学んでも学んでも書くのが上手くならない理由
文章を上手に書きたい。書けるようになりたいから、いわゆる文章本を買ってきて読む。勉強ができるようになりたいから参考書を買うのと同じ感覚です。
私の感覚だと、1冊の本を読んでも自分の書く文章はそれほど変わりません。
だから違う本に手を出す。結果は変わらない。そしてまた違う本に……。つぎつぎと新しい本を購入し、勉強でいえば参考書コレクター状態に陥っていくのです。
上手くなるためにスキルを身につけるために本を読む。なのに望む結果は得られない。
どうしてなのでしょう。
あっさりと答えを言うと「情報過多」のせいです。1冊の本に書くことに関する様々なテクニックが書かれてあるため、入ってくる情報が多すぎるのです。
人はたくさんの情報を与えられると、行動ができなくなる。ぜんぶ実行するのはめんどくさい、しんどい。与えられた情報からいくつか選ぶのも億劫だ。
で、結局なにもしない。1冊の本にはたくさんの情報があるのにも関わらず、結局最後は「学びになった」と1つの成果だけをもってかえる。
一方で、「この人の文章はおもしろいなぁ。読みやすいし」と私が思う人たちは、文章本を読んでいる印象がないんです。実際読んでいないんじゃないかな。
文章を上手に書きたい→文章の書き方本を読む。
このルートじゃないんです。
さまざまな文章本で書かれているテクニックのひとつ、「一文を短く書く」ってのがあるんですよ。なぜなら文が長くなると、途中で主語と述語がわからなくなり、意味不明な文を書きやすいからです。あと読むとつまりやすい。
学びには「能動的学び」と「受動的学び」があります。本を読むのは受動的・受け身です。テレビや動画で摂取する情報もそうですね。
能動的学びは自分から情報を取りに行くんです。足で取りに行く感じ。
書くのがうまい人は、自分から取りにいくんですね。自分がおもしろいと思う文章を探しに行き、「どうしてこの人の書く文に惹かれるんだろう?」と問いを立てる。意識的にやってはいません。自然にですよ。
そこで気づきます。
この人の文章はどれも一文が短いんだ!
だから読みやすくて一気に読めるんだ!
それだけじゃないよな。
あ、文と文とつなぎ方もスムーズだ!
接続詞の使い方がバツグンに上手なんだ!
こうやって「1」の情報を摂取したらまた次の情報をとりにいきます。1つずつ。1歩ずつ。
ところが文章本には
・一文を短く
・適切に接続詞をつかう
・書き終われば音読する
・句読点を適切にうつ
・比喩表現をつかう
などなど、ドバーっと一気にたくさん与えてくれるのですよ。本来は1つずつ学ぶのがいいんだけど、本だからギューギューに詰め込まれています。それを効率がいいとおもってしまう。
人の文章から学んだり、ノウハウ本でないのを1冊読むのは労力がかかります。時間もかかる。でも遠回りにみえてそちらがいい場合も多いんですよね。
本を読むなってわけではないですよ。私なんてそれこそコレクターだから。「情報をたくさん一気に与えられると、人はなにも選択しない」と覚えておくと役立ちます。
情報過多の時代の落とし穴ですね。
今日も読みにきてくれてありがとうございます。さて、次はどの本を読もうかしら(凝りてない)。
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