境界線には2種類ある
― 判断基準と存在の位置 ―
「境界線を引こう」 「境界線が大事」
最近よく聞く言葉だけど、
話しているうちに、ずっと違和感があった。
同じ「境界線」って言葉なのに、
指してるものが微妙に違う気がしたから。
整理してみたら、
境界線には 2つのレイヤー があった。
▶️境界線①
判断基準としての境界線(内側)
これは、前に書いた境界線の話。
・これは私の問題
・これは相手の問題
・ここまで考える
・ここから先は引き受けない
という、自分の内側の判断基準。
この境界線の特徴
頭の中で完結する
他人に説明しなくても成立する
自分を守るための線
この境界線があると、
他人の感情に飲み込まれにくくなる
罪悪感で判断しなくなる
「私はどうしたい?」に戻れる
つまり、
自分の中の整理ができる。
でも、ここで終わる人が多い。
▶️境界線②
存在の位置としての境界線(外側)
もうひとつの境界線は、
もっと外に出る。
・私はどの位置に立っている人か
・どの役割を引き受けているか
・この扱いなら、ここにいない
という、存在の位置の話。
これは、
どの席に座っているか
関係性の中で、何者として扱われているか
を示す境界線。
この境界線の特徴
行動として外に現れる
相手や環境に影響する
関係性の前提を変える
「存在の位置」が変わると、
関係性そのものが再定義される。
⚙️なぜ混乱が起きるのか
多くの人は、
境界線=判断基準
だと思っている。
でも実際は、
” 内側:判断基準の境界線 ”
” 外側:存在の位置の境界線 ”
という 上下構造 になっている。
内側でいくら分かっていても、
行動が変わらない
役割を引き受け続けている
位置が同じ
なら、外の世界は変わらない。
🔎「分かってるのに変わらない」理由
これはよくある。
無理だと分かっている
嫌だとも思っている
境界線は意識している
でも、
休まない
断らない
席を外さない
つまり、
存在の位置はそのまま。
この状態だと、
『境界線を引いてるつもりなのに、
何も変わらない』
が起きる。
⏩存在の位置が変わると、何が起きるか
存在の位置が変わる時、
起きているのはこれ。
説明しているわけじゃない
説得しているわけでもない
ただ、
”「私は、ここには立たない」”
という前提が変わっている。
その結果、
扱いが変わる
反応が変わる
世界が変わったように感じる
これは、
自分が変わったから世界が優しくなった
のではなく、
関係性の前提が更新されただけ。
まとめ
境界線には2種類ある
判断基準の境界線(内側)
存在の位置の境界線(外側)
内側だけでは世界は変わらない
外側に出た時、関係性が動く
境界線は、
我慢をやめること
強く主張すること
ではない。
自分がどこに立つかを、はっきりさせること。
それだけ。
最後に
境界線の話は、
言葉だけだと少し抽象的かもしれない。
実際に「存在の位置」が外に出た時、
何が起きたか書いたコラムもある
・【コラム】「移動させてください。でなければ辞めます」と言った話
実例と一緒に見ると、境界線の話は立体的に見えてくる。
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