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#836 材料データから考える製造業のマスターデータ管理|第8回|材料マスターは全社共通でなければならないのか――共通化と個別管理の考え方

Excel・PDFに分散した材料情報を、設計・調達・生産・品質で活用できるデータ基盤へ

この記事の要旨

材料マスターデータを整備すると、「せっかくマスター化するのだから、全社で一つに統一すべきではないか」という議論が起こりやすくなります。

しかし、製造業では、材料の基本的な定義は共通でも、使用可否、調達条件、保管条件、品質上の承認、適用製品などは、事業部、工場、部門、用途によって異なることがあります。

そのため、目指すべきなのは「すべての材料情報を全社で完全に同一にすること」ではありません。

重要なのは、

  • 全社で共通化すべき情報

  • 部門・拠点などの利用文脈ごとに管理すべき情報

  • 特定用途だけで必要な情報

  • 共通情報と個別情報をつなぐ関係

を明確にすることです。

実務上は、材料の共通コアを中央で管理し、拠点・部門・用途固有の情報を拡張情報として管理する構造が有力な選択肢になります。製造業では、完全な中央集権型だけでなく、共通情報とローカル情報を組み合わせるハイブリッド型・共存型が現実的であることが、マスターデータ管理の考え方として示されています。

本記事では、材料マスターの「共通化」と「個別管理」をどのように分けるべきかを整理します。

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