せっかくの応援を台無しにしないために。住宅資金贈与で「時期」がもっとも大切な理由
親御さんの想いと大切な資金を、丁寧に守るスケジュールの考え方
「親から住まいづくりの資金を援助してもらえることになった!」
そんな嬉しい話が出てきたとき、多くの方がまず思い浮かべるのが
「最大1,000万円まで非課税になる特例があるらしい」というポイントではないでしょうか。
とても心強い制度ですが、ここで一つだけ立ち止まっておきたいことがあります。
それは、「いくらもらうか」と同じくらい、もしくはそれ以上に「いつもらうか(タイミング)」が大事だということです。
せっかく時間をかけて親御さんと話し合い、ようやく受け取れることになった大切な資金。
「ルールをよく知らないまま進めてしまって、思った以上に税金がかかってしまった…」
そんな残念な思いをしてほしくありません。
そこで今回は、ファイナンシャルプランナーの視点から、
ぜひ知っておきたいスケジュールの「大切なポイント」を、やさしく整理してお伝えします。
⚠️「もらう時期」で気をつけたい、3月15日のルール
この特例を使うためには、必ず守らなければならないルールがあります。
それが、「贈与を受けた年の翌年3月15日までに、その家に実際に住み始めていること」です。
ここで特に意識しておきたいのは、次の3つです。
「入居」が条件になっていること
家が完成しているだけではなく、その家に実際に住み始めている必要があります。注文住宅はスケジュールがタイトになりやすいこと
土地探しや打ち合わせに時間がかかると、年をまたぎやすくなり、3月15日の期限に間に合いにくくなります。「契約したから安心」ではないこと
住宅メーカーと契約したタイミングで早めに資金を受け取ってしまうと、その年のカウントがスタートしてしまいます。
たとえば、12月に贈与を受けた場合、翌年の3月15日まではおよそ3か月半。
もし工期が少し延びて4月入居になってしまうと、この特例が使えなくなる可能性があります。
こうした事情を知っているかどうかで、結果が大きく変わってしまうこともあります。
だからこそ、「いつ受け取るか」を意識したスケジュール設計がとても大切になってきます。
💡安心して進めるコツ:完成時期から逆算して「引き渡し直前」に受け取る
「じゃあ、親にいつ振り込んでもらうのがいいんだろう?」と不安になりますよね。
落ち着いて進めるための一つの考え方として、
「住まいが完成し、引き渡しを受ける直前のタイミングで受け取る」という方法があります。
そのために、次のステップで整理しておくと安心です。
まずは工期をしっかり確認する
いつ家が完成し、いつから住める予定なのかを、住宅メーカーに具体的なスケジュールとして聞いておきましょう。親御さんとスケジュールを共有しておく
早めの段階で
「翌年3月15日のルールがあるから、振り込みは完成の少し前にお願いしたい」
と、落ち着いて話しておけると安心です。住宅ローンのタイミングと合わせて考える
多くの場合、住宅ローンの実行(決済)のタイミングと、贈与してもらう資金の入金タイミングをそろえると、全体の資金計画がスムーズになります。
親御さんの「応援したい」という温かい気持ちを、きちんといかすためには、
事前にスケジュールを共有しておくことがいちばんの安心材料になります。
🔑最後に:親御さんの想いを、笑顔でつながる住まいづくりへ
住まいづくりでは、間取りやデザインを考えることと同じくらい、
こうした「お金のタイミング」をどう設計するかも大事なポイントです。
税金や制度の話は、少し難しく感じるかもしれませんが、
一つずつ順番に整理していけば、ちゃんと理解しながら進めていけます。
大切なのは、自分たちだけで抱え込まずに、早めにプロの視点を取り入れることです。
親御さんの温かい想いを、新しい住まいでの笑顔につなげていくために、
まずは全体のスケジュールから、落ち着いて一緒に見直してみましょう。
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今回のような贈与のご相談はもちろん、無理のない住宅ローンの組み方など、
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〜最後までお読みいただきありがとうございました〜
執筆者:緒方 登(『ウチつく』専属ファイナンシャルプランナー)
注文住宅の会社選びをプロに無料相談できるサービス「ウチつく」にて、資金計画やローンのアドバイスを担当しています。
【保有資格】FP1級|CFP®|宅地建物取引士|住宅ローンアドバイザー|ライフプラン診断士
