手動バックテストからはじめてみる
TTI代表のTぼーいと申します。ご覧いただきありがとうございます。
前回のnoteでは、「市販サインツール難民だった私がどうやって自作ツール+バックテストの世界に来たか」という話を書きました。
今回はその続きとして、「バックテストってそもそも何?」「どうやってやるの?」という話を、できるだけ噛み砕いてお伝えします。
難しそうに聞こえるかもしれませんが、最初は紙とペンでもOKです。
バイナリーオプションでもFXでも、「まずは数字で見てみる」に役立つ内容にしました。

1. バックテストってそもそも何?

バックテストという言葉自体、初めて聞く方も多いと思います。
ざっくり言うと、
「自分のトレードルールを、過去のチャートに当てはめてみて、本当に勝てるかどうか“数字で”確かめる作業」
です。
たとえば、
「移動平均線がゴールデンクロスしたら買う」
「RSIが30を割ったら逆張りで買う」
こういう“よく聞くような”なルールって、世の中に沢山あります。
でも、それが過去〇年分のチャートで実際どうだったかは、やってみないと分かりません。
裁量トレードだと、チャートを眺めながら
「ここは取れたはず」
「ここは無理だったかな」
と、どうしても“感覚混じり”で振り返ることが多いです。
取れたのは何故?無理なのは何故?と考えたところで明確な答えは出ないと思います。
バックテストは、その「感覚」を一旦横に置いて、数字で見るための道具だと思ってもらえればOKです。
2. なぜ市販ツールより先にバックテストなのか

前回書いたように、私は昔「勝率90%」をうたうツールをいくつも渡り歩きました。
結果として残ったのは、口座残高のゼロと、「勝てるって言う割に全然じゃん」という虚無感だけです。
ここで一番危なかったのは、
「ツールの宣伝文句をそのまま信じていたこと」
「自分の手で数字を確かめていなかったこと」
この2つでした。
たとえ誰かが「この手法は儲かる」と言っていても、損失をかぶるのはその人ではなく、自分です。
だからこそ、
「ツールを買う前に、自分の手法をバックテストしてみる」
「ツールを買った後でも、まずは自分で数字を見てみる」
この習慣があるかどうかで、その後のトレード人生がだいぶ変わります。
バックテストは、“市販ツールを信じる/信じない”の話ではなく、
「他人の言う『勝てる』を、自分の数字で一度確かめる」
ための手段だと思っておいてもらえれば大丈夫です。
3. 手動バックテストの“最低限これだけ”ステップ

いきなりプログラミングで…と言われるとハードルが上がるので、まずは“手でやる版”からいきます。
ざっくり、次の4ステップです。
ステップ1:時間足と通貨ペアを決める
例:USDJPYの5分足
期間は最初は1〜3か月くらいでOK
あまり長すぎるとしんどいので、「まずは1か月だけ」もしくは「ロウソク足1440本分」と決めてしまった方が続きます。
ステップ2:ルールを一行で書く
「移動平均線5と20のゴールデンクロスで買い」
「RSIが30を下回った次の足で買い」
など、自分が普段なんとなくやっていることを、一行のルールにしてしまいます。
ここで欲張ってルールを複雑にしすぎると、すぐ挫折するので、シンプルでOKです。
※サインツールがあれば、アローを追っていってください。
ステップ3:過去チャートを左から右へなぞる
チャートを「過去」から「現在」に向かってスクロールしながら、
ルールに当てはまるポイントでエントリーしたと仮定する
何本後/何分後に決済するかを決めておく(5分後・次の足終値など)
その結果が“勝ち”か“負け”かをメモする
これをただひたすら繰り返します。
ステップ4:紙やExcelでざっくり集計する
メモした内容を、紙やExcelでいいので集計します。
勝ちの数
負けの数
トータルで何勝何敗か
もし1回あたり何円で打っていたら、いくら増減していたか
ここまでできれば、立派な「バックテスト1回目」です。
完璧にやろうとするとキリがないので、最初は“荒くていいから一度やり切る”ことをゴールにした方がいいです。
4. 数字の見方:勝率だけ見てもダメな理由

手動バックテストが終わると、たいてい最初に勝率に目が行きます。
勝率60%あれば良さそう
勝率40%だと悪そう
感覚としては分かりやすいのですが、バイナリーオプションの場合でも“勝率だけ”を見ていると危ないです。
ここでは、バイナリー前提で最低限この3つだけ押さえておくとだいぶ見え方が変わる、というポイントに絞ります。
指標1:勝率(何回中何回勝ったか)
バイナリーの場合、1回あたりのリターンは「ペイアウト率」である程度固定されています。
たとえばペイアウト1.85倍なら、ざっくり言うと「勝率が54%前後を超えてくるとトータルでプラスに乗りやすい」ようなイメージです。
なので、
勝率50%前後:ほぼトントン〜微マイナス
勝率55%前後:条件次第でプラス圏内
勝率60%以上:かなり“検討する価値あり”
くらいのざっくり感覚を持っておくと、「この手法、そもそも土俵に乗ってる?」を判断しやすくなります。
指標2:連敗数(どこまで連続で負けるか)
バイナリーの検証で意外と見落とされがちなのが「連敗」です。
最大で何連敗しているか
そのとき、連続でいくら負けているか
ここを見ておかないと、
勝率はそこそこあるのに
10連敗1発で口座が吹き飛ぶロットサイズで打っていた
みたいなことが普通に起きます。
バックテスト結果を眺めながら、
「この戦略は、覚悟しておくべき連敗は何回くらいか」
「自分のメンタルと資金量で、その連敗に耐えられるか」
までセットで考えておくと、かなり現実的な数字の見方になります。
指標3:資金カーブ(右肩上がりか、ジェットコースターか)
最後にざっくりでいいので、「資金カーブ」をイメージしてみてください。
エクセルで累計損益を足していくだけでも構いません。
少しずつ右肩上がりで増えているのか
上がってはドカンと下がるジェットコースターなのか
同じ勝率でも、このカーブの形によって「続けられるかどうか」がまったく違ってきます。
この3つを見ながら、
「勝率はそこまで高くないけど、連敗とカーブは許容範囲」
「勝率は高いけど、連敗とカーブがメンタル的に無理」
といった“質”の違いを感じ取れるようになると、市販ツールを見る目もかなり変わってきます。
5. ここから先はMQL4で一気に回す世界

ここまでの話は、あくまで“手でやる版”のバックテストです。
正直、1分足×数ヶ月分を手でやるのは現実的ではありません。
そこで出てくるのが、
MQL4を使った自動バックテスト
です。
MQL4でできること(ざっくり)
バイナリー前提で考えると、
自分のルール(エントリー条件/エントリーする時間帯)をコードに書く
「エントリーから何分後に判定するか」という“時間決済”をプログラムに持たせる
MT4のストラテジーテスターで、過去データに対して一気に検証をかける
といったことができます。
手動でひたすらポチポチやっていた作業を、
コードさえ書けていれば「ボタン一つ」で何年分も回してくれるイメージです。
手動バックテストと自動バックテストの役割分担
手動:
ルールの感覚を掴む
チャートの形を身体で覚える
検証の“しんどさ”を体感する
自動(MQL4):
数年〜十数年分のデータを、一気に数字にする
通貨ペアや時間帯を変えて、条件を比較する
微妙なパラメータ調整(期間・時間帯など)を試す
どちらが偉い/正しい、という話ではなく、
「手動でしか見えない世界」と「自動でしか見えない世界」があって、それを両方扱えるようにしていくイメージです。
6. ココナラと講義でできること

ここまで読んで、
「とりあえず手動バックテストはやってみたい」
「MQL4の自動バックテストにも興味はあるけど、一人でやるのは不安」
と感じた方もいると思います。
いま私は、
ココナラでは
バックテスト代行
サインツール(&EA)作成
を通じて、「自分の手法を数字で見たい人」のお手伝いをしています。
バックテストだけ代行してほしい、という相談でも大丈夫です。
一方で、
「ツールを使う側から、作る側・検証する側に回りたい」
「自分の頭でロジックを組んで、MQL4で実装できるようになりたい」
という方に向けては、TTI_HPで講義を用意しています。
そこでは、
バックテストの基礎
MQL4の基礎
自作サインツール+自動バックテスト
までを一通り、実務ベースで一緒にやっていきます。
「サービスの案内はここまで」にして、続きは興味がある方だけ覗いてもらえれば十分です。
7. 今日できる一歩と、次のご案内

最後に、今日からできる一歩だけ提案させてください。
いま頭の中にある「自分の手法」を、一行でいいので紙に書き出す
その手法を、直近1か月分のチャートに当てはめて、勝ち負けを10回だけ数えてみる
たった10回でも、
「感覚でやっていたとき」と「数字で見たとき」のギャップは、結構ハッキリ見えます。
そのうえで、
もっとちゃんとバックテストを回してみたい
MQL4で自動バックテストまで視野に入れたい
と感じた方は、
手軽に相談したい → ココナラのバックテスト代行・サインツール作成サービス
根本から学びたい → TTI_HPの講義
という二つの選択肢を用意しています。
この記事のどこかに「自分と重なる部分」があったなら、
まずはどちらか一方だけでも覗いてみてもらえると嬉しいです。
