漫談みたいな文章で、2026年に突っ込んでいこうか。《今週の三題噺発表》
たった1日だけの違いなのに、年末の空気って、独特だよね。街全体が一斉に「まあ、今年はいろいろあったよね」という顔をしてて。コンビニの照明ですら少しだけ優しいの。
自動ドアが開くたびに、店員さんの声と反省と諦念と来年への薄い期待が混ざった風が足首に絡みつく。私はその中でふと「ああ、人はこの時期になると、文章まで大掃除したくなる生き物なんだな」って思うわけで。
でね、2025年の振り返りをしてみようとしたら、noteでみんなの記事が目に入るんだよ。みんな急に真面目になるのね。
手帳を見返し、写真フォルダをスクロールし、なぜか3月あたりで一度ため息をつく。そして書き始める文章は決まっている。
「今年は挑戦の年でした」
便利すぎる言葉だよね、冷凍オードブルみたいな。出せばそれっぽくなるし、誰も文句を言わない。でも、私はその皿を一度ひっくり返したいのよ。
文章も同じで、年末になると「総まとめ味」になる。角が取れて、無難で、よく噛むとどれも同じ味がする。安心だけど、笑えない。
私は笑いたい。いや、正確に言うと、笑わせながら、あとでじわっと首の後ろを冷やしたい。
そこで2026年ね。
私は決めているんだよ。文章の新ジャンルを作る。ぼんやり見えてるのは「漫談のような文章」。
漫談って何かというと、オチが弱い代わりに、途中が全部オチみたいなやつ。話があちこちに飛び、戻ってきたと思ったら、また逸れる。聞いている側は「今どこ?」と思いながらも、なぜか離席できない。文章も、これでいいんじゃないかって。
今までの文章は、ちゃんとしすぎていた。日本語羅列が正座している。伏線が名札をつけて待機している。回収も丁寧。
でも漫談は違う。伏線は落とすものだし、回収は拾えたら拾う。拾えなくても「まあいいか」で次に行く。その雑さが、逆に本音を連れてくる。
年末の空気の中で書く文章は、ほんとまぁ真面目になる。でも私は、オードブルの端っこにある、誰も手を伸ばさない謎の緑のやつみたいな文章を書きたい。最初は敬遠されるけど、なぜか一個食べたら記憶に残るやつ。あれが欲しい。
2025年、私は何度も「ちゃんと書こう」「ええもん書こう」として失敗した。ちゃんとした瞬間に、文章が逃げる。まるで野生動物。近づくと逃げる。構えを解いたときだけ、ひょこっと現れる。
2026年は、追いかけない。漫談みたいに、横を向きながら喋る。独り言のように書く。
漫談文章のいいところは、読者を試さないことよ。「理解しろ」なんて言わない。「ついてこい」とも言わない。ただ喋る。聞く人が笑ってもいいし、黙ってもいい。その自由さが、逆に刺さる。
文章は、情報じゃない。体温だと思っているからね。年末の空気が冷たいのは、みんなが一斉に立ち止まるから。私は、止まらない文章を書きたい。多少つまずいても、意味が一瞬迷子になっても、歩きながら喋る。漫談のように。
2026年、「完成させない」ことを目標にします。余白を残し、言い切らず、笑いながら放り出す。オードブルをきれいに並べない。ぐちゃっと盛る。誰かが笑い、誰かが首をかしげ、その間に「これ、なんだったんだろう」と考える。その時間ごと、文章にしたい。
年末の空気は、終わりと始まりの境目だ。2025年の振り返りは、もう十分した。次は、少しふざけた顔で、新しいジャンルを名乗る番だ。漫談のような文章。たぶん誰も頼んでない。でも、だからこそやるのよ。
笑いながら、少しだけ刺す。それが2026年の私の書き方ね。
《前回の三題噺》
1.年末の空気
2.2025年の振り返り
3.オードブル
説明しよう!三題噺とは、まったく関係のない3つの言葉を強引にひとつの話にまとめる文章遊びであーる。頭をフル回転させながら、「どうつなげる?」「オチどうする?」という落語的プレッシャーが味わえます。エピソード構成力、語彙力、そして無茶ぶり耐性まで育つ、文章版・筋トレRPG。それが三題噺。やってみなきゃ、もったいない!
《今週の三題噺》
1.神社
2.カップヌードル
3.審査員
ハッシュタグ
#木曜日は3ースデイ
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締め切りは一応来週1月7日(水)まで。
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#放課後ライティング倶楽部
[画像協力:さちわ]
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