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年金1級からの社会復帰⑥手を尽くし年金1級を取得

前章の続きです。

バイオレゾナンス医学会の中村医院というクリニックに、僕は通うことにしました。

ですが通常の内科・精神科とは異なり、半分非保険で治療を行わねばなりません。

実は、バイオレゾナンスは、統合医療(オーソモレキュラー)を最適・最速コースで利用するのに比べればかなり安価です。
(オーソモレキュラーについては

とはいえ、僕は無職の半引きこもりでした。

マインドフルネスにより多少の気力は戻ったものの、働ける自信はありません。

トレーディングカードを海外から仕入れ、価格差を利用してネットオークションでさばいていましたが、そのあがりだけでは生活の維持もできません。

もう障害年金を受給するしかない、その結論は早々に出ていました。
(※受給のためのヒントは 。)


社労士を探した

僕は年金事務所には一度も行きませんでした。

お役所の仕事は申請・受給を水際で食い止め、歳出を削減することだからです。

それよりも「社労士一択」という考えがありました。

年金には審査と等級があるからです。

そして、ローンの審査と同じで基準がよく分からない。

いちおう公開されてはいますが、サイトを見ても、曖昧というか、解釈に幅のある事しか書かれておりません。

つまり裁判と一緒です。

ルールは公開されてるが、どのように適用されるかは判例を知らないと判断できないのです。

そして、その専門家は医師ではありません。

彼らの書く診断書が審査対象になりますが、症状や生活について何をどう伝えれば通るのか、熟知しているのは社労士です。

弁護士はたいてい着手金が必要ですが、生保や障害年金はそもそもお金がない人が依頼するので、成功報酬オンリーの人がけっこう多いのでは?

…と当たりをつけて調べたら、案の定その通りでした。

依頼する前に、僕は今まで通院していた全ての精神科に相談しに行きました。

なぜなら、僕の診断名は3つもあったからです。
にも書いておきました。)

病名によって審査の通りやすさは変わるはず。

そう踏んでいたので、それぞれの診断を下したクリニックにおもむき「当時から状況が変わっておらず年金を受給したいが可能か」と尋ねました。

症状が変わっていないことは事実で、当時の問診で述べたことも事実です。

田崎先生の話を聞いて情報をあさっているうちに、治療にあたって病名はさして意味がない、と早くも分かっていました。

そのお陰でこのような策を打つことができました。

結果、発達障害では難しく、統合失調症ならいけそう、と分かりました。
(これはあくまで当時の一医師の見解です。)

準備を整え、「統合失調症」の僕は何人かの社労士に電話をかけました。

後で意外に思ったのは、結果として一級(基礎年金)を取れたにもかかわらず、「受給は無理だと思います」と言った社労士は複数いたことです。

自分の状況を同じように説明していたので、本当に裁判みたいだなと思いました。

同じ案件でも「勝てる」社労士と「勝てない」社労士がいるのです。それはすなわち「腕」です。

なので、難しい状況でも諦めないで社労士を探しましょう。

成功報酬オンリーのいいところは、自信のない人はそもそも引き受けないことです。

社労士が奮闘してくれた

幸い「勝てる」先生は見つかりました。

電話とメールで何度かやり取りし、実際にお会いしたのは、診断書の作成を依頼するために精神科に赴いた時でした。

ですが、そこに至るまでも、先生には素晴らしい仕事をしていただきました。

年金取得のキモとなるのが「初診日を確定させる」ことです。

その障害に対して、医療機関で初診を受けたのはいつか?

この日付に年金に加入していなければ、受給することはできません。

僕の場合は、学生時代に保健センターの精神科医に相談を持ちかけた日が初診日に相当しました。

誤解されがちなのは、その時点で年金を「支払って」いなかったら、受給できないんじゃないか?という事です。

そうでもありません。

僕の場合、当時は学生納付特例(未就労のための支払い義務延期状態)で払っていませんでした。

ともかく社労士の先生は10年以上さかのぼった初診日を、わざわざ僕の母校にまで出向いて、確定させてくれました。

そして、精神科で診断書を書いてもらう際にも同行してくれ、医師に書き方を指示してくれました。

一級を勝ち取れた最大の要因はそこにあると思っています。

「診断書の書き方を医師に伝えてくれるか」は非常に重要です。

現状を「どう書いてもらうか」が本当に成否を分けると思います。

こうして僕は年金一級を獲得することができました。

初診時が学生だったため基礎年金ですが、月にならして約8万円でした。

また、さかのぼって支給されたので、初回はそこそこの金額が入り、社労士の先生への報酬としてその1割を支払いました。

やっとゴングが鳴った

以上のような経緯で、当座の治療資金は確保できました。

とはいえ、治療がうまくいって再就労できるかは全くの別問題で、さらにベットの高い賭けのように感じられました。

ですが、マインドフルネスと出会ってわずかに開いた小さな脱出口が、着々と広がっていく感覚も同時に味わっていました。

次章では、中村医院にかかりつつ自己流の方法を用い、十代半ばから現れたうつ状態を人生から消し去った話につながります。

以上です。

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