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通訳ド素人の「日→英」礼拝通訳(低レベルな実践例)【前編】

以前、教会で礼拝通訳をしている、とお話ししました。その話をします。
 
日本のクリスチャン人口はざっくり1%と言われていますが、礼拝通訳(日→英)を定期的にやっている人はいったい何人いるんでしょうか……さらにnoteをやっている人なんて……と思ったらけっこうnoteにクリスチャン生息してるんで驚いた。通訳やってる人がいるかはわかんないけど。いたらお返事してほしいです!
 
この記事では、私個人の礼拝通訳について書きます。
画期的なやり方とか、効果的な勉強方法とか、くれぐれも期待しないでください。
私は通訳の勉強をしたこともないし、正直、レベルが低い。
「えっ、そんなんでやってんの?」「詐欺じゃね?」って感じですが、
面の皮の厚さだけでやらせていただいております。
 

通訳ブースからこんにちは

数年前に新たなチャペルを建てたうちの教会には、なんと通訳ブースがあります。すごくないですか? (「愛は自慢せず……」Ⅰコリント13:4)
以前は普通に礼拝堂の後方に、机とパイプ椅子だけ用意されていて、そこで通訳していました。ラジオに乗せてはいましたが、近くの人には丸聞こえ。邪魔だったかもしれない……
 
今は、チャペル2階後方から説教壇を見下ろす個室で通訳しています。
やりやすい面もあるけど、チャペルと区切られてしまっているので、讃美歌を歌うときはちょい寂しいです。
 
日本語の礼拝を英訳する。それが私たちのご奉仕です。
メンバーは4人いましたが、お忙しかったりコロナもあったりで、現状私と、お医者さんをしている方の2人で週がわりで担当しています。もっといるやろー! 英語できる人ー!
 
利用者はガチで英語訳を必要としている海外出身の方はもちろん、英語を勉強したい人も。しかし私の「通訳」を参考にしてよいのか。日本語がわからない方は私の英語で礼拝内容を理解できるのか。たいへん不安ではあります。「わかりやすいよ!」と言ってもらったことはありますが、それはあなたが優しいから……
 

私の英語レベル

英検1級、TOEICは950点前後。2019年現在でそのくらいでした。今は落ちてるなー。
 
英文科を卒業、そのまま英米文学科で博士前期課程修了。ウィスコンシン州に10か月留学。
大学院卒業後、11年間、中高一貫校の英語科教員として主に高校生を担当。色々あって転職し、今は英語を全く使わない仕事をしています。この転職の話もいずれ。
 
「英検1級」って言っても、その英語力はめちゃくちゃ幅があるんですよね。リスニング・スピーキングは特に差が出るんじゃないかな、と勝手に思ってます。正直、英会話がまともに(?)できなくても、英検1級は合格できるんですよ。私がその証拠。
私はしゃべれない方の1級合格者で、二次試験に一度落ちて、2回目にようやくギリギリ合格しました。
Reading:740
Listening:675
Writing:788
Speaking:623
……明らかに「読み書き型」です。
Speakingで一番評価稼いだのが「発音」だった……発音ってしゃべれるかどうかには実質関係ないやん…… 

しゃべれない、というのは言い過ぎかもしれないですが、日常会話がスムーズにできたりはしません。たぶん英検準2級くらいの人でももっとポンポンしゃべれる人いると思う。留学中は一応しゃべりましたが、最低限だった。(留学してわかったのは、生活するのに本当に必要なのはリーディング力だということでした。大事なことは文書になってるから)
 
なお、通訳の勉強はしたことがありません。翻訳はちょっとだけかじってたけど全然別物だからなあ。
 

礼拝通訳の準備

①礼拝前日に来るメール添付の週報を見て説教題・聖書個所をチェック 
②聖書個所を英語で読む
③日頃からAnkiで用語を復習
④通訳担当じゃないときも説教のメモを英語でとる
(⑤日頃から聖書を英語で読む)
 

①礼拝前日に来るメール添付の週報を見て説教題・聖書個所をチェック

コロナ禍以前は「説教題・聖書個所」が当日教会に行かないとわかりませんでした。
緊急事態宣言やらなんやらでみんなで集まれなくなって、礼拝のYouTube配信が始まった。それで前日に配信URLとともに週報(プログラム的なもの)が来るようになった。
それまでは、これマジなんですけど、当日朝早めに(とはいえ10分前程度)行って「消息・報告欄」を確認し、聖書個所をあわてて一読する、くらいのことしかできなかったんです。よくやってたな!
 

②聖書個所を英語で読む

今は幸い、事前に説教の聖書個所もわかるので、家で読んでいきます。
時間が許す限り、いろんなバージョンを読みます。
「そんな何冊も聖書持ってるの?」……いいえ、持っているのは英語は3冊です。普通より多いか!
・The Wesley Bible (New King James Version)
・New Revised Standard Version
・The Message
 
ウェスレーバイブルは教会の中高生クラスのときにもらいました。1996年12月25日、と日付まで書いてある。たぶんクリスマスの皆勤賞的なものです。しかし、このどでかい聖書(+注釈書)をプレゼントでもらえるって。いったいいくらだったんだろう。

https://a.co/d/dU8hIsB

これのいいところは、細かく注釈がついているところ。該当箇所の注釈はもちろん、イザヤ書ならイザヤ書全体の説明もあるので、そこを読んでいくと時代背景や筆者のことなどがわかったりします。礼拝でけっこうそっちの話題が出るので、使いそうな表現はノートにメモっておきます。
 
あと2つは留学先でいただいたもの。もらいものばかりやん……
New Revised Standard Version(NRSV)はふつうの英語の聖書。
The Messageは現代口語訳。だいぶ意訳してあります。
ウェスレーバイブルが何しろ古いので、The Messageでも各書のまとめや時代背景を読んでおく。見方が違ってたりもして、研究が進んだのかなあ、など思う。

これら3冊のほかも読みます。Bible Gatewayというサイトで。
BibleGateway.com: A searchable online Bible in over 150 versions and 50 languages.

「聖書って高くない? かさばるし」という方はぜひこのサイトをお試しあれ!
英語だけじゃない、70以上の言語による200を越えるバージョンの聖書が無料で読めます。
礼拝通訳では、同じフレーズを何度も言わなければならない。同じ内容でも違う言い方、類語をいくつか仕入れておくと便利です。そのために、何種類も横断して読むわけです。
(だからね、受験英語の「言い換え問題」は無駄じゃないんですよ……と元英語のセンセイが言ってみる) 

Easy-to-Read VersionやInternational Children’s Bibleといったやさしめの英語で書かれたものもあり、非常に参考になります。英語学習にも効果的でおススメです。
 

③日頃からAnkiで用語を復習

Anki。単語帳を自分で作れて、定期的に復習させてくれるアプリです。
私のAnkiには
「信仰義認」:justification by faith
「小アジア」:Asia Minor
「隅の親石」:chief cornerstone, foundation stone
みたいな、礼拝通訳で使いそうな言葉・フレーズが入っています。日々、それらの復習をします。
これやってたら全部パッと言えるかっていうと実際は出てこないことも多いんですが、やってないよりはマシなはず。
 
ただ、「聖書用語」「教会用語」ばかりを頭に入れていてもダメです。
今日は「契約」の話が出るな、と思って “covenant” を頭に入れていったら、
「私たちも様々な場面で『契約』を交わすことがあり、たとえば住宅の契約で……」などという話になる。
「あーっ、その契約はcovenantじゃない、なんだっけコンなんとか……」とか考えてるうちにその話は終わる(涙)。「人間用語」の“contract”も仕入れておくべきだったわー、と。
 
あと、季節の用語ですね。「冬至」winter solsticeとか、「熱中症」heat strokeとか。
 

④通訳担当じゃないときも説教のメモを英語でとる

これはやってるときもある、くらいです。英語でメモを取ると眠くならないというメリットがありますが、やはり礼拝はそういう余計なことを考えないでただそこにいる方がいいんじゃないか、と思ったりもするので。でも、通訳のご奉仕に興味がある場合、試しにやってみるといいと思います。
 

(⑤日頃から聖書を英語で読む)

(……なぜ(  )に入れたのか……それはできていないから……やるべきなのは……わかっているのに……)
 

……長くなってきたので、後半・「礼拝通訳の実際」編はまた別に書きます~

 


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