妊娠6週目| 心拍が確認できた。
妊娠6週目。心臓が動いていた。
今週は、内分泌科と産婦人科を受診する。
内分泌科では、妊娠に伴って、今後チラーヂンの量を調整していくことになる。
そして産婦人科は、妊娠6週目。
経腟エコーで、赤ちゃんの心臓がしっかりと動いているのを確認できた。
なかなか力強い。
エコーの補助に入っていた看護師さんが、思わず「かわいいー」と声を出すほど、しっかりと動いていた。
私も思わず、
「おぉー」
と声が出た。
ここまで力強く動いているのを見ると、やっぱり感動する。
まだ小さな小さな身体なのに、ちゃんと生きているんだな、と実感した。
そんなこんなで、今後の方針を決めていく。
出産はどこでするのか。
今通っている大学病院では、妊婦健診を外部に委託しているため、12週からは別の産院を受診しなくてはいけない。
もともと大学病院は自宅から少し遠かった。
それでも1人目のときは、右も左も分からなかったし、コロナ禍だったこともあって、産院を探すことも、里帰りすることも難しかった。
そして、コロナ禍。
助産師さんも少なく、立ち会いもできなかった。
分娩室では、完全にひとり。
無音だった。
同じ時間帯に経産婦さんが産気づき、そちらに人手が取られていた。
そんな中、私も産気づいた。
ナースコールで呼ぶと、
「大丈夫だから」
と言われて、いなくなってしまった。
そして2回目のナースコール。
「えっ、もう⁈ 頭出てきてる!」
慌ててオンコールの医師が呼ばれた。
初産だからと後回しにされていたけれど、結局、隣の経産婦さんとほぼ同じくらいのタイミングで子どもが生まれてきた。
子どもの頭が、腰の辺りをグリグリグリと抉るように進んでくる。
もともと腰痛がある場所を、内側から容赦なくグリグリされる感覚は、陣痛よりも涙が出るほど辛かった。
そんな中で、ひとりで出産するのは、本当に辛かった。
だから私は、2人目は絶対に大学病院では産まないと心に決めていた。
そしてもう一つ。
娘の付き添い入院ができる産院がなかなか見つからない。
そういう事情もあって、今回は里帰り出産にしようと思っている。
1人目の出産は、今振り返っても、なかなか壮絶だった。
だからこそ今回は、自分も安心して出産に臨める場所を選びたい。
つわりも少しずつ出てきている。
でも、1人目のときは、抗がん剤治療を終えてからまだ1年ほどしか経っておらず、体力も体重も十分に戻っていなかった。
それに比べると、今のところはそこまできつくない。
何はともあれ。
今はただ、無事に育ってほしい。
小さな心臓が、力強く動いていた。
その姿を思い出しながら、これからのことを少しずつ決めていこうと思う。
