1型糖尿病を発症したばかりのあなたへ
ー 混乱している今のあなたに、4年後の私から伝えたいこと ー
「大丈夫だよ。」
4年前の私が、いちばん欲しかった言葉です。
今、混乱していませんか。
不安で、怖くて、
何がなんだかわからない状態ではありませんか。
まず最初に、これだけは伝えさせてください。
その状態、全部正常です。
おかしくない。弱くない。
それ、普通の反応です。
私は4年前の年末、突然入院しました
4年前の12月28日。
私は緊急入院になりました。
お正月前で、「安心を買うつもり」で病院に行っただけでした。
まさか家に帰れないなんて思ってもいませんでした。
それまでの症状は、今思えば典型的でした。
・体重が急に減った
・異常な喉の渇き
・甘いものが無性に飲みたくなる
・トイレが近い
でも当時は、
「更年期かな」
「疲れてるのかな」
それくらいにしか思っていませんでした。
「1型糖尿病です」と言われた日
「1型糖尿病です」
そう言われたとき、正直に言うと
え、なにそれ?
でした。
私は1型糖尿病という病気を知りませんでした。
誤解を恐れずに言うなら
糖尿病=
甘いものの食べ過ぎ
生活習慣病
太っている人の病気
当時は、そんなイメージしかなかったのです。
だから言われた瞬間、
「私が?」
それが正直な気持ちでした。
数字の意味もわからなかった
そのときのヘモグロビンA1cは12.8。
でも私は、
それが高いのか低いのか
それすらわかりませんでした。
頭が真っ白で、
数字の意味なんて考えられなかった。
今思えばかなり高い値です。
でもあのときの私は、
ただただ混乱していました。
「一生インスリンです」と言われた瞬間
次に言われたのが、
「インスリン注射は一生続きます」
何かの間違いだと思いました。
誤診ですよね?
明日、先生が「間違いでした」って言いに来るんですよね?
本気でそう思っていました。
そして浮かんだのは、
「もうおいしいものは一生食べられないのかな?」
それが一番大きな不安でした。
自分を責めていた
お医者さんは言いました。
「事故にあったようなものです。あなたのせいではありません。」
1型糖尿病は自己免疫疾患。
生活習慣とは関係ない。
でも当時の私は、
「病気になるからには理由があるはず」
と思っていました。
よく食べるから?
甘いもの好きだから?
どこかで自分を責めていたのかもしれません。
80歳を超える母さえも、
「私がもっと早く気づけたんじゃないか」
と自分を責めていました。
それを見るのも、正直つらかった。
入院中の血糖値は毎日300超え
ご飯の後は300を超える。
朝起きても250。
病室でラジオ体操をしても、
階段を上り下りしても下がらない。
階段で何度も転びました。
そのとき初めて思いました。
あ、私、本当に病気なんだ。
先が見えなかった。
仕事は復帰できるの?
シングルマザーで子どもは高校生と大学生。
お金はこれからかかる。
焦りだけがあるのに、
心も体もついていかない。
絶望というより、
どうしていいかわからない
そんな状態でした。
入院中、私が必死で探していたもの
私は毎日、
「1型糖尿病 食べられる」
「1型糖尿病 普通の生活」
そんな検索ばかりしていました。
YouTubeやブログで、
「おいしいものを食べている人」
を探していました。
安心したかった。
そして心の奥では、
「誤診でした」と言われる日を待っていました。
4年経った今、言えること
今、私はどうか。
毎日笑っています。
旅行にも行きます。
おいしいものも食べます。
マクドナルドも、焼肉も、おはぎも、うなぎも、カレーも、アイスも、焼き芋も。
全部食べています。
インスリンを打って、ちゃんと食べています。
我慢ゼロとは言いません。
考えることはたくさんあります。
でも、
笑えます。楽しめます。
はっきり言えます。
大丈夫。
今、怖いあなたへ
今は先が見えないだけ。
怖いのは当たり前。
混乱しているのも普通。
4年前の私は
「大丈夫だよ」という言葉を探していました。
だから今、私は言います。
大丈夫だよ。
あなたは一人じゃない。
同じように悩んで、
同じように乗り越えてきた人がたくさんいます。
完璧じゃなくていい。
食いしん坊でもいい。
ちゃんと、生きられます。
ちゃんと、笑えます。
もし今、ほんの少しでも心がゆるんだなら、
それだけで私はうれしいです。
発症したばかりのあなたへ。
4年後の私は、
ちゃんと生きています。
そして、ちゃんと楽しんでいます。
大丈夫です。
