うつ病という悪魔を倒すためには、休んで療養して、HPを回復しなければなりません。

今、HPを回復している最中の私は、だんだんと元気に外を散歩することができるようになりました。


コーヒーも、私の生活の一部になった


マレーシアには、個性的なカフェやロースターがあります。

前述で語ったように、マレーシアは常夏の国なので、とにかく毎日が熱い。
そこで私はアートギャラリーなどを訪れる際には必ずカフェでコーヒーを飲んで休憩するようになりました。

今までは一杯のコーヒーを飲むために、少し遠くまで出かけることができました。

店内の雰囲気を楽しむ
バリスタと話す
本を読む
記事を書く
動画の編集をする

ちょっと休憩を挟んで作業する。
そんな時間が、今の私にはとても大切です。

以前なら「何もしていない時間」だったかもしれません。
でも今は、その時間そのものが人生だと思えるようになりました。

忙しく働いていた頃には気づかなかった、小さな幸せです。


「なぜマレーシアでアートとコーヒーが盛んなのか?」


アートギャラリーに立ち寄る途中で、カフェに寄る。
散歩をするようになりって気づいたことがあります。

『マレーシアはアートとコーヒーが盛んである』ことです。

この気づきが、さらに外へでる力を与えてくれて、自分の中で大きなテーマになりました。

なぜKLには、若いアーティストが集まるのか?
なぜ個性的なカフェが増えているのか?
なぜ古い建物で新しいカルチャーイベントが開かれているのか?

私が訪れた色々な場所で、ギャラリー関係者やアーティストたちに話を聞いてみると、「宗教上の理由と中華とインドを中心としたアジアの多国籍文化が混ざって発展しているから、その影響でアートとコーヒーも一緒にに発展してきた」ということです。

人伝いに効く話では、マレーシア在住歴⚪︎十年の方は、「マレーシアの経済は今成長期に入ったから、この国のアート文化はこれからだよ。」と言います。

さらに近年では、IT業界の成長も急上昇しているマレーシア。
SNSはもちろん、誰にでも自分の個性を発信できることから「ITとアート」は宗教も国境にも縛られずに楽しめると言うことから近年経済状況は右肩上がりになっているようです。

マレーシアはイスラム教の国なので、様々なアートフェアやイベントでは、お酒の代わりに「コーヒーを飲んでアートを楽しむ」というスタイルが主流です。

GMBBやAATO ROOMもそうですが、マレーシアで気軽に楽しめるアート、ワークショップというスポットがたくさん増えてきています。未だ日本人は、知らない方が多いです。イベントや、ワークショップには必ずと言っていいほど、コーヒーショップがあります。しかもアジアで有名なバリスタが監修しているお店とか、本当にコーヒーショップばかりがあります。

私は、同じくらいコーヒーも大好きなので、(妻は日本で喫茶店を営んでいました)イベントに訪れる度に、コーヒーを買って飲んでいました。飲んでみたらこれが美味いし、フルーツや抹茶とか割って作るので、日本にはないような個性的なものばかりで、驚きました。

感性が豊かなマレーシアのアーティストたちは、コーヒーの味と楽しみ方にもこだわるようになったことから、一緒に発展してきている。と言うことだと私は考えています。

私は専門家ではありませんが、「観光情報」としてではなく、自分の目で見て、歩いて、アーティストやカフェの人たちの話を聞いてみたい!と興味が湧いてきました。

これからも「マレーシアのアートとコーヒーの関係性」について、YouTubeやブログに、訪れた場所と出会った人の記録をつけようと思います。


妻と一緒に「無理をしない生活」を作る

そして、私の再構築を語るうえで欠かせない存在が妻です。

闘病生活は、私一人だけのものではありません。
これは何度でも、言います。

体調が悪い日は、予定を変更する
元気な日は、一緒に出かける
カフェへ行く
アートを見に行く
近所を散歩する
時には東南アジアを旅する

そんな日々を過ごせるようになったのは、妻がずっと一緒に向き合って、支えてくれているからです。

以前なら、「せっかく海外に住んでいるんだから、もっと色々な場所へ行かなければ」と思っていたかもしれません。

でも今は違います。

二人が無理なく過ごせること
一緒に笑えること

それだけで十分だと思っています。


人生の再構築には「小さな楽しみ」が必要だった

人生を立て直すために必要なのは、大きな目標だけではありません。

むしろ私の場合、小さな楽しみの方が重要でした。

朝のコーヒー
好きな音楽
街を歩くこと
アートを見ること
写真を撮ること
文章を書くこと
YouTubeを作ること

そして、妻との会話。

そういう小さなものを積み重ねていくことで、アートとコーヒーを楽しんでいる様子をYouTubeとnoteを使って記録しようと思うまでになりました。

「人生を変えよう」とすると疲れます。

でも

「今日は少し楽しかった」はできます。

人生はサボりながら、時に休んでも良いのだ。と言うこと知れました。
その先に、気づけば新しい人生ができているのかもしれませんね。


私はまだ「再構築の途中」にいる

ここまで読んで、

「もう病気を克服したんだ!」

と思われるかもしれません。でも、そうではありません。
私は今も闘病中です。

調子が悪い日もあります
不安になる日もあります
将来が見えなくなることもあります

それでも、以前とは一つだけ違います。

「この先に何かあるかもしれない」

そう思えるようになったことです。
それは、人から見たら、とても小さく些細な変化と思われますが

私にとっては、大きな一歩でした。


おわりに

私は、人生を「元に戻す」ことをやめました。
その代わりに、今の自分に合った人生を作っていくことにしました。

闘病しながら暮らす
妻と一緒に日常を過ごす
マレーシアの街を歩く
アートを見る
コーヒーを飲む
noteを書く
YouTubeを作る

そして、自分が経験したことを記録していく。
これが今の私の「人生の再構築」です。

まだ完成していません。
むしろ、始まったばかりです。
以前の私は、人生には「正解」があると思っていました。

良い会社に入る
働く
収入を得る
成功する

でも、病気になって、そのレールから外れてみて初めて分かったことがあります。

人生は、誰かが決めた正解に合わせなくてもいい。

一度立ち止まってもいい
遠回りしてもいい
休んでもいい

そして、何歳からでも、自分に合った形に作り直していい。
私は今、マレーシアでその練習をしています。

このnoteも、YouTubeも、アート巡りも、コーヒーを飲む時間も。
すべてが、私の人生をもう一度つくっていくための小さなピースです。

いつか振り返ったときに、

「あの頃は大変だったけど、ここから人生が変わっていった」

そう思える日が来ることを願っています。

その日まで、焦らず、自分のペースで、今日もまた一歩ずつ、
ゆるーく人生を作っていきます(笑)



鶴けんのSNS(TSURUKEN・HP)

noteをきっかけにYouTubeを始めてみて、それぞれのSNSを自分が楽し記録として使っています。
もしみてもらえたらそれはそれで嬉しい(笑)

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