【楽曲解説】第1弾シングル『Waveform Mix』― 魂の記録(ログ)を紐解く〜聴くだけでは分からない、歌詞に込めた海と記憶のストーリー
2026年6月5日にリリースした新曲『Waveform Mix』。
この曲は、日々の中で感じるちょっとしたストレスや、心に残っている切ない思い出を、海の心地いいリズムでさらっと洗い流せるようなイメージで作りました。今回は、歌詞のフレーズに込めた海や音のストーリーを、紹介していこうと思います。
☕️ はじめる前の、ちょっとした前置き
実は……
この後に続く文章がとても長いです💦
自分をプロデュースしてくれている担当者に、少し心配で「このnote長すぎない?」って聞いてみたところ、**「興味のない人はスルーして下まで読むから大丈夫ですよ!」**と力強く言われました❗️皆様が興味があるかは別として(笑)、気が向いた部分、気になる部分だけをゆるく読んでいただけたら嬉しいです。
それから、始まったばかりの自分のnoteにフォローをいただいたり、スキをしてくれたり、皆様には心より感謝しています。まずはその大きな感謝の気持ちだけでも、皆様にしっかり届けさせてください。
本当にありがとうございます✨
今後、自分の作る曲はすべて一つの大きな物語のようになっていきます。そのため、これから新曲が出るたびに、こんな風に歌詞の説明を自分の想い出と共にアップしていく予定です。次回はもっと長くなるかも⁉️笑
さて、前置きはこのくらいにして……
始めさせて頂きます✨
日々、決められたルーティンの中で擦り切れていく心や、心の奥に眠る「忘れられない記憶」はありませんか?
🌊 Waveform Mix
作詞:日向 海人(ひゅうが かいと)
[Intro]:記憶の幕開け
まぶしい空 目の前に広がるBlue
目の前に広がるのは、圧倒的な青。しかし「まぶしい」という言葉には、ただ美しいだけでなく、直視できないほどの切なさが混ざっています。この「Blue」は、広大な海の青であると同時に、心の奥にある少し寂しい色も映し出しています。
ボードひとつで 未来(さき)へ抜けるこのView
サーフボードは、日常から切り離してくれる唯一の相棒です。パドルして沖へ向かい、波を越えた先に広がる視界(View)。そこには過去の後悔も雑音もなく、ただ「今」と、その先に続く「未来(さき)」だけが広がっている。その圧倒的な解放感を表現しました。
小麦色に焼けた おまえが好きだった波音だけが 今日を鳴らすBAND (yeah)
隣に「おまえ」がいない今、静寂を埋めてくれるのは波の音だけです。寄せては返す波の音が、リズムを刻み、メロディーを奏でる。今の自分にとって、海こそが孤独を分かち合ってくれる唯一のバンド(仲間)です。
[Verse 1]:日常への抵抗と痛み
砂浜に座ってるおまえの幻(かげ)/あの日みたいに そばにいてくれ
ふと視線を向けると、そこにいるはずのない姿を追いかけてしまう。ただの「影」ではなく「幻」と書いたのは、それほどまでに会いたいという切実な願いの表れです。
退屈な日常 回るルーティンに/中指立てて 海に身を投じる
決められたレールの上をただ回るだけの毎日への、精一杯の抵抗です。「中指を立てる」という行為は、世界に対してではなく、魂を削りながら妥協して生きている自分自身への決別。海へ飛び込むことは、日常を一度リセットするための、激しくも神聖な儀式です。
昨日までの自分に ひとまずサヨナラ
海はすべてを受け入れ、洗い流してくれます。陸での肩書きや悩み、後悔に縛られた「昨日までの自分」を波に預け、まっさらな自分に戻る瞬間です。
思い出すよ 潮風まじりの言葉/「自由でいたい」って 笑う横顔はどんなリリックより 刺さるパンチライン/空の青さが 眩しすぎて痛い
潮風の中で交わした何気ない会話。彼女が放った「自由でいたい」という言葉は、縛られることを嫌う彼女の生き方そのものでした。その飾らない言葉は、どんなに作り込まれた歌詞(リリック)よりも重く、心に突き刺さりました。その言葉を思い出すとき、見上げる空の青さは美しすぎて、今の孤独を際立たせる「痛み」へと変わるのです。
[Chorus]:Waveform Mixの核心
自然と音楽、速度、そして時間が一つに溶け合う感覚を表現した、この楽曲の核心(サビ)です。
海で混ざる HIPHOPとREGGAE/波がKICKで 風がSNAREみたいだ
重厚なビートを刻む「HIPHOP」と、ゆったりとした揺らぎを持つ「REGGAE」。自分を形作ってきたこの2つのリズムが、波の満ち引きのように海の上で一つに混ざり合います。腹に響く波の音が、心臓を叩くバスドラム(KICK)のように。頬を打つ風の音が、リズムに輪郭を与える小太鼓(SNARE)のように。自然そのものが、最高に贅沢な「トラック」を奏でているのです。
揺れる心 流れる雲の中をSwim/(ゆっくり揺れよう 波の上ミックスで)
波に揺られるボードの上で、不安定に揺れ動く心さえも雲のように自由に泳がせてみる。無理に自分をコントロールするのではない。自然の大きなグルーヴの中に身を投じ、「ミックス」される。そこに本当の癒やしがあります。
海で混ざる 過去と現在と未来/悩みのHOOK 全部外して消えて
海の上では、時間の境界線が消えていきます。愛し合った過去も、もがいている今も、そしてこれから訪れる未来も。すべてが大きな一つの「波」の一部として溶け合い、つながっているのだと感じる瞬間です。音楽用語の「HOOK(サビ・曲の肝)」と、心に「引っ掛かっている(Hook)」悩みをかけて、心にまとわりつく執着をすべて取り払い、身軽になっていく解放感を描きました。
夕陽が落ちるまでは ここが俺のステージ/波間に溶ける このMelody Line
観客はいなくても、夕陽に真っ赤に染まる海が、自分だけの舞台になる。そこで自分自身の魂から溢れ出したメロディーが、波間に溶けて宇宙へ広がっていく。表現者として最も純粋で、贅沢な時間です。
[Verse 2]:未熟だったあの日
濡れた髪から 落ちる水しぶき
海から上がった瞬間の、生々しい感覚。滴り落ちる水滴が、まるで止まっていた記憶の時間を動かし始める合図のように響きます。
愛し方も 愛され方も 未熟だったあの日
若さゆえの不器用さ。大切にしたいのに傷つけてしまったり、素直になれなかったり。今の自分だからこそ書ける、過去の自分への静かな省察(せいさつ)です。
砂に書いた履歴(ログ)は 波にさらわれ/残ったのは おまえの笑顔の残像(エコー)
二人で過ごした日々の記録(ログ)は、砂の文字のように波に消されてしまいました。形あるものは何も残っていないけれど、耳の奥には、彼女の笑い声が「エコー」のようにいつまでも響き続けています。
大したことない冗談で 転げまわって/カモメがターンテーブル 見下ろすサイファー
何でもない時間が、最高にクリエイティブで自由だった日々。空を舞うカモメをターンテーブルに見立て、海辺で語り合った時間は、自分たちにとっての「サイファー(即興で表現し合う場)」そのものでした。
韻(ライム)より大事な うなずくリズム/「わかる」って見つめあって 重なるイズムあの瞬間だけは 世界で一番 幸せだった
格好いい言葉を並べること(韻)よりも、ただ隣で深く共感し合う(うなずく)ことの方がずっと価値があった。言葉を超えて、お互いの思想(イズム)が共鳴し合ったあの瞬間の尊さを描いています。何の根拠もなくても、そう言い切れる瞬間があった。その確信こそが、今を生きる自分の支えであり、同時に胸を締め付ける痛みでもあります。
[Chorus 2] [Bridge] [Chorus 3]:傷の昇華と、前を向くBEAT
ここから楽曲は、ただ過去を悲しむだけでなく、海と音楽によって心がじわじわと再生していくフェーズへと向かいます。
海で混ざる 心の傷とメモリー/焦りもプライドも 潮に流して胸のBEATが ゆっくりほどけていく/深く吸い込む まっさらな空気 (yeah)海で混ざる 未来の夢と希望/明日の心配 少し置き去りにして
都会での暮らしでこわばっていた心、誰かと競うような焦りやプライド。それらすべてを波が優しくほどいて、まっさらな状態に戻してくれます。
もしもこの夏が いつか終わっても/砂の名が消えて 季節が変わっても耳の奥では 波がずっと鳴ってる/おまえの笑い声が ループし続けてる (uh)あの日々を 俺は一生 手放さないおまえの笑顔が 一番鳴ってる音楽(ミュージック)
切ない別れだったとしても、二人で過ごしたあのまばゆい時間は消えない。悲しみに蓋をするのではなく、「自分の人生の最高の一曲」として胸に抱きしめて生きていくという、静かで強い決意がここにあります。
海で混ざる 今の幸せと白い波/悩みのHOOK 全部脱ぎ捨てて帰り道でも 鼻歌こぼれて/次の夏まで このメロディー連れて (yeah)
最初(1番のサビ)は「悩みのHOOKを外して『消えて』」と願っていた心が、ここでは「悩みを『脱ぎ捨てて』、帰り道に鼻歌がこぼれる」ところまで変化しています。海から上がる頃には、明日を生きるエネルギーをしっかりチャージできている。そんな音楽の持つ「癒やしの力」を表現した、最高にポジティブなパートです。
[Outro]:時を超えた約束
いつかまた 次の波(せかい)で会おう/今の人生(とき)では 叶わぬ夢だとしても
「世界」を「波」と呼び、「人生」を「とき」と呼ぶ。今この瞬間にはもう隣にいられないという現実を受け入れながら、それでもなお、魂の再会を確信しています。これは諦めではなく、時空を超えた強い約束です。
波の音が、おまえの声に聞こえるから/この海(ステージ)で、ずっと揺れているよ
孤独な海に響く波音。それがかつての愛しい人の声に重なる。だからこそ、自分はこの場所(ステージ)を離れず、音を作り、波に揺られ続ける。海に居続けることが、彼女との繋がりを感じられる唯一の方法なのです。
次に生まれ変わる その時こそは/二人、心のままに 幸せになろうあのチューブを抜けた 光の中で/おまえの笑顔に やっと手が届く
Waveform Mix...
One love.
サーフィンの最も神聖な瞬間である「チューブ(波のトンネル)」。暗い水のトンネルを突き抜けた瞬間に、目の前が真っ白に弾ける、あの圧倒的な光。 その光の先こそが、現世と来世が繋がる場所であり、ようやく彼女の笑顔に手が届く「再会の地」であることを象徴しています。音楽と、波乗りと、魂の祈りが一つになる瞬間です。
非常に長い文章を最後まで読んでくれて、ありがとうございました。
今回出す、作られた16曲は、**サブスク(AppleやSpotifyなど)**での配信ではなく、あえてSTORESという場所で楽曲を届けることにしました。
今の時代、音楽はボタン一つでいくらでも「流し聴き」ができます。それもとても素敵なことですが、今、本当に自分が作りたいのは、ただ通り過ぎていく音ではありません。
歌詞の一行一行をじっくりと目で追い、背景にある物語を五感で感じながら「読む音楽」として、一つ一つの言葉を大切に受け取ってほしかったからです。
そして聴きながら、自分もこんな時があったなとか、あいつ元気にしてるかなとか、想いだして欲しい。
そして、初めて作った曲の『Waveform Mix』は、いま毎日をがんばっている人や、心の中に大切な思い出がある人に、肩の力を抜いて聴いてもらえたらいいなと思って作りました。
波の音をなんとなく聴くような感覚で、それぞれのタイミングで、言葉と一緒にゆるく楽しんでもらえたら嬉しいです。波の音に身を委ねるように、ゆっくり、自分のリズムで聴いてみてください。
海でお待ちしています(笑)
本日も良い一日をお過ごしください✨

日向 海人(ひゅうが かいと)
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