まだ1日目なのに、「旅のハイライト」が来てしまった韓国の夜。
韓国ソウル・東大門。寒さに震えながら見つけた“ローカル屋台ごはん”。韓国旅行初日の夜に、まさかの心温まる出会いが待っていました。
東大門で見つけた、真っ赤なローカル屋台
3月のソウルの夜は気温が低く、凍えそうだったので早くどこかに入りたかった。
ホテルの近くを歩いていると、目の前に真っ赤なビニールテントが現れた。多分屋台。
真っ赤なビニールの壁に木製ドアがついた、大きめの怪しげなテント。
中からは人の声が聞こえてきた。
赤い壁の上に、透明のビニール小窓がついていたので、そこから中の様子を伺った。
中には、折りたたみ式のテーブルと椅子がいくつか並んでいた。『おもしろそう…入ってみるか!』と、低めのドアをくぐり入店!
地元感満載!ディープな屋台。メニューはハングル
地元のお客さんが2組。
店員さんは韓国ドラマにオンマ役で出てきそうなヘアスタイルが決まった女性が2人。
地元感がすごい!!ワクワクする!!
壁にかけられたメニューは全てハングル。
もちろん、読めません。

スマホの翻訳機能でメニューを読んでみるも、
「海鮮」「内臓」「麺」…。
写真のないメニュー表は、何を注文していいかがわからない。隣のテーブルに乗ってるものをチラチラチェック。なにやら美味しそうなお料理が。
隣の席のおじさんが席を立った瞬間に、お店の方に、隣の席にあったお料理を指さして
『これください』と注文。
これにて、注文クリア。

韓国ローカル屋台グルメと、謎のシステム?
来ました!料理!
「おおーー!真っ赤ー!!」
私たちは、海鮮の辛旨い炒め物と、韓国風の出汁が効いた卵焼き、瓶ビールを注文した。


食べていると、隣の席の、肌がピカピカでニコニコしたおじさんとよく目があう。
こちらも、笑顔で返す。
少し経って、まだ食べている最中の“海鮮の辛い炒め物”が、お店の人に回収された。
『お?お?なになに?まだ残ってるんですけど!』なんて思いながら、皿を見送る私たち。
その数分後、海鮮の辛い炒め物がテーブルに帰ってきた。細いパスタを引き連れて。

『えっ?どういうシステム?』
『この麺はなに?パスタ?ひやむぎ?』
よく混ぜて食べてね!ということはわかった。
とりあえず混ぜた。

隣の肌がツヤピカのおじさんと目が合う。
ニコニコ、ニコニコ…
あぁ!!この麺、このツヤピカおじさんがごちそしてくれたんだ。と察した私たち。
でも韓国語がわからないから真相もわからない。おじさんの席に、別の料理が運ばれてきた。
すると、おじさんがその来たばかりのお皿を
『これも食べてごらん』と私たちに差し出してきたのです。

あぁ、あの麺はこのおじさんがご馳走してくれたんだ。と確信した。
私たちは、差し出された料理を一口ずついただいた。
砂肝の炒め物です。これは辛くない炒め物。
チャプチェやプルコギの味付けに似てて、私好みだった。
隣のおじさんたちは、ちょこちょこ席を立ち、どこかに行く。おそらくお手洗いかタバコ。
おじさんが外に出るたび、建て付けの悪いドアが半開きになり、そこから冷たい隙間風が入ってくる。
毎回閉めようと試みるも、コツが必要でなかなか閉められないから店員さんに、都度、閉めてもらう&閉め方のコツを教えてもらう。
(そして最後までコツを掴めなかった)
甘くてジューシーな韓国のイチゴ
ツヤピカニコニコおじさんが席に戻ってきた。
おじさんの手には、お皿に盛られた大粒のイチゴが。
それを私たちに『食べてごらん』と差し出してくれた。一ついただくと、驚きの美味しさだった。
韓国のイチゴを初めて食べたけれど、香り高く、甘くてジューシー。めちゃくちゃおいしかった。
『もう一個たべな』『もう一個食べな』と
どんどん進めてくれるツヤピカおじさん。
結局2人で7粒もいただいた。
『ねぇ、そういえば、お店の向いに果物屋さんあったよね…?』
私たちは気づいた。
おじさん、私たちのためにわざわざ向かいのお店から買ってきてくれたんだ。
私たちに韓国のいちごを食べさせたかったんだ。何この展開…泣ける。(泣いてないけど)

ツヤピカおじさん、常連客かな? なんとなくそんな感じがする。
お店を出る時に韓国語で『ごちそうさまでした』と、伝えて帰ろう。ということになり、
スマホで調べる。
『チャルモゴッスムニダ…チャルモゴッスムニダ…』
小声で練習する私たち。
そして、
『チャルモゴッスムニダ!カムサハムニダ!!』
と元気よく伝えると、おじさんはとっても喜んでくれた。よかったー!!
そして、最後、ドキドキのお会計。
私たちは、料理2品とビール2本を注文。
そのほかに、自動的に出てきたスープと生野菜。
『いくらだったらボッタクリだと思っていいかな』
『うーん、50000ウォン以上とか?』
など、話す私たち。超失礼。
なんせ私たち、どのメニューを頼んだのかわからない。ドキドキ…さぁ、おいくら?
『34000ウォン(約3500円)』(くらいだったと思う)
良心的な価格!!!
オンマ!…いや、オンニ(お姉さん)!!!
疑ってごめん!!!
そんな、ソウル1日目の夜ご飯。
地元感あふれるディープな屋台で、ひとの優しさに触れることができました。
旅行って、観光地に行って、買い物して、美味しいものを食べるのも、もちろん楽しい。
でも、一期一会の人との温かい出会いは、どんな旅の思い出よりも、心に残る最高の思い出になりました。
おじさんのおかげで、まだ1日目なのに…
旅のハイライト、来ちゃいました。

【韓国旅行のvlogはこちら】
