飛行機での出張に憧れた男の末路①〜夢を実現する旅~新幹線グリーン車編
私は今、東海道線 東海道新幹線のグリーン車に乗っています……
私は今、セントレア空港のスターバックスにいます……
Laptopをカタカタして俺、意識高ぇ~!
意識高ぇ~、俺!
私は今、セントレア空港のカードラウンジ「第2プレミアムラウンジ セントレア」にいます……
っていうか、冒頭、誤字してるじゃん!
東海道線じゃなくて、東海道新幹線だよ。
東海道線グリーン車じゃ、ただの普通列車グリーン車じゃん。
修正、修正…
私は今、セントレア空港のJAL・ANA共用ラウンジにいます……
うーん、さっきのカードラウンジのほうが空いてて快適でラグジュアリーだった気が……
ー 以下、本編です ー
飛行機で出張に行くのに憧れます。
たいして飛行機が好きってわけでもない知人が、よく出張で飛行機に乗るからってJGCとかSFC持ってるって聞くと、モヤります。
なんて世の中だ。
でも、しょうがないですよね。
航空会社様にとっては、出張だろうが自費だろうがとにかく乗ってくれる人ウェルカムです。そりゃそうです。
僕は出張で飛行機に乗ることはないので、自力でJALのLife Status Point(以下、「LSP」)を貯めていこうと思います。
JALカードでの生活費決済、JALでんき、JALネオバンク……
生活の大部分をJAL様に尽くしているのですが、
でも、肝心の飛行機のほうはあんまり乗ってません。
だって、高いんだもん。←そんなクソ客精神で何が「モヤります」だよ!
いつも他社LCCに乗ったり、JALでも「どこかにマイル」で乗っているので、LSPは貯まりません。
たまにJALに乗るのは運良くセールで取れた時ぐらい。
単純計算だと、60~70歳ぐらいになったらJGC取れるんじゃないかな?
いや、もうその頃には制度も変わってるかもしれないし、自分も死んでるかもしれないし、生きてても飛行機なんて乗れる体力はないかもしれない。
まぁ、なのでJGCのほうは「行けたら行くわ」ぐらいの精神で、ゆるゆると目指していこうと思っています。
そんな僕は昨年、やっとLSPが250になり、JMB elite に昇格しました。
elite(エリート)とついてますが、下から2番目のランクです。(JMB eliteが入口と考えたら、むしろ一番下)
全然エリートではありません。
巡査部長みたいなものですね。
部長ってついてるけど、階級的には下から2番目みたいな。
そう、いわば私はこち亀でいう大原部長、あるいは踊る大捜査線でいう青島俊作のようなもの。
で、JMB eliteになると、1年に2回だけサクララウンジが使えるんですよ。
ということで、年度末の3月までに2回ラウンジ使いたいなぁと思っておりました。
※LSPは厳密にはいわゆる「ステータス」とは異なりますので、詳細はJAL公式をご覧ください。
https://www.jal.co.jp/jp/ja/jmb/lsp/
で、話は戻りますが、飛行機での出張に憧れます。
かっこいいですよね、国内・海外とスーツをビシッと着込んで、スーツケースを颯爽と引いて、商談の末に日本のGDPを底上げするんです。
彼らは日本のGDPに貢献してるんですよ、「視察」という名目で観光なんて、しているわけがない!
僕はもう、友達に海外出張マウント取られてばっかりで、「良いなー、仕事で飛行機乗れて良いなー」なんてことばっかり言ってて、若干ウザがられているような状態です。
そこで僕は今回、自力で夢を叶えることにしました。
そう、夢は叶えるもの。
出張に行ったテイで飛行機に乗りに行き、ラウンジを使用すれば良いのです。
これで僕の飛行機出張コンプレックスは解消されることでしょう。
夢は叶えるものだよ。
娘にも身をもって教えたいし、このnoteが多くの日本の子どもたちに届けばいいなと思います。
で、JALに乗らなきゃいけないんだけど、名古屋のセントレアから羽田までの航空券が安いから、これにしよう。
これなら早い段階から予約しておけば、セールじゃなくても安く取れる。
この、よく「名古屋から東京なんて普通は新幹線だろ、誰が飛行機で行くんだよ」からの「いやいや乗り継ぎ需要で連日満席なんですよ」でお馴染みの名古屋→羽田フライトです。
これ国際線機材使ってましてね、僕のお気に入り路線で、過去に2度ほど乗ったことがあります。
今回で3回目。
土曜のフライトを予約しました。
さて、名古屋まではどうやって行こう。
できるだけお金かけずに……夜行バスか……しかし、都合により前日の夜にバスに乗ることができそうもない。
名古屋なら昼行バスもあるけど、そうすると名古屋の滞在時間がなくなる。
出張(という設定)ですからね、ちゃんと業務の時間を確保しないと。
となれば、あれしかない。
「ぷらっとこだま」です。
これはJR東海ツアーズが旅行商品として販売しているもので、こだまの指定列車・指定席に通常より安く乗れるというものです。(しかも1ドリンク付)
その代わり、「旅行商品」ですから、通常の切符とは違い、途中下車や後続列車の自由席に乗ることはできません。
指定した列車の指定した座席で、最初から最後まで乗り通さなければいけません。
でも、通常よりかなり安く乗れるのです。
通常、東京→名古屋をのぞみグリーン車で行くと14960円かかりますが、「ぷらっとこだま」だと9990円で行けちゃうのです。
33%オフ!
しかも1ドリンク付きだからね。
※ちなみに平日や普通車ならもっと安いです。
行きはウェルカムドリンク付きのグリーン車、帰りは空港ラウンジ、まさにエリート(下から2番目)に相応しい。
こだまなので時間はかかりますが、乗車時間は2時間40分ぐらいです。
東京から新大阪まで行くと思えば、特に苦でもない乗車時間。
なにせグリーン車だしね。
ゆったり快適に、むしろ乗車時間長いほうが良いかもしれない。
と、そんな手段で行くことにしました。
で、当日の朝。
今日は出張(という設定)なので、やはりちゃんとした格好じゃないと失礼だろう。(誰に?)
ということで、感動パンツに感動ジャケットのスーツライクな格好で行くことにしました。
国際線ファーストクラスでも活躍してくれた感動ジャケットです。
ちゃんと革靴も履いてね。
なにせ出張(という設定)なのでね。
馬子にも衣装。
モチベーションを上げていかないと。
朝の東京駅。
いやー、ここから始まるんだな、出張(という設定)が。
丸の内の高層ビル群。
引き上げますか、GDP。
東京駅の改札を通って、東海道新幹線のホームに行く。
土曜の朝だからすごい人。
いや別に土曜とか関係ないか、知らんけど。
日本の大動脈。東海道新幹線様ですからね。
本当の出張の人や外国人観光客で平日も混んでいるのだろう、多分。

ぷらっとこだまには1ドリンクが付いているので、引き換えに行く。
指定の売店で、320円以下の飲料がひとつ貰える。
お酒でも良いそうだ。
僕はお酒を飲まないので、僕の場合は320円近い商品とは交換できそうもない。
コーラが一番高そうだったので、それにした。
こういう損得基準から脱したいんだけど、抜け出せないね。
一種の悩みです。

グリーン車ですが、土曜の午前だからか、それなりに人は乗っています。
ぷらっとこだま組も相当多いでしょう。
わかるんですよ。なんとなく。
共感覚ってやつですね。
デスノートでいう死神の目みたいな感じで、見えるんですよ。
同類の乗客の頭の上に「ぷらっとこだま」って文字が僕には浮かび上がって見えるんです。
通路挟んで隣も後ろも、ぷらっとこだま組です。

東京駅を出発。
品川、横浜と過ぎても隣に人は来ない。
グリーン車、けっこう埋まってるけど、隣に人が来るほどでもない。
良かった。
ここで、僕はおもむろに持ってきたノートPCを広げる。
出張(という設定)なのでね。
いるでしょう、ノートPC。
出張(という設定)なんだから。
家から持ち出したことのないノートPC、初めての外出です。
かっこよく仕事したいけれど、完全私物のノートPCなので、なんの業務情報も入ってない。
インターネッツぐらいしか、やることがない。
メール開いても、ドミノピザからのクーポンのメールしか来てない。
あ、そうだ!
note書けばいいじゃん。
「私は今、東海道新幹線のグリーン車に乗っています……」と。
カタカタカタ。
これでよし!
感動ジャケット、感動パンツに革靴を履いてノートPCをカタカタカタ。
傍から見たら完全に仕事してるようにしか見えない。
完璧だ。(何が?)
任務完了。

それからは、みなさまのnoteを拝読して旅の知識をアップデートしたりして過ごした。
こだまなので、新横浜を過ぎても、しょっちゅう駅に停車する。
小田原から熱海、三島など静岡各地……
その度に、のぞみの通過待ちをしなければならないから、けっこう停車時間も長いことがあるのだ。
僕はそんな通過待ちの停車時間に車外に出てホームで時間をつぶすのが大好きでしてね。
なんか、停車時間にホームに出ると、それだけで観光した気分になるんですよ。
すごくお得な性格です。
無料で5分で観光した気分になれるんだから、コスパもタイパも良いです。
ただ、これは完全に僕の性格が、それで喜びを感じられるから成立するのであって、共感を求めるつもりはありません。
というわけで、各駅の停車時間を時刻表で調べる。
今回乗ってるこだまは、小田原、三島、静岡、三河安城で5分の停車時間が見込めるようだ。
4分停車の駅もあるけれど、そう頻繁に席を外すのもやりすぎかなと思うので、今回はこの4駅について停車時間を満喫しようと思います。
ということで、小田原に着くまで、のんびり過ごします。
クーポンでGETしたコーラ、JAL国際線ファーストクラス御用達のいろはす、まいばすけっとで安く調達したチップスター。
完璧な布陣でグリーン車ライフに臨みます。
列車は小田原に到着。
よし、降りよう。
コートは置きっぱなしでリュック(PCあるからね)だけ持って席を立つ。
プラットホームの窓から、遠くに小田原城が見えた。
小さく見えるだけだけれど、もはや小田原城を観光した気分。
お得すぎ!

小田原城を観光した後は、他に特にやることもないので、車内へ。
デッキの窓から、のぞみが通過するのを見る。
通過する瞬間、風がブワッと車体を叩きつけ、地響きのような衝撃と通過音を真正面から受け止める、あの感覚。
これはもはや無料のアトラクションですよ。
楽しい。

のぞみも通過し、こだまも出発するとのことなので、席に戻る。
なんか、周りの人に「あれ?この人、戻ってきた…」って思われてるんじゃないかという気がして恥ずかしい。
小田原を出て、熱海の次は三島。
次の5分停車駅は三島です。
三島に到着して、またリュックを持って外に出る。
まわりの乗客に「あれ、こいつまたどっか行くぞ」と思われているような気がする。
数駅ごとに席を外す男。
「不審なものや行為を見かけたら、お近くの乗務員または駅係員までお知らせください」ってアナウンスが流れている。
ホームに出ると、すごく綺麗な新幹線が見えた。
今日は雲ひとつない快晴。
すごく大きく見えて圧巻なんですが、スマホのカメラと僕の腕では、まったく伝わらない写真しか撮れなくて悲しい。
お伝えできずに、すみません。
でも、これで富士山観光もすることができてしまいました。
もはや8合目ぐらいまで登ったって言っても良いんじゃないかな?(ダメだろ)

5分停車時間があるのですが、僕はビビリなので結局2〜3分で退散。
席に戻ります。
東海道新幹線の穏やかな車窓の景色を眺めながら、新富士駅を過ぎて、次の5分停車駅である静岡駅へ。
静岡駅のホームには特段、観光名所と言えるようなものはなく……せめて、竹千代君やちびまる子ちゃんの何かがホームにあれば良いのになぁ…って思ったんですが、ありました!
ありましたよ。
鈴与。
静岡といえば鈴与ですよね。
フジドリームエアラインズやスカイマークを傘下に収める鈴与。
この広告(鈴与商事となってるが)を見たのだから、もはや鈴与の社内見学をさせてもらったと言っても良いんじゃないかな?(ダメだろ)
これぞ視察。
出張(という設定)にピッタリだ。

この頃になると僕の行動はもう周囲の乗客にバレているようで、不審がられるどころか、むしろ羨望の眼差しで見られるようになっていた。
「この人、停車時間に観光に行ってるんだ、すごい!」ってね。
通路挟んで隣に座ってたカップルの男のほうは、僕の真似して席外してたしね。(ただトイレ行ってただけだと思うが…)
こうやって、新たな旅の楽しみ方が、伝播していくんだ。
社会貢献。GDPの底上げ。(?)
掛川、浜松と静岡の大都市を過ぎ、ついに愛知県に突入。
豊橋を過ぎ、次の5分停車駅である三河安城へ。
名前がかっこいい三河安城。
しかし、ホームに降りても、特段の名所はなさそうだ。
ホームの窓の外に東横インが!
大好きな東横イン。
いや、いくら好きで観光に使ってるからとはいえ、これで観光したことにするのは無理があるか。
うーん、ちょっと弱い…。(ちょっとじゃないだろ)

あ、趣のあるベンチを見つけた!
どうでしょう?
これで良いですよね。はい。
ダメですか?
なんでですか!?(怒)

いや、すみません。
熱くなってしまいました…反省…
発車後にセロテープのニチバンの安城工場を見つけたので、これで勘弁してください、ホームから見たわけではありませんが、ご容赦ください。

そして、ぷらっとこだまは、ついに名古屋に到着。
着いた!

2時間40分の優雅な旅が終わってしまいました。
いやいや、何が優雅だ。
出張(という設定)で来てるんだぞ。
遊びじゃないんだ。
浮かれてるんじゃない!
資本主義の戦場に赴くんだよ。
つづく。
