【本多忠勝】お土産を自分用に買う効能を『どこにでもある例のタルト』で実感する【メキシコ】
前回に引き続き千葉土産の話なのだが、今回はこんなものも買ってきた。

そう、『どこにでもある例のタルト』である!!
子どもの頃の自分は、こういう形のタルトといえば沖縄の紅芋タルトしか知らなかった。
しかし大人になって旅をするようになってから、このタルトの遭遇率の高さに衝撃を受けたのだ。(ホントにどこにでもあるんだよな……)
それゆえに自分はこのタルトをお土産に選ぶのは避けてきたわけだが、今回は本多忠勝が描かれていたのでつい買ってしまった。(自分用に)
いや、いうほど本多忠勝について詳しいわけではないのだが、ゲームの戦国無双でも呂布枠(強いキャラ扱い)だった武将なので、知っている人は意外と多いことだろう。
だがしかし、本多忠勝の所属する徳川軍といえば、静岡県なのだ。
それがなぜ、千葉土産に本多忠勝が描かれているのだろうか……?
なお、答えは調べれば速攻で出てくる。
というか、パッケージにも書いてある。

そう、本多忠勝は大多喜城の城主だったのだ。
きっとその大多喜城とやらが千葉にあり、それがきっかけでこのお土産が生まれたのだろう。
本多忠勝と千葉県になんのつながりも感じていなかった自分としては、新たな知識との出会いにちょっと感動である……!
ちなみに大多喜城がどこにあるのかというと、房総半島の真ん中あたりのようだ。


拡大してみると、城のすぐ近くに大多喜駅があるので、足が貧弱な自分でも問題なく行けそうでよろしい。
……だがそんなことより、無性に気になるものを発見してしまった。

(メキシコ通り……?)
本多忠勝と、千葉と、メキシコ……?
いや、自分の知識では何一つ関連性が思い浮かばないわけだが、過去にメキシコに関わる何かがあったからこそ、こんな名前をつけているはずだ。
これは調べねばなるまい……!
さて、なぜメキシコ通りが生まれたのかについては、400年ほど前の出来事について語らねばならない。
1609年9月30日未明、フィリピンからメキシコに向かう途中のサン・フランシスコ号が御宿沖で座礁し、多数の外国人乗組員が海に投げ出されるという海難事故が起きた。
それを目撃した岩和田(現御宿町)の村民は、浜に打ち上げられた乗組員317名を救助し、着物や食料を惜しげもなく提供して手厚く看護したという。

そして座礁の話は大多喜城の二代目城主だった本多忠朝(忠勝の次男)に報告され、外国人たちをどうするかについて会議が開かれる。
「切り捨てるべきだ!」「いや生かすべきだ!」
意見が対立した結果、忠朝はとりあえず家来を現地視察に向かわせることにする。
現地についた家来が調査を開始すると、なんだか乗組員たちがとても礼儀正しかったようで、その報告を聞いた忠朝は「しっかりもてなすように」と命令し、乗組員たちは40日ほど岩和田で体を休ませることになった。
その後体力が回復した一行は、徳川秀忠がいる江戸城と、徳川家康がいる駿府城に向かうことになる。
そして謁見後の翌1610年には、家康が三浦按針に作らせた船であるサン・ブエナ・ベントゥーラでメキシコへ帰国できたそうだ。
この救助の話がきっかけとなって、明治時代には日本とメキシコの国交が結ばれることになったという。
(当時不平等条約ばかり結ばされていた中で、これは平等条約だった)
それはそれとして、
『三浦按針』と『サン・ブエナ・ベントゥーラ』……?
……なんだかどこかで聞いたような気がするぞ?

そうそう!
伊東で見たやつだわ!!
いやまさか千葉の事例と伊東(静岡県伊豆)の知識がここで結びついてくるとは思わなかった。
これだよこれ!
こういうのを味わうために、雑多な知識を入れてるんだわ……!
(よく忘れるが)
というわけで、大多喜城近くのメキシコ通りは、この由来をもとに名付けられたことがわかった。
なおメキシコ通りが作られたのは1978年で、メキシコ大統領の公式訪問を記念してという理由だったらしい。
いやはや、千葉とメキシコにこんなつながりがあったとはね……!
なお、外国船が座礁して住民がそれを救ったという事例は日本各地にそこそこあるのだが、この千葉の事例についてはあまり語られていない気がする。
自分の情報アンテナがしょぼかっただけの可能性もあるが、もしかしたら千葉県民は奥ゆかしいのかも……?
いやはや、ありきたりなタルトをきっかけにして、多くの知識を得ることができた。
このお土産を買っていなかったら、きっとこんな調べ物はしなかったと思うと、気になったら買ってみるもんである。
だがこのお土産を他人にポンと渡した場合、こうやってあれこれ調べる発想に至ったかは怪しい気がする。
やはりこれは自分のために購入したからだと思うのだ。
なんかこう……
必死に元を取ろうっていう感じ?(台無し)

なお、包装紙を破いてみると、中身はシンプル極まる感じだった。
もはや本多忠勝の影はどこにもない。
この潔さたるや……!

〜贅沢なひととき〜

ま、まあ元は取れたと思うよ!?
知識は増えたし、記事にもできたし、甘くて美味しいし!!
そう、旅行をすると『その土地に関する知識の吸収力』が一時的に上がった状態になるものなのだ。
だからこそ旅行した際は、そこから日数が経過する前にあれこれ検索することで、知識を定着させやすい。
今まではあまりお土産に関心がなかった自分ではあるが、これからはしっかり活用しつつ、知識の増強を図っていきたいものだ。
それに気付かせてくれてありがとう、『なんだかよく見るタルト』……!
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