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売れている小説家は、話もうまい。<あちこちオードリー/西加奈子>

来週行われるキングオブコント2025の予習のために、毎晩TVerで過去の動画を見ている。(レインボー絶対優勝してくれ)

△布団かぶって泣くくらい悔しい日にぜひ見てほしい

そんな中、この番組がヒットした。

📺あちこちオードリー
直木賞作家の西加奈子&朝井リョウがご来店!小説家の知られざる実態が明らかに!?

もう、すごいの。


西加奈子の関西弁ノリがすごいのは知っていたけれど、朝井リョウとの掛け合いが漫才コンビのソレ。
言葉の引き出しが多い二人。そして仲良しの二人の飲み会に参加している気分になる。今回ばかりはお笑い芸人のオードリーが霞んで見えた。

なるほどなぁ、と思ったのは以下のシーン。

人生はベタである

・癌になって「まさか私が」と思ったこと
・小説の主人公に、「まさか私が」だなんてベタな展開をあてがってはいけないと思っていたのに
・人間って、人生って案外ベタなんだな
・たとえば年齢を重ねると、友人と体の不調の話をしたり(それがめっちゃ面白いとも)

ベタなこと=楽しい

朝井リョウと西加奈子ほか友人たちのパーティでの話。

・誕生日会を盛り上げるために、西加奈子がヘリウムガスを持ってきた
・それってめちゃくちゃベタな選択
・でも、それが楽しかったこと

ほかにも、朝井リョウが金髪にしたこと(ベタであること)、オードリー若林が自分の娘を抱いているときに初めて“これが幸せか”と気づいたことなど。
ほんとうに想定内のシーンばかりだけれど、わたしも大きく頷いていた。

唯一無二の自分になりたい人間

だれだって、自分にしかできない何かを探している。代わりのきく人間になんてなりたくない。

でも、どんなに重要なポジションだと思っていたって必ず代理は立てられる。急な病欠や入院だって、他の人でカバーできる。社長だって、総理大臣だって替えのきく時代だ。

じぶんだけの何か、なんて無いのかもしれない。みんなどんぐりの背比べ。でもその笠の中にある吹けば飛びそうなソレを、大切に守っている。幸せや成功は大きさや輝きの強さじゃないし、比べる必要もないのかもしれない。わたしがソレを持っていることが、わたしだけのモノたらしめているのだから。


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青 石(せい せき)/ 文筆家・校正者・イラストレーター この記事を気に入ってくれたら、よければチップお願いします。一口100円から、何度でもOKです。いただいたお金は記事作成に使わせていただきます。