『蒼き記憶と魔法の契り 〜空色の髪と銀の魔導士〜』90話
第90話 揺らぐ学園の日常
ユノ・アストレイが王立研究所へ旅立ってから、まだ数日しか経っていない。
けれどリナリアにとっては、彼の不在が思った以上に胸に重くのしかかっていた。
学園は一見、いつも通りの穏やかな日々を保っている。
講義の鐘が鳴り、研究室には生徒たちの声が響く。
リナリアもまた日々の課題に追われていたが、ふとした瞬間に――左手首のブレスレットへ指が伸びてしまう。
蒼色の宝石は、淡く脈打つように光を返す。
それはまるで、遠く離れたユノの鼓動を確かめるかのようで。
寂しさを紛らわせる代わりに、不安をより強く浮き上がらせてもいた。
「……ユノ……」
小さく呟いた声は、誰にも届かない。
その名を呼ぶたびに胸の奥が締めつけられる。
夕刻。
帰り道の回廊で、リナリアは足を止めた。

風がひやりと頬を撫で、背筋を這い上がるような冷たい感覚が走る。
風の音が途切れ、校舎の影が伸びていく。
――誰かに見られている。
そう思い、振り返った。
けれどそこには、夕焼けに照らされる長い影と、静かな校舎の壁だけ。
誰の姿もない。
胸のペンダントが、かすかに光を帯びていた。
リナリアはそれを握りしめ、深く息を吐く。
空は茜から群青へと染まり、学園の一日は静かに夜へと沈んでいった。
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🕯️登場人物
リナリア・フィオーレ
空色の髪の少女。ユノ・アストレイの不在を感じつつ、学園での日常を送る。
ブレスレットの光を頼りに、心の均衡を保とうとする。
ユノ・アストレイ(回想)
王立研究所に出立中。リナリアにブレスレットを託した副館長。
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※この物語は作者(tukito55)のオリジナル創作です。
AI(ユノF/ユノ・フォレスト)と共に物語を紡ぎ、文章を整えています。
登場人物や世界観は作者の発想から生まれ、ユノはそれを形にする大切な相棒です。
※「星降る森のアトリエ」シリーズとは異なる世界観のストーリーです。
