「SF」
「スカイフィッシュ…って、あのスカイフィッシュですか?」
「どのスカイフィッシュかわからないけど、そうだよ。」
「昔流行った、あのスカイフィッシュ?」
「ああ、それ。中嶋さん、そういうの好きでしょ?」
「あの…。まあ、嫌いではないですが…。」
「でしょ? だから、どう? 今週の日曜日、ウチに見に来ない?」
「…先輩、知ってます? スカイフィッシュって、小さい羽虫とかが横切った残像の可能性が高いんですよ?」
「知ってるよ、それくらい。でも、実際問題として、いるんだよ。俺の部屋に、何匹も。」
「…っていう事はですよ、先輩。先輩の部屋、なんかもう、とんでもない状態になってて小蝿が大量発生とか、そんな感じになってるんじゃないですか?」
「そんなこと無いよ! …いや、まあ、すごくキレイとは言いがたいけど…。」
「そんな部屋に来いって言うんですか? 嫌ですよ、私。…まあ、綺麗にしてたとしても、用事がありますけどね。」
~・~・~・~・~
「うまくいかないもんだな…」
その会話の後、男は少々焦りを感じていた。なぜそんな焦燥感に駆られるのかは分かっていなかったが、とにかく早く仲間を増やさなければ、という風に思っていた。
男は知らない。そろそろ、自分の魂が限界にきているという事に。
昔スカイフィッシュという名で知られた現象に似た “存在” は、宿主にした人間の魂を餌に繁殖する。そうして、人から人に、密かに寄生し、ほんのちょっぴりだけ精神思考に影響を与えながら増殖する。
その男の部屋に溢れた “存在” は、“その” 後、何処かへと消えた。
<終わり>
スカイフィッシュをAIに描かせたらこんな魚を描いてきやがったんですよ!
…ああ、そうか。英語圏なら “フライング・ロッド” の方が良いのかな~…と思ったら、今度はただの “棒” が空中浮遊している状態に。
まあ、そこまでちゃんとしたものを作ってくれなくても良いので、というか、むしろ “ちょっとズレてる” ほうが良い気がしたのでこの画像を採用しました。少数派だとは思いますが、AI画像って失敗画像だったり斜め上の解釈しちゃってるやつの方が面白かったりしますよね?
内容に関してですが、スカイフィッシュがメインなので『SF』ってタイトルにしましたが、中身はホラーです(一応)。
最後まで目を通していただき、どうもありがとうございました。
