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「書店」の在り様も変化していくのかな、と。

平成16年度に全国で1万9920店あった書店(古本屋除く)は、今年2月時点で1万960店まで減った。書店が全くない「空白地帯」も増え、一般財団法人・出版文化産業振興財団の別の調査では、令和4年9月時点で全国の1741市区町村のうち、約4分の1に当たる456市町村が書店がない状態となっている。

出典:「消えゆく町の本屋を支援 経産省が大臣直轄プロジェクト 「日本人の教養の問題」」
(『産経新聞』2024年3月5日)

少し前の記事ですが、なかなかに興味深い内容でした。確かにここ10年位で街の書店の縮小にも拍車がかかっており、私自身の最寄駅からも書店が消えて久しく、帰りしなにふらっと立ち寄るのが好きだった一人としては寂しいことこの上なくもあります。

と言いながらも、アマゾンをプライム会員として活用しており、特に定期的に購入予定が立つ本(主にコミックスなどのシリーズもの)を街の書店で買う頻度が落ちているのもまた事実で、購入を決めている書籍を買う場合のアマゾンの利便性は捨てがたいです。

書店は新しい発見があり視野が広がる、日本人の教養を高める基盤。それが列島からどんどんなくなっている。いち中小企業の問題ではない

出典:「消えゆく町の本屋を支援 経産省が大臣直轄プロジェクト 「日本人の教養の問題」」
(『産経新聞』2024年3月5日)

一方で、アマゾンのレコメンド精度もそれなりに期待できるようになってきているとはいえ、特に目的を決めずに、それこそ「セレンディピティ」を期待しての書店巡りであればやはり、街の書店に軍配が上がると思います。

書店の現状やキャッシュレス決済の導入状況を聴くほか、中小企業の事業承継に向けた補助金についての使い勝手などを確認する。

出典:「消えゆく町の本屋を支援 経産省が大臣直轄プロジェクト 「日本人の教養の問題」」
(『産経新聞』2024年3月5日)

ただ今の時代、そこに実店舗への継続な来店を実現していくのであれば「単純に紙の本が好き」以外の動機付けが必要とは思いますが、、キャッシュレス決済とか補助金云々でどうにかなる話なのかは正直、疑問です。

私個人でいえば、最寄り駅から書店はなくなってしまいましたが、両隣の駅にはそれぞれ中規模のリブロ、ジュンク堂があり、その気になれば帰宅途中に立ち寄れる環境もあるのですが、書店巡りを目的として立ち寄る頻度は少なく、今だと、月に1度あるかないかです。

もちろん、いくつかの目的(買い物など)の中の一つとして近場の書店を訪れることはありますが、純粋に「書店巡り」となると都心の大型書店にまで足を延ばしたくなりますし、行くのであれば半日くらいの時間もかけたいので、なかなか。

あと、最寄りの駅前図書館が平日は20時まで開館してくれていることもあって、またここ最近の新刊をすぐに手に取りたいとの気分が薄まっているのともあいまって、結果的に帰りしなの書店巡りの頻度は減ってしまっているなぁ、とも。

町の書店を「文化創造に間接的につながる産業の基盤」と位置づけ

出典:「消えゆく町の本屋を支援 経産省が大臣直轄プロジェクト 「日本人の教養の問題」」
(『産経新聞』2024年3月5日)

そういや元々、何のために「読書」をするのかというと、「情報収集」、「普通ではできない疑似体験」、「余暇(暇つぶし)」といったあたりかな、と個人的には。

今の時代、「情報」を探そうとするとまずはインターネット(スマートフォン)から始まるでしょうし、「余暇」や「疑似体験」であれば各種ゲームやテーマパーク、映画、ドラマ、スポーツ等々の様々なものが選択肢として入ってくると思います。余暇の選択肢が増えてきているのはいいことでしょうけど、それまで寡占状態にあった既得権益層へダメージがあるのは、まぁ、仕方ないかな、と。

で、選択の一つとして「書籍(雑誌含)」に行き着いたとしても、よほど気に入ったものでなければ、「紙の書籍」として手元にはおかないかな、、と、物理的な場所も圧迫しますし。

なんて思いながら、そういや新刊書籍の刊行数はどんな推移をしているのだろうか、、と思ってGoogle先生にお伺いしたところ、こんな統計データが出てきました。ここ数年だと右肩下がりになってしまってるのかな、、過去10年分位を並べてみたい気も、、もう少し探してみよう。

出典:「26- 5 書籍新刊点数と平均価格」(「総務省統計局ホームページ」より抜粋)
出典:「26- 6 雑誌の出版点数」(「総務省統計局ホームページ」より抜粋)

せっかくなので「出版物」の売り上げ高とかはないのかなと、こちらもGoogle先生にお伺いしてみたところ、、

※取次ルート/出典『出版指標 年報 2023年版』

雑誌市場は、少子高齢化に加え、インターネット(1990年代半ば~)、スマートフォン(2010年代~)の普及などから、需要が激減。休刊誌も相次ぎ、加速度的に下降していった。

書籍市場は雑誌に比べればまだ健闘していると言えるが、読者は高齢者にシフトしつつあり、老若男女に幅広く売れる瞬発的なメガヒットも出づらくなっている。

学習参考書や児童書など教育系分野の需要は比較的底堅く推移している。

出典:「日本の出版販売額」(「出版科学研究所ホームページ」より)

これらの大元の『出版指標 年報』はさすがに見れていませんが、地元の図書館に蔵書されているようです、今度探しに行ってみようかな、、閑話休題。

さて、確かに息子(4月から大学生)を見ていると、そもそもに「紙の(漫画)雑誌」は買っていません。気に入ったものは紙のコミックスで揃えているようですが、普段はアプリ(電子書籍)で読んでいるようです(課金までしているのかは不明です)。高校に入ってから、何冊か小説らしきものも部屋に転がっていて、中にはカバーのかかった新冊のようなものもあるのですが、いわゆる「紙の雑誌」は見かけた覚えがないです。

私自身、雑誌は『Number』や『Gallop』で気になったものは今でも買いますし、息子もスポーツ観戦は好きなのでリビングにおいてみてもいますが、特に目を通している様子もなさそうで。そもそも「紙の雑誌」を読む、という習慣(文化)がないのかな、、テレビをスポーツ観戦くらいでしか見なくなっているのと同じで。

そういった意味では、オールドメディアに頼った集客では、実店舗に呼び込むのは正直、難しいのではないかなぁ、、と。

電子市場におけるコミックのシェアは年々増しており、今や9割に迫っている。

いまや出版市場全体におけるコミック(紙+電子)のシェアは4割を超え、依然として拡大傾向にある。

出典:「日本の出版販売額」(「出版科学研究所ホームページ」より)

地上波テレビが、CATVやアマゾンプライムなどのサブスクモデルやYoutubeなどのSNS系メディアに駆逐され始めているように、「紙の書籍」も「電子書籍」に取って代わられようとしているのが見てとれます。

「紙だからこその永続性」なんてフレーズも耳にすることがありますが、例えば200年前の古書それ自体を、当時のままで現代の感性で読めるかというと、そうではないと思います。そういった意味では、情報素体としてみれば、その時代時代で消費されていくだけのモノに過ぎないよなぁ、とも。もちろんその中からは時代を超えていく「古典」にまで昇華される作品もあるでしょうけども、それはレアケースでしょうし。

「書籍」に求められるのは、手軽で汎用性の高い情報提供の素体である事、そしてその頒布力、と個人的には。

粘土板や石板、木簡といったものが紙の本に、その紙の本も、大型本から新書、文庫と形態が変容していったように、今がその過渡期なのであれば「書籍」を扱う街の書店の在り様もまた、その「書籍の形態」にあわせて変容していく必要があるのではないかと。

なんて思いながら、法令的な調べはしていないので、その辺りの制約等は鑑みずに妄想してみると、、

例えば、漫画喫茶の延長的に、時間(月額)固定で一定の書籍を読み放題、紙の書籍は実店舗にて、電子書籍は一定期間ダウンロードしての閲覧が可能。その中で、気に入ったものは一定割引価格での「紙の書籍」での購入を可能とする、とかできる「書店」があれば、帰りしなに覗くかもしれません。コーヒー片手に読書とかできたら嬉しいですね、、あと、「書籍」に対する時間指定の事前予約も。

また、実店舗からの借り出しは別途追加金額で可能、その他、自由研究ネタとのコラボとか、ゲームや映画とのコラボとか、、例えば、ウマ娘での虹結晶の破片を定常的にもらえるなら、自分だったら登録してしまいそうです、なんて、実現性は不透明ですが、現実の競馬場へのウマ娘の集客力の凄さを実感することが増えているので、なんとはなしに。

貸出の枠組みとかは、公共図書館との差別化も必要でしょうけども、いずれにせよ、どんな提言が出てくるのかなぁ、と、意外と楽しみにしていたりしますが、続報はあるのかな。。

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