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2カ月しか中学校に通えなかった不登校の娘が結婚するまでのお話

私の娘は、中学校に通ったのはわずか2カ月間だけでした。

それには理由がありました。

娘は小さい頃から極度の心配性でした。

幼稚園の頃は、登園も早め、お迎えも遅くなると不安になるので一番に行くなど常に細心の注意を払って生活していました。

小学校では先生や周りの友達も優しく、娘自身も努力を重ねてなんとか学校生活を乗り越えていました。

娘はとても真面目で小学生のときは先生に

きれいな字で書こうね

と言われると

私の字は綺麗じゃない

と言って泣きながら何度も書き直したり、明日の持ち物が書いてある連絡帳も、

もしかしたら私が書き間違えてるかもしれない

と言って毎日友達に電話して確認していました。

私は当時から

この子は中学校は無理だろうなと、すでに覚悟が出来ていました。

中学校に進学して早々、私の心配していた通りの状況でした。

環境が新しくなり、学業の負担も増え、先生や友達の言動に敏感になっていきました。

ある日、授業中にクラスメイトが忘れ物をして先生に怒られている場面を目撃しました。

それだけで娘は涙が止まらなくなりました。

自分が怒られたわけではないのに、

「もし自分が忘れ物をしたらどうしよう」
「怒られたらどうしよう」

という不安が頭から離れなくなり、学校に行くこと自体が苦しくなってしまいました。

毎朝玄関で声を出さずに涙する娘…

行こうとがんばるが、どうしても体が拒む…

私と主人は、娘が感じているプレッシャーや恐怖を理解し、無理に学校に通わせることはやめようとすぐに決断しました。

しかし、そのときの親としての気持ちは複雑でした。

しかし、私たち夫婦はあることだけを願っていました。

『娘が笑っていてくれれば…いや、生きてさえいてくれれば学校なんてどうでもいい』と

中学校には通えなくなりましたが、事前に不登校の子どもたちが集まる支援施設を調べていたので、そこに通わせることにしました。

その施設はとても温かい雰囲気で、同じように学校に行けない子どもたちが集まり、ゆっくりと自分のペースで学べる場所でした。

初めは緊張していた娘も、施設の先生や他の子どもたちと少しずつ打ち解け、そこで友達を作り、充実した時間を過ごすようになりました。

施設での3年間は、娘にとってかけがえのない時間になりました。

学校では経験できなかった「安心して自分らしく過ごせる」時間を手に入れたことで、娘は心の傷を少しずつ癒していきました。

親としても、娘が笑顔で過ごしている姿を見て、

「学校に行かない選択も間違いではなかった」

と思えるようになりました。

中学卒業後、娘は通信制の高校に進学しました。

その高校は動物と触れ合えるカリキュラムが特徴で、特に犬と一緒に過ごす時間が多くありました。

動物が大好きな娘にとって、これ以上ないほどの理想的な環境でした。

犬たちと一緒に学びながら、自分の気持ちを落ち着けたり、喜びを感じたりすることができました。

高校の3年間も無事に終え、娘は自信を持って卒業の日を迎えることができました。

卒業後、娘は動物看護師の道を選びました。

小さいころから動物が大好きだった娘にとって、動物と関わる仕事は夢でもありました。

しかし、実際に働いてみると、

命を預かる

というプレッシャーが想像以上に大きく、次第に耐えられなくなってしまいました。

どんなに慎重に対応しても、不測の事態が起こることは避けられず、そのたびに自分を責める日々が続きました。

最終的に娘は動物看護師を辞める決断をしました。

その後は、

責任が重すぎる仕事は自分には向いていない

と判断し、工場勤務という選択をしました。

工場の仕事はシンプルで、あまりストレスを感じることなく取り組むことができました。

毎日同じルーティンを繰り返す仕事が、娘にとっては心地よかったようです。

工場で働く中で、一人の男性と出会いました。

その男性は、娘の心配症について深く理解し、どんなときも優しく寄り添ってくれる存在でした。

娘は彼と穏やかな愛を育み、ついに結婚することになりました。

今、娘は夫とともに新しい人生を歩んでいます。

子どものころから抱えてきた心配症や不登校という問題は、決して簡単に解決するものではありませんがそれでも、娘は自分なりのペースで人生を進め、幸せを見つけることができました。

最後に、不登校に悩んでいるお子さんと親御さんに向けて、私から伝えたいことがあります。

学校に行けなくても、大丈夫です。

子どもが学校に行けないことで、自分を責めないでください。

人生は、まだまだ先が長いのです。

学校だけが人生のすべてではありません。

大切なのは、子ども自身が安心して過ごせる環境を見つけること、そして親御さんが無理せず子どもに寄り添うことです。

娘とともに歩んできた経験をもとに、これから少しずつ私が娘にどう接してきたのか、どのように支えてきたのかをお話ししていければと思っています。

不登校で悩む親御さんが少しでも心を軽くするきっかけになれば幸いです。


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