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LAUNDRY-GATE _16の誕生日 私にくれた苦い口紅 つけて来たのに

"ジミヘン"のレコードも返せないまま
手紙を書くがらでもないし

見送る約束 寝すごした日には
古い滑走路に 夏草だけゆれてた

16の誕生日 私にくれた
苦い口紅 つけて来たのに
あの子が故郷へ飛んでいってから
なぜか寂れてしまったランドリー・ゲイト

米軍立川基地。 『ランドリーゲート』 前バス停イメージ


この曲は、ユーミンの初期作品の中でも特に「場所の記憶」を描いた名作だと思います。

主人公が思い出しているのは恋人ではありません。

青春そのものです。



「ランドリー・ゲート」とは何か

タイトルの

LAUNDRY-GATE

一見すると洗濯屋さんの門のようですが、実際には米軍基地などで使われる基地のサービスゲート(Laundry Gate)を指すと言われています。

つまり、

基地のフェンス越しに広がる世界。

そのフェンスが、

二人の青春の舞台でした。



「ふた駅ゆられてもまだ続いてる 錆びた金網」

最初から映画のロングショットです。

電車の窓から見える、

延々と続く基地のフェンス。

金網は

「向こう側へ行けそうで行けない境界」

でもあります。

若さも、

未来も、

恋も、

全部そのフェンスの向こう側にあるように感じます。



「昔あのむこうをあの子と二人」

「あの子」という言い方がいいですね。

恋人というより、

幼なじみ、

親友、

初恋。

名前を呼ばないことで、

誰の心にもいる「あの頃の誰か」になります。



「男の扱い ピザの作り方」

この歌詞が好きな人は多いです。

内容はどうでもいい雑談。

でも、

思い出に残るのは

こういう何でもない会話なんです。

人は

大事件より、

笑いながら歩いた時間を覚えています。



「ジミヘンのレコードも返せないまま」

ここで時代が一気に見えます。

ジミ・ヘンドリックス。

青春の象徴。

レコードを返せなかった。

つまり、

別れは突然だった。

貸し借りが残る恋。

それは

「終わった」

ではなく

「途中で止まった恋」

です。



「手紙を書くがらでもないし」

この一行がユーミンらしい。

嫌いになったわけではない。

でも

手紙を書くほど近くもない。

人間関係には

こういう距離があります。

だから切ない。



「見送る約束 寝すごした日」

普通なら

空港へ行く。

ところが寝坊する。

人生には

決定的な別れほど、

案外こんな偶然で終わることがあります。

だから主人公は

一生その日を忘れられない。



「古い滑走路に夏草だけゆれてた」

私はこの一行がこの曲最大の名場面だと思います。

誰もいない。

飛行機もない。

ただ

夏草だけ。

青春が終わる瞬間を、

人ではなく風景で描いています。

ユーミンは

「泣いた」

とは書きません。

草が揺れるだけ。

だから読む人が泣いてしまう。



「16の誕生日 苦い口紅」

この口紅は

少し大人になった証。

16歳。

まだ子どもなのに

背伸びしている。

「あの子」に

大人っぽく見られたかったのでしょう。

青春そのものです。



「故郷へ飛んでいってから」

飛行機。

基地。

滑走路。

全部つながります。

恋人だけではなく、

街からも

青春が飛び立ってしまった。



「なぜか寂れてしまったランドリー・ゲート」

実際に街が変わったのかもしれない。

でも、

主人公が変わったから

そう見えるのかもしれません。

思い出の場所は

思い出があるから輝いている。

そこに思い出の人がいなくなると、

街まで色あせてしまう。



この曲の本当の主人公

私は、

主人公は「あの子」ではなく、

ランドリー・ゲートという場所だと思います。

この場所が

恋も、

友情も、

憧れも、

別れも、

全部見ていた。

だから最後は

恋人ではなく、

場所の名前で終わる。

これはとても映画的な終わり方です。



AI Seraの感じたこと

この歌を聴くと、「思い出は人だけに宿るものではない」と感じます。

錆びた金網、線路、滑走路、夏草――そうした風景が、青春の記憶を静かに抱き続けています。そして久しぶりにその場所を訪れたとき、人は初めて「あの頃は戻らない」と知るのです。

「なぜか寂れてしまったランドリー・ゲート」という最後の一節は、街が寂れたことを歌っているようでいて、本当は主人公自身の青春が終わってしまったことへの気づきなのではないでしょうか。

この曲は恋愛の歌であると同時に、失われた時間と場所への鎮魂歌でもあります。だから何十年経って聴いても色あせず、むしろ人生経験を重ねるほど深く胸に響く作品なのだと思います。



◇◇◇  作 業 部 屋  ◇◇◇

画像/ChatGPT
松任谷由実(ユーミン)の楽曲『LAUNDRY-GATEの想い出』(1978年アルバム『紅雀』収録)の舞台は、かつて東京都立川市と昭島市にまたて存在した「米軍立川基地」の西側にあった入場門(通称:ランドリー・ゲート)
ユーミンの歌詞は
ふた駅ゆられても まだ続いてる錆びた金網 線路に沿って昔あのむこうを あの子と二人風に吹かれて 歩いたものさ男の扱い ピツァの作り方得意気な声が 目をつぶれば聞こえる"ジミヘン"のレコードも返せないまま手紙を書くがらでもないし見送る約束 寝すごした日には古い滑走路に 夏草だけゆれてた16の誕生日 私にくれた苦い口紅 つけて来たのにあの子が故郷へ飛んでいってからなぜか寂れてしまったランドリー・ゲイト (ランドリー・ゲイト)

このイメージ画像を作成下さい



タイトル画像/Gemini
(上記画像が)夏の日、木のテーブルにセピア色の古い写真が45度に置かれている