働きたくないあなたへ─社会のお金の話─
「こんなんじゃ働くのがバカらしいよね」と感じる瞬間ってありますか?
たとえば毎月の給与明細を見て
「こんなに引かれてるの?」
「なんでこんなに税金払わなきゃいけないの?」
「自分のために使えるお金、少なすぎない?」
とか。
がんばって働いているのに、どんどん引かれていく手取り額――。
SNSでは「働くのがバカらしい」「税金はムダ金」なんて声も目立ちます。
確かに、目に見えるリターンが感じられなければ、そう思ってしまうのも無理はありません。
でも、ちょっとだけ立ち止まって考えてみてほしいのです。
あなたが当たり前に生きている“今の生活”が、
実は税金や社会保険によって支えられているということを。
この記事を読めば税金に関するモヤモヤが解消され、広い視野で社会を見ることが出来るようになります。
それではいってみましょう。
給与明細にある「よくわからない項目」の正体
まずは、毎月の給与明細を思い出してみましょう。
そこには、さまざまな控除項目が並んでいます。
一度整理してみたいと思います。
所得税:国に納める税金。あなたの収入に応じて決まります。
住民税(市県民税):住んでいる自治体に納める税金。あなたの街を支える大切なお金です。
健康保険:病気やけがをしたときの医療費を大きく軽減してくれます。3割負担で済むのはこれのおかげ。
厚生年金:将来の年金。老後の生活資金を支える基盤です。似た言葉で国民年金というのもあるがこれは20-60歳の国民が全員加入するもので、厚生年金はここに上乗せで会社員などが納めるもの。上乗せなので将来的に受け取る年金総額が増えます。
雇用保険:失業時の生活を支える制度。会社を辞めたときに「失業手当」が出るのはこれのおかげ。
介護保険(40歳以上):高齢者の介護を社会全体で支えるための制度。
こうして見ると、「税金や保険料」という名目で引かれているお金の多くは、
いざというときにあなた自身を守るための“保険”でもあることが分かります。
税金が無くなったら実際のところどうなる?
では仮に税金がなくなり、「自分のことは自分で全部やる」社会になったとしましょう。
いったい何が起きるでしょうか?
救急車を呼んだら数万円請求される社会
学校教育がすべて有料化、大学進学は一部の裕福な人だけ
道路の修繕も信号機の整備も滞るため、交通事故が多発
犯罪を取り締まる警察が縮小され、治安が悪化
失業しても無支援、ケガしても全額自費治療、老後は生活保護もなし
要するに、弱った瞬間に人生が破綻する社会になるのです。
ひろひろは青年期に「僕はきちんと貯金できるし、病院に行った時にきちんと払えるから問題ないでしょ?」なんて思っていました。
ですが社会に出て多くの人と接する中で、きちんと計画性を持ってお金を貯められる人はそう居ないことに気付きます。
また経済とはお金が常に沢山動いている状況を作らねばならないものです。
貯金はお金の動きを止めるものですし、たとえ貯金できても、道路の修繕も信号機の整備も僕にはできません。
視野が狭かったと今では反省しています。
そんな世界で安心して働き、家族を育て、老後を迎えられるでしょうか?
きっと今よりずっと、心に余裕のないギスギスした世の中になるはずです。
税金は「助け合いの仕組み」
税金とは要するに「困ったときはお互い様」という仕組みです。
今は健康でも、明日は病気になるかもしれない
今は働いていても、数年後は失業するかもしれない
今は若くても、いずれは老いて助けが必要になる
そんな“当たり前の未来”に備えて、
社会全体で「対象者と時期」のリスクを分散し合っているのが税金と社会保険です。
一人じゃ生きていけない。
でもみんなで支え合えば、どんなときも安心できる。
それが「仕組みとしての税金」の価値です。
でも、本当にちゃんと使われてるの?
ここで出てくるのが「無駄遣いじゃないの?」という疑問。
もちろん、すべてが完璧に使われているとは言えません。
政治や行政に対する監視や意見は、私たち国民の権利でもあり、義務でもあります。
ただし――
「税金が無駄にされているから払いたくない」と全否定するのは、
あなたが社会の一員であることを放棄するのと同じです。
それよりも大切なのは、
「どうすればもっと良くなるか」を考え、声を上げ、選挙に行き、
未来の社会を自分たちで作っていく姿勢です。
最後に:税金は“自由”の裏側にある
毎日、安心して暮らせている。
病気になっても医療が受けられる。
子どもが教育を受けられる。
失業しても生きる手段がある。
これらはすべて、税金があってこそ。
税金とは、あなたの“自由”と“安心”を裏側で支える名も無き味方です。
見えにくいから、実感しづらい。
でもそれがあるから私たちは、自分の人生を主体的に選択し自分らしく生きられる。
働くことがバカらしいと思う瞬間もあるでしょう。
自給自足で1人で生きていきたいと思うこともあるでしょう。
でも誰かのために働くことが、最終的には自分を守ることに繋がる。
ひろひろ自身も、自分のことだけで手一杯な過酷な幼年期、青年期を過ごしてきました。
若いうちは自分のことだけで必死で、他者や社会、世界全体のことを考える余裕や余白なんてないのです。
それでも生きていると多くのことを否応なしに学ぶことになります。
結果としてひろひろが経済において学んだことは、この世界が既に隔てられたものではなく、融和し手を取り合い凸凹を埋める形で動いており、そこに逆行することは出来ないのだということ。
風が吹けば桶屋が儲かる、という言葉並になにかをした結果がどこに響くのかわからなくても、周りのためになる生き方、働き方を選択していけば世界はより豊かになるということです。
お金は示しやすい指標です。
税金は人助けの仕組みです。
上記のようなことを学べないのは社会の教育不足です。
学ぶ意欲の高い方々へ、下の言葉を贈ります。
「搾取されている」と思った世界が、
実は「支えられた世界」だった――
そう気づいたとき、あなたの成長は加速する。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
「この視点、もっと深掘りしたい」と思った方は、ぜひスキ・フォローいただけたら励みになります。
