見出し画像

才能のバイキング。フルコースの暴走。《3月20日の占いライティング》


人生とは何か、なんていうあまりに手垢の付いた問いを投げかけられるたび、私の脳裏には冷蔵庫の最深部で地層と化したタッパーが浮かび上がりまして。

それは食材という概念を通り越し、独自の生態系を築き上げた小宇宙。蓋には賞味期限の形をした脅迫状が貼り付いていますが、中身は依然として「私はまだ現役である」と無言の圧をかけてくる。あの図太い生存本能こそ、私たちの歩みの正体ではないでしょうか。

開けるのが怖い。しかし開けなければ、その混沌がカレーだったのか肉じゃがだったのか、はたまた前世の記憶だったのかさえ判別できない。意を決して指をかけた瞬間、鼻腔をマッハで駆け抜ける現実という異臭。 涙目で咳き込みながらも、私たちは「ああ、生きてるってこういう手触りだよね」と、なぜか深々と頷いてしまうものです。

世間は私たちに「効率」や「最適解」という定規を押し当ててきます。全人類を、指紋一つ付いていない最新型の全自動洗濯機に改造したがっているかのよう。

しかし、実際はどうでしょう。リモコンの電池が液漏れ寸前で、しかも微妙にサイズが違うものを無理やり押し込んだような、絶望的な不安定さで稼働しているのが私たちです。

月曜日に血反吐を吐きながら書き上げた完璧な人生設計図が、火曜日の夕方にコンビニで見かけた期間限定の背徳のショコラタルト一撃で木っ端微塵になる。この瓦解の鮮やかさ。もはや芸術の域。

私はこれを「人間性のマグマが噴火した」と呼んでいます。理性という真っ白な白衣を羽織り、いかにも賢者のような顔をして歩いていても、内側では野生のサルがシンバルを叩き、タンバリンを振り回している。

もう、うるさくて仕方がない。しかし、その騒音こそが、私たちが単なる演算装置ではない証拠、つまりは鼓動そのものなのです。

春先になると、酸素の粒子が妙に浮足立ちます。花粉が乱舞し、希望が乱舞し、ついでに正体不明の焦燥感までがサンバを踊りながらやってくる。

何者かにならなければいけない、という強迫観念が、私たちの背中に特売品のようなゼッケンを勝手に縫い付けていく季節。

しかし、ここで一度、深呼吸をして電卓を置いてください。そもそも我々は、未完成という状態で完成してしまった奇跡的なバグなんです。今日のあなたは試作品。明日のあなたもマイナーチェンジを繰り返す試作品。死ぬまで「ベータ版」のラベルが剥がれることはないんですよ。

だからこそ、隙がある。伸びしろが成層圏を突き抜けている。過去にやらかした「思い出すだけで夜中にベッドを蹴り飛ばしたくなる失敗」という落書きも、数年も経てば、オークションで高値がつく前衛アートに変貌します。

要は、自分で勝手に豪華な額縁を用意して、「これはこういう演出です」と言い張ったもん勝ちなんです。

あなたは表向き、実にお淑やかに紅茶の湯気を眺めているように見える。でもその脳内では常に、万国博覧会と明日の献立会議が同時開催されているはずです。

理想を語るときのあなたの眼球は自家発電所。あまりの電圧に、周囲のLED電球が「自分、もう無理っす」とチカチカ悲鳴を上げていることに、お気づきでしょうか。

厄介なのは、あなたが「夢見る夢子さん」ではないという点。左手にロマンのバラを持ちながら、右手では猛烈な勢いで算盤を弾いている。

ドリーマーでありながら、同時に冷徹な会計士でもある。この宇宙飛行士が家計簿をつけているような二刀流のスタンス。あまりのギャップに、尊敬を通り越して、膝から崩れ落ちそうになりますよ。

ただし、その優秀なエンジンに砂を混ぜようとする影がいます。そいつを「念のため星人」と呼びましょうか。

あなたが新しい銀河へ飛び立とうとするたび、耳元で「燃料の領収書は落ちますか?」「着陸地点の地盤調査は済みましたか?」と、不吉なASMRを囁いてくる存在です。

いいですか。大丈夫かどうかを判断するのは、宇宙に飛び出して、無重力でカップラーメンをぶちまけてからで十分です。

転んだのなら、その地面の硬さ、砂利の味、痛みの周波数を貴重なサンプルとして瓶に詰めて持ち帰ればいい。あなたの中には、常に冷徹な研究者が住んでいるのですから。

人生という壮大な実験棟において、あなたは被験者であり、同時に白衣を着た観察者でもあるのです。

対人関係におけるあなたの立ち居振る舞いも、実に解像度が高いと言わざるを得ません。

情に厚く、捨てられた仔犬を見れば自室のクッションを差し出すような優しさがある。その一方で、自身の境界線に土足で踏み込んでくる不届き者には、音速でシャッターを下ろす冷徹さを併せ持っている。

決して冷たいのではなくて。自分の心のダムが決壊しないように管理する、極めて高度な維持保全業務です。優しさという希少資源を、腐らせずに使い切るための防腐剤。

ですから、どうかその線引きを罪悪感という泥水で濁さないでください。あなたは、自分の庭を美しく保つ権利を有している庭師なんです。

仕事や表現の場において、あなたは静かなるテロリス……おっと、失礼。「静かなる革命家」です。

与えられた窮屈な枠組みを、一見すると素直に受け入れているように見せかけて、その裏側で、システムの設計図をこっそりクリエイティブな落書きで埋め尽くしている。

あなたが言葉を紡げば、鈍色のカミソリとなって、既成概念の喉元を鮮やかに撫でる。アイデアを投げ込めば、澱んだ空気の中に、見たこともない色の風穴が開く。

まわりのみんなは、しばらく経ってから気づくのです。「あれ、いつの間に空の色が変わった?」と。あなたは、世界を劇的に、かつ誰にも悟られぬうちに侵食する力を持っている。これはお世辞ではなく、あなたの細胞に刻まれた仕様書にそう書いてあります。

人生というものは、脚本が支離滅裂で、照明担当が二日酔いで、主役がセリフの半分を忘れている、極上のコメディ。舞台の途中で照明が頭上に落下してきても、それは「演出」として処理してしまえばいい。

あなたがどれほど壮大に言葉を噛んでも、観客席からは拍手が送られます。なぜなら、客席に座っている我々も、みんな同じように自分のセリフを噛み、裏地がボロボロの衣装を隠しながら必死に演じている共犯者だから。

完璧なんていう、退屈でツルツルした石像を目指す必要はありません。不完全というデコボコな地図を抱えたまま、堂々とランウェイを歩くその姿こそが、この物語を物理的に前へと進めるんです。

明日という、まだ正体の知れない不審者が玄関を叩く日もあるでしょう。そのときは、胸を張ってこう言ってやってください。

「現在、私という最新モデルは、絶賛バグ修正を伴う大規模アップデート中です。完成予定は、たぶん来世です」と。

宇宙は、その身勝手な宣言を待っていました。あなたのデタラメは欠陥ではありません。停滞したこの世界を突き動かす、唯一の純粋な燃料なのです。

どうか遠慮なく、自分というこの奇怪なアトラクションを、最前列で誰よりもおもしろがって生きてください。

この世界は、あなたの不規則なステップに合わせて、密かにリズムを刻み直しています。

ということで、もう少し具体的に、占いライティングという形を使ってあなたを分解してみます。3月20日生まれのあなたに言葉を贈ります。

※占いライティングは『放課後ライティング倶楽部』メンバーになると、無料であなたの誕生日記事を執筆して、すべてお読みいただけます!
※メンバーじゃなくても、生まれた月日を教えてもらえれば、特別価格500円で購入いただけます。(有料記事でアップします)

【あなたの誕生日、教えてください】

https://forms.gle/1vUnkiYHxpjL77jj8

◆これまでの誕生日記事

◆体験者さまの感想

note記事を投稿してくださった方は、上記マガジンに収録させてもらっています。

うわあ……鳥肌立った。言い当てられた、というよりも、自分の中にあった感覚に言葉を贈って貰えたような。有料の部分が泣けます。最初占い信じていなかったけど、これは最高すぎます。泣けますこれは。もう何度も読み返しています。いやあ、鳥肌立ちました。怖い。やばい。すごい。の、語彙力しか出てきません(笑)最高のプレゼントです。(Sさん)

流れるようなストーリー仕立ての鑑定。かなりの文章量にもかかわらず、スルッと登場人物になったように世界観に溶け込めました♪問いかけられるような文に対話している感覚になってしまい、おもわず「そうそう!こういうとこあるよ」って答えたり、「もしかして全世界のこの日生まれの中で、私はちょっと変わってる?」と聞き返したり、最後まで一気に読み進めてしまいました。(Tさん)

占いとか基本信じないんですけど、申し込んだのには訳があって。ヤスさんの占いが始まった当初、懐疑的な目で見てました(ごめんなさい)。というのも、占いって『誰にでも当てはまることをそれっぽく言ってるんでしょ?』というひねくれた考え方があって(ごめんなさい)。それで占いの結果を「どれどれ?」と見てたわけです。(めっちゃ嫌なやつ)そしたらね、他の方の結果が、全然私に当てはまらなかったんです。違うなー違うなーと。でもお誕生日の人は「すごーい!めっっちゃ当たってる!」と言うじゃないですか。(そりゃそうだ)。ってことはつまり、そういうことかと思ってお願いしました。その結果がこちらです。わ た し ま ん ま🤣🤣🤣ちょっと気をつけよう?ってところも柔らかく教えてくださったのでこれからは気をつけつつこのまま生まれつきの性分で花火ぶち上げていこうと思います!(Hさん)

流れるように美しい文章で、一つの映画を見ているようでした。あれ?私こんなに素敵な人生送っていたっけ?みたいな!そして表現者というより、○○というのが1番しっくり来ました。私は自分を、リアリストだと思うんだよね!すごく丁寧に鑑定してくださっていて、胸熱です✨また何度も読み直したいと思ってます✨(Mさん)

占いに興味はあるけど上手く全ての人に当てはまる言い回しがあるんだろうなぁと思っていた。ヤスさんの占いは褒めてくれるので、ちょっとこそばゆいけど「もっと言って〜」。悪い感じがしない。正直言い回しの問題じゃなくて当たってる⁉︎人の顔色をみて「明るそうにしてるけど何かあったに違いない」あとで聞いてみると当たるコトがよくある。知らずに言った言葉に感謝されて何十年も会ってない同級生に感謝されたこともある。追及しないと理解出来ずに何に使うかわからない資格もたくさん持っている。語り出したらまだあるのですが、長文になるのでこの辺で。ヤスさんの文章は愛情を感じてます。入り口の掴みと終わりといい、最高の文章ですね!私もこんな愛情ある文章を書いてみたいです♡(Rさん)

びっくりしました。これだけの長文で表現するだけでも大変ですが、一文一文に、「あ、そうそう」「まじで?なんでわかるの?」が入り込み続けていて。占いってなんとなくどちらとも取れるような言い方をして、当たらずとも遠からず、そう言われればそうかもしれないを繰り返して、なんとなくあっているような気がする、という戦法で書かれているんじゃないかと勝手に思っていました。が、この占いライティングは、そういう意味ではかなり尖ってます(笑)なので、その上で自分が気づいていないかもしれない、弱点やアドバイスが沁みてきます。いや、シンプルにやってもらったら元気出ました。自分が迷ったときにもう一度読み返したい、そんな宝物のような文章をいただきました。ありがとうございました!(Lさん)

私の私生活覗かれてるみたいです😂なんでこんな言い当てられてるの?しかも文章全部面白くて、クスリと笑いつつも泣ける。文章からみえる優しさに泣いて、比喩の面白さに笑って、明日へ向けてまた頑張れる。“「気持ちを冷蔵庫に入れる前に、一口味見する」こと。”これ、本当に大切にしなきゃって気付いたのつい最近です😂そして成層圏へ行きかけてちょっと燃えて帰ってきました🤣いや、これが“ちょっと”なら、これからだいぶ勝つはず😏もっと自分の直感を信じて生きていってもいいのかもなぁ…と思い始めていたところなので、背中を押してもらえました✨(Nさん)

ちょっと長いですって、3000字近いんですけど!めっちゃびびりました。あんまりにもボリューミーで。こんなにいっぱい、ありがとうございます。めっちゃ当たってるんですけど。誕生日の数字だけで、なんでこんなに的確なんですか?あ、もしかして、ヤスさん能力者だったりします?なにより文章が優しくて、占いというより、カウンセリングを受けてる気分。迷える子羊(!?)の背中をそっと押していただきました。10代、30代、50代はじめまでについて書いていただいて、それが『そっかー、そういうことだったんだー』と妙に納得感。50代はじめを抜けたいま、再開される冒険がどんな世界なのか楽しみです。『ほんとのところのあなたって』がどんぴしゃで、ちょっと泣きそうになりました。どこもかしこも、いただいた文章すべてが、何度も読みたいお守りです。ありがとうございます。とても素敵なリーディング結果でした。(Hさん)

いやぁ、本当に読み応えあって!ゆっくりじっくり味わって読みましたよ!何度も!2000文字にも及ぶ鑑定結果、ゆっくりじっくりと文章を味わいながら読ませていただきました。(うんうん、たしかにね、私そういうとこあるわよね…)。言い当てられて、占いはここで終わるのが一般的だと思うのですが。ヤスさんの頭の中には文章のストックがたくさんあるのですよ。弱点だと思っていたことも言葉を変えていい感じに変換してくれました。自分らしく生きていくヒントをたくさんもらえました。ありがとうございました。(Sさん)

すごいです……「こうありたい」自分に向けてすごく心強いメッセージをいただいたのに、「既にこうである」自分を見つけていただいてもいて(と言うのはおこがましい気がして気が引けたんですがそこもちゃんと見られていて笑)、こうである自分、こうありたい自分に向かって一直線に進んでいこう!って勇気をもらえました。ヤスさんの占いを読んでいたら、きっと肯定できる道があるって希望が持てました。「ほんとのところのあなた」胸に刻みます。天職と才能の話は、心が躍ってしまいました。本当にそんな自分だったらどんなに素敵だろうと。信じます!これからも自分を大事に頑張ります。(Kさん)

まず、たくさん褒めてもらえるので、気分が上がります。大人になってこんなに褒められることって滅多にないから、それだけでまず前向きになれます。褒められたい人は、占いをお願いしてみましょう。とても楽しい気持ちになれます。また、占い部分が結構当たっていることに驚きました。私の人生をどこから見てたの?って正直思いました。軽い気持ちで依頼した人ほど、占いの精度に驚くでしょう。そして何より、背中をポンと押してくれるようなポジティブさがあります。人生真っ直ぐ進めることばかりじゃないから、迷った時こそ占ってもらった言葉に立ち返ろうと思えます。指針になるような占いを、ありがとうございました!(Yさん)

「魅力は締め切りギリギリの奇跡でできている」というタイトルから、すでに心を掴まれました。読み進めるうちに、「あ、これ完全に私のことだ…」と何度苦笑いしたかわかりません。締め切り間際に突然“神モード”になるところや、本番にだけ異様に強いところ、「信頼」にだけは妥協できないところ――どれも図星すぎて、思わず姿勢を正しました。占いというより、「私というキャラクターを深堀りした長編エッセイ」を読んでいる感覚に近いです。ネガティブに感じていた「ギリギリ癖」や心配性なところも、「優しさや誠実さの裏返し」と言ってもらえたことで、少し好きになれそうだと思いました。20歳・21歳・51歳…と、人生の節目ごとの変化まで言語化してもらえたのも新鮮で、「後半戦の私、楽しみかもしれない」と未来へのワクワクが生まれました。年末のラスボス的に「最後に笑う側の人間だよ」と背中を押してもらえたことが、なにより心強かったです。(Kさん)

「占いライティングはじめます」。放課後ライティング倶楽部リーダーがまた面白いことを始めたぞ、と思った。占い? ライティング?生まれ年月から出てきた占いの結果は、暗闇で揺れるランタンの光みたいなものだった。気をつけたいこと、強み……ヤスさんオリジナルの言葉で照らされたワタシ。書く勇気を頂きました。よし!(Tさん)

ヤスさんが相手のことを思い、幸せになってほしい気持ちを込めて書いてもらっているのがわかる。これぞラブレター!しかも、ライティング技術を駆使して読みやすい工夫が随所にされている。そこに私の過去と未来が語られている。食い入るように読んだのは言うまでもありません。こういう文章を書いてみたい!占ってもらえるだけではなく、ライティングも学べちゃう。放課後ライティング倶楽部⁈マジで⁈やらな損、損、孫悟空ってなもんですよ!(Aさん)

自分の人生において、「占い」の持つ比重は多くても3%。そう思ってたんです。この日までは。占いで大阪から埼玉へ引っ越した年がピタリと当たるなんて思わないでしょう。それまで楽しく友人に囲まれ笑顔で過ごしていた私が、転校した途端に周りとそりが合わず、部活なんか嫌いだというまでになった。それがやっと最近、周りとの交流を大事に思えるようになりました。そんな変化が数字で書いてある。怖。心の変化から気にしていた弱点までぴたりと言い当ててくるもんだから、読むのにめっちゃドキドキします。だけど、そんな中でもお守りになるようなキーワードが見つかるから、心が揺れる日は何度も読み返したくなるんですよね。求めている言葉が必ず見つかる不思議な占いだなぁと思いました。(Aさん)

………
……

《500円のライトコースを新設!》
文章クラブ『放課後ライティング倶楽部』では過去記事1000本以上を含む有料記事すべてが、月額1200円で読み放題です。

noteメンバーシップはこちら《初月無料!》

Facebookでの入部はこちら

ここから先は

5,446字
この記事のみ ¥ 500
Amazon Payで支払うと最大2%還元のチャンス! 9/30まで

有料メンバーのみお読みいただける記事を配信してます。 Facebookで活動中のオンラインサロン『放…

レギュラー

¥1,200 / 月
1ヶ月無料

アドバンス

¥2,200 / 月
あと4人募集中

最後まで読んで頂きありがとうございます! また是非おこしください。 「スキ」を押していただけるとめちゃくちゃ感激します 感想をツイートして頂ければもっと感激です ありがとうございます!感謝のシャワーをあなたに