山形、出羽三山【月山】
今回は出羽三山の月山です。
この山が三山の中で一番大変な山です。
本気の登山です。
羽黒山、月山、湯殿山の総称
出羽三山とは、羽黒山、月山、湯殿山の総称で、山形県に位置しています。これらの山は、修験道の信仰の場として知られ、特に「生まれかわりの旅」として多くの人々に信仰を集めています。出羽三山は、古代から神聖な場所とされ、特に羽黒山は現世、月山は過去、湯殿山は未来を象徴しています。
頂上には月山神社があり、私の目的はこの神社を参拝することでした。
前の記事にも書きましたが、東北に来たのなら行きたいと思っていた場所。
そして、いつまた転勤になってしまうかもわからない、期限付きの東北だということ。
月山、湯殿山は冬季は閉山してしまい、夏場しか行けないこと。
いろんな思いとタイミングが重なり「今行かないと!」という思いが私を動かしました。
それに、今年2025年は蟹座にとっては最高の年で、発展・拡大の一年なんです。ここで頑張ったことは大きく返って来るよ。そんな年。
出来ることは頑張りたい!
そんな思いが強かったんです。
初めての登山だし、月山をたくさん調べ、装備もしっかりと準備しました。
時間はかかるかもしれない、でも行ける!
根拠のない自信がありました。
自分が膝に爆弾を抱えていることを知っていたのに――。


月山登山はいくつかの登山口があるのですが、
私たちが行ったのは途中までリフトで行けるルートです。
初心者の中で一番楽なルートと書いてありました。
朝、8時前にも関わらず、駐車場にはたくさんの人がいました。
(リフトは8時から)
リフト乗り場も激混みでした。
リフト乗り場まで行く坂道が地味にきつく、そこでもうバテバテでした。
まだ何も始まってないのに……。
リフト乗り場で大変なことに!
行きにコンビニで買ったお昼(おにぎりやウイダー、お菓子)
その袋をベンチに置いて来てしまったんです!
私たちは下山するまで何も食べられないことに……。
(お水はたくさん持って行きました)

山は天候も変わりやすいし、山頂は寒いかもと羽織るものを持っていきましたが、まだこの時期は暑く、私は一日半袖でした。




朝早くから頂上を目指す人々で、私たちはどんどん追い抜かされていきます。


木道があり、ここらへんは歩きやすくなっていました。
たくさんのバッタがこの木道に飛び交っていて、普段ならそんなところ怖くて通れないのですが、この時はとにかく前へ進まなければという思いで、足元にたくさんのバッタがいても気にせず歩いていました。
もう、それどころではないという感じ。


ここらへんまではまだ振り返る余裕もあったかも。
風も気持ちいいし、緑が綺麗だなって思って歩いていました。

9月に入っていましたが、遠くに少し雪が見えました。

頂上が近くなるにつれ、モヤがかかってきました。
もう下は見えなくなり、肌寒くなってきました。
頂上近くが大きな石段がゴロゴロしていて、登るのも大変でした。
そのうえ、時間的に下山してくる方が増え、細い道をすれ違うのも大変になっていきました。
ここで体力的にも膝もきつくなり、譲り合いながらでずいぶん時間がかかってしまいました。

ここまでくれば頂上までもう少し。
でもこのもう少しが、なかなかな長かったように感じました。
この少し前から小雨に降られ、風も強くなってみんな肌寒くなっていたようですが、大変な道のりだったので汗だくで寒さは感じませんでした。
(きっと私だけw)


月山神社本宮。
この鳥居から先は撮影禁止です。
まずは一人ひとりお祓いをして、神社を回ります。
回る方向も決まっています。
御祈祷をしていただきました。
初めての登山。
ここまで来た!という達成感はありましたが、
この時にはもう足はフラフラ。
これから下山しなければいけないというのに……。
そしてここから、大変な下山が始まりました。
そもそも膝に爆弾を抱えていたため、下山が本当に大変で、しかも岩場を下るというのはいろんなところに力が入り、膝にダメージを与えます。
足が弱い人は階段の下りが怖いなんて言いますよね。
本当にその通りで、転ばないように、くじかないようにと慎重になってしまったため、帰りのリフトの時間に間に合わなくなってしまったのです!
もちろん帰る道はありますが、それは登山経験者があえて通る獣道。
歩いても、歩いても、出口のリフト乗り場まで着きません。
どんどん日は暮れ、山道が見えなくなっていきます。
しかも道が整備されているところもありますが、川が流れ、太い木の根っこを越えて行くような道ばかり。
スマホは繋がらなくなり、今どこにいるのかもわからなくなっていました。
この道で本当にあっているのか?
その不安で子供が泣き出してしまいます。
でも、たどり着かないはずはない、という気持ちでとにかく歩きました。
これ以上暗くなっては危ない。
主人が「歩け! 歩け!」と声をかけてくれます。
私の膝はもう感覚がなく、足の爪にも違和感がありました。
スマホのライトを付け、足元を照らし進んでいきます。
その日は満月が近かったのか、月明かりで道のりが多少明るく照らされていました。
そのおかげもあって、怖いという思いはあまり感じませんでした。
月山神社の御祭神は月読命(つきよものみこと)
月読命は天照大御神の弟神で、夜と月の神です。
きっと大きく明るいお月様で照らしてくれて、私たちを守ってくれたのではないかと思いました。
どれくらい歩いたのか、川の音が大きく聞こえ始め、もうすぐ出口だ!と分かりました。
それからすぐ、朝来たリフト乗り場まで戻ってくることが出来ました。
山道を下っているときは夢中だったのか、足の痛みを感じることはなかったのに、下山できた安堵からか、もう足はフラフラ。
平坦な道でさえ歩くのが大変なほど、よちよち歩きになっていました。
その点子供はすごい!
泣きべそかいていたのに、帰ってこれたという嬉しさからか、
「ママ頑張れ!」と励ましてくれるように。
子供には私のわがままで、怖い思いをさせてしまった。
でもいつか、きっと、月山を登ったんだと、あんな怖い思いをしたんだと、
今後、大変なことが起きたときに
思い返してくれる日がくればいいなと思っています。
その晩は、目を瞑るとあの真っ暗な山道が思い出されて大変でした。
(もうちょっとトラウマよねw)
こんな大変な思いは初めてかもしれない。
多分、こんな経験はもうできないかもしれない。
出羽三山の月山は過去を表し、死ともいわれるそう。
まさしく、その日、死にかけました。
10月10日現在、月山は閉山しています。
(月山神社は閉まっています)
リフトは今月末くらいまで動いているそうですが、
ニュースで、ご夫婦で登山されていた奥様が足を骨折して
救助ヘリが出たそうです。
山形で一番高い鳥海山では、この間、家族で登山に行った
男性と、小学生の甥っ子、姪っ子が遭難したそうです。
翌日見つかり、無事下山というニュースを見ました。
あの怖い経験をし、他人事ではないように感じました。
しかも今年の山形は熊の出没がとにかく多いそうなんです。
時々買い物に行くようなところで熊が出たというニュースをよく聞きます。
山形の市街地にも出てきているくらいだから、山道なんて歩いていたら
熊に遭遇なんてこともあったかもしれません。
日帰りで行ける山として、道も整備され登りやすいといわれる月山ですが、
もう登山は懲りごりかなと思っています。
「歩きすぎもダメ」と病院の先生に言われていたのに、
なんで登れると思ったんだろう?w
それくらい行きたい場所だったんだと思います。
現在も膝の痛みはあり、長時間歩くことや、立ちっぱなしはきついのですが、少しずつ回復しています。
でも、こんなふうに故障してしまうと家族にも迷惑がかかってしまうので、
もういい歳だし、ほどほどにしなければと思いました。(反省)

出羽三山、月山――過去の旅でした。
次は出羽三山の最後の旅、湯殿山――未来です。
ここは神社近くまでバスで行けるそうなので、
無理をせず、行ってこようと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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