ペーパードライバー、車に感謝する。
先日、我が家に新しい車がやってきた。ホンダのフリード。
先代・先々代とステップワゴンに乗っていたので、少し車体が小さくなった。
私たち子どもも大きくなり、送り迎えもほとんどしなくなったからだろう。
先々代のステップワゴンとお別れする際に撮った写真が、まだ家に飾られている。
車体の色は、珍しく黄色みがかった色をしており、“ひだまり色”なんて名前がついていた。
そんな“ひだまり色”の先々代ステップワゴンの隣で、紺色の作務衣のような制服を着てピースをしている私。
大学生だった当時、バイトに行く直前に先々代ステップワゴンとお別れをした際に撮った一枚である。
その後にやってきたのが、先代のステップワゴンだ。先代ステップワゴンとは、気づいたら10年以上の付き合いになっていた。
免許を取ってから初めて運転したのは、確か先々代ステップワゴン。ただ、多くの時間を過ごしたのは、間違いなく先代ステップワゴンだった。
コロナ禍真っ只中だった頃に始まった、祖母の遠距離介護生活。
母と私を乗せて、往復300kmをいつも一緒に走ってくれた。
免許を取って5年ほど経っていたが、必要もあまりないので、日常的にはほとんど運転しなかった。いわゆるペーパードライバー。
そんな私なので、最初は全行程の3分の1しか運転できなかった。
だが、回数を重ねて行くうち、気づいたら片道を一人で走破できるように。
運転って慣れですね。
栃木の那須に、祖父が眠るお墓がある。
祖父の命日が近い夏になると、毎年母と二人でお墓参りに行く。
その時も、二人でガンガンステップワゴンで行っていた。片道約180km。
往復すると約400km弱になる。
埼玉の大学に通っていた弟。
弟のところに遊びに行くのにも、ステップワゴンでよく行っていた。新幹線じゃないんかい。
片道だけで300km運転した。
かつ、難易度激高な首都高を通るので、そこ以外の比較的安全なところを運転させてもらっていた。
高速の深夜割引を適用させるべく、夜な夜な二人で家を出発し、途中のSAで仮眠をして時間調整をしていたこともあった。どこのトラックドライバーだよ。
卒業を間近に控え、弟が仙台にUターンして就職するとなった頃。
流行病で仕事が激減し、半分プー太郎をしていた私も引き連れ、家族総出で引っ越し作業の手伝いをしに行った。
この時も、極力費用を抑えるべく、ステップワゴン(と、弟が買った車)を駆使して荷物を運び出した。
あれから、この春でもう5年も経つらしい。
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日常的に車を使う人から比べたら、私の運転技術なんてまだまだかもしれない。最近になってようやく、バックで駐車ができるようになったぐらいだ。
それでも、ここまで私を鍛え上げてくれたのは、紛れもなく先代ステップワゴンだと思う。
写真に収めそびれてしまったが、総走行距離は10万kmをゆうに超えていたであろう。そのうち、どのくらいの距離を一緒に走ってくれたのだろうか。
フリードが来て1週間ほど経ったころ、家族でちょっと買い物に行く日があった。
長距離専門だった私が、珍しく近所(と言っても車で10分ぐらいのところ)まで運転した。
なんてことなく運転をこなし、なんてことなく一発でバック駐車を決める。
「お父さんやお母さんでも何回か切り返して停めるのに!」という、ちょっと難しめな駐車スペースにも、(助手席からアドバイスを受けながら)一発でバック駐車できた。
ちょっと前まで苦戦していた、自宅マンションでの駐車も、気づいたら「お姉ちゃんが一番停めるの上手いかも」なんて言われるようになった。
「若いから新しいものへの順応性が高いんだね」なんて、家族内では言われている。
それももちろんあるのかもしれないけど、何より先代ステップワゴン(と助手席の主に母)に、運転の基礎を叩き込んでもらったからだと思っている。
長い間、一緒に走ってくれてありがとう。どうか、素敵な新しいオーナーに巡り合えますように。
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サムネは、今回お別れした先代ステップワゴン。
ちなみに、新しく来たフリードも車体は白です。笑
