育ちすぎたタケノコでメンマを作ってみた
普段何気なく食べているが、それがどのようにできているのか知らないものも結構あったりする。収穫してそのままの姿で店に並ぶものであればともかく、加工済みのものだと意外にわからなかったりする。そうした疑問から自分で育てて食べてみようという内容の本。
最初はゴマ。さすがにゴマは知っているが、こうしたものが実際に植物の状態で実になっているところを見たことがある人は少なかったりする。え!と言われるのが枝豆。あれはまだ青いうちに収穫したもので、完全に熟して乾燥したものが大豆と言われると、ちょっと驚くやつ。
次はザーサイ。確かにあれは元がどんなものでどんな加工をしているのか知らないまま、中華料理の付け合わせに出てきているものを食べている。何かの漬物かと思うが実は発酵食品というところも知らないところ。
そして、カンピョウ、コンニャクが続く。昔からずっとある食材だが、加工済みのものしか目にしないので、どのような植物からどのような加工工程を経ているのかわからなかったりする。
続いては「採って食べる」
河原に咲くカラシナの実を収穫して粒マスタードを作る、育ちすぎたタケノコで国産メンマを作る、クズの根を掘って葛餅に仕上げてみたい、拾ったどんぐりを使って韓国冷麺を作る。と、この飽食の時代に一石を投じる企画。どの食材も材料としては正しいが、ではなぜこれらを使った食材が市場に出ていないのか。その理由がわかるその手数。確かに工場は大量生産するために手順を整理し、不良品が極力少なくなるように最適化してゆくものだがどんな食材も、最初は手間暇をかけてこうして作っていたことを再現している。
この筆者の良いところは、多少苦くてもそれをすぐに「まずい」と切り捨てるのではなく、許容範囲が広いところ。何でもかんでも「甘く」、「柔らかい」というのが良いわけではなく、ほろ苦い、歯応えがあるものも美味しそうに食べているところが良い。
地球規模で見ると食材は循環するもの。無駄な食材廃棄が言われる一方で、捕獲量がどんどん減っている食材も多い。かつてどんなものも食べることができるように様々な工夫をしたおかげで、渋柿もフグも食べることができているのだから、こうした取り組みが「色物」「エンタメ」という以外の視点でもっと見るべきだと思う。
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街歩きがさらに楽しくなるものがあるといいな