🌙4つの国② リボルテの街とコスメキャット 〜ときめきの魔法〜
この物語は、チュチュ・テイルの世界を旅する記録です。
シルエットで描かれた猫たちや動物たちが暮らす世界✨
白いウサギの旅人 エトワールの旅日記として綴っています。
はじめての方は固定記事からどうぞ🌙
ルーナ国をあとにして、私は月の橋を渡りました。
静かな光に包まれていた世界から、少しずつ空気が変わっていきます。
その先にあらわれたのは、きらめきと色にあふれた街——
「リボルテ」。

街に一歩足を踏み入れると、目に飛び込んできたのは、色とりどりのリボンやドレス、きらきらと輝くアクセサリーたち。
ショーウィンドウには、ときめきをぎゅっと閉じ込めたような美しいアイテムが並んでいて——
どこを見ても、心がふわっと弾むような景色ばかり。
人々はそれぞれ、好きなものを身につけて、自分らしいおしゃれを楽しんでいました。
ここは、“好き”という気持ちがそのまま形になったような場所。
――そのとき。
ふと視線の先に、ひときわ輝く存在が目に入りました。
やわらかなドレスに身を包み、大きなリボンを揺らしながら立っている、いっぴきの猫。
その姿は、まるでこの街そのものを映し出しているようでした。
近づいてみると、彼女は小さなコンパクトを手に、そっと自分の姿を見つめています。
そして、くすっと微笑みながら口紅をひと塗り。
その仕草はとても自然で、どこか楽しんでいるようにも見えました。
私は思わず、見とれてしまいました。
「どうして、そんなに輝いて見えるのでしょうか」
気づけば、そう問いかけていました。
彼女は鏡越しにこちらを見て、ふわりと優しく微笑みます。
「だって、“好き”を大切にしているだけよ」
その言葉はとてもシンプルで、けれど心にまっすぐ届きました。
誰かのためではなく、自分のために選ぶ色やかたち。
そのひとつひとつが、“ときめき”を生み出しているのだと。
彼女の名前は、コスメキャット。

リボルテの街で、美しさとときめきを届けるプリンセスです。
けれど、その美しさは誰かと比べるものではありません。
自分の“好き”を信じること。
その積み重ねが、こんなにもやわらかく輝くのだと、私ははじめて知りました。
気づけば、胸の奥が少しだけ軽くなっていました。
この街を離れるころには、歩く足取りもほんの少しだけ弾んでいたように思います。

リボルテの街は、“自分を好きになる魔法”があふれる場所。
そしてコスメキャットは、そのときめきをそっと届ける存在。
遠くには、花の香りがただよう森の気配。
やさしい風に誘われるように、エトワールはまた歩き出します。
次は、花と癒しに包まれた場所へ——
エトワールの旅は、まだ続きます。

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