無料記事なんて思ってない。有料をタダで出してるだけ
「この記事は無料で読めます」って書くとき、私はだいたい肩がゴリゴリする。
「タダなんだから文句言うなよ?」のバリアを貼る自分と、「いや、タダでも読む時間は払わせてるだろうよ?」ってツッコミを入れる自分が、内心でずっと殴り合ってるからさ。
で、結論として思うのは、たとえ無料でも、有料のつもりで書いたほうがいいということ。そりゃそうでしょ、だって出来上がりのクオリティが違うもの。
たとえば、初デートのごはん。
「今日はおごりだよ」って相手に言われたら、ちょっと背筋のびるじゃないですか。
Tシャツの首元がよれよれじゃないか確認して、ヒゲもしっかり剃って、「剃り残しなしっ!」って鏡の前できめて、たぶん靴もいつもより綺麗なやつ履く。
人は、お金が発生してない状況でも、「価値」があるとわかると、丁寧になるんですよ。
文章も同じだと。
「どうせ無料だし」「たまたま読んだだけでしょ」ってスタンスで書くと、だいたい読者にバレる。
わかりやすくいうと、学校便りの校長先生の記事くらいシレーとしてる文章になる。
逆に、「これ有料だったらいくら払う?」って自分で仮想値段をつけてみると、おもしろいくらい言葉が磨かれる。
たとえば私は、いまこの文章を「280円」ぐらいの気持ちで書いている。
ファミチキ1個ぶんくらいの自信がある。
もちろん、「金とる気かい!」と怒られても困るので、実際は無料です。でも、気持ちだけは有料。魂的にはプレミア価格。
このスタンスで書いてると、誰かに届いたときの「読んでよかったです」が、チップみたいに心に入ってくる。
それが嬉しくて、また次の文章を書く。
「無料=手抜き」じゃなくて、
「無料=試供品」
だけどその試供品で、「この人の文章、信用できるな」と思ってもらえるかどうか。
それが、書き手の勝負なんじゃないかと思うわけで。

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