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藤原ヒロシがどのように考え、数々のコラボレーションを成功させてきたのかがわかる「FRAGMENT UNIVERSITY」

2023年10月-2024年3月に行われた「藤原ヒロシの特殊講義 非言語マーケティング」というオープンキャンパスの講義の様子を1冊にまとめた書籍FRAGMENT UNIVERSITYが2025年2月に発売されました。とても多白かったので、簡単に紹介したいと思います。

本書籍は下記の全8部で構成されています。

・文化人類学 遊学史
・社会学 メディア論
・情報学 交友研究
・経営学 コラボレーション理論
・建築学 空間デザイン論
・ケーススタディ - スターバックス コーヒー ジャパン
・ケーススタディ-ナイキ
・最終講義

講義を作るに当たり、かなり長い時間打ち合わせを重ねている(時には深夜まで)ということで、中身はかなり重厚な作りになっています。

パンクからヒップホップと、どのようにカルチャーが生まれ、その中で同氏がどのように感じ、接してきたのかを知ることができます。

また、伝説的ショップ「レディメイド」がどのように出来上がったのか、ナイキやスターバックス、ポケモンとの長期的なコラボレーションはどのように実現しているのかなど、面白い話が盛り沢山です。

記憶に残ってる内容をいくつか。

マウントは取らない。その方が都合がいいからジョン・メイヤーはまだ有名になる学生時代から友達だったけど、その後グラミー賞を獲った。キム・ジョーンズとかパトリック・コックスとかも。

自分の話は自分からはしない。つまらないから。先日「Yahoo!ニュース」かなにかでみた、マンモスが2028年に復活するかもしれないみたいな話の方が面白いし、仕事以外の話から面白いものは生まれると思っている。

「フラグメント」という会社は、生産体制や在庫を持たないようにした。他のブランドや会社に作ってもらって、僕らはアイディアを出して、それに対してロイヤリティをもらう、ローリスク・ローリターンのビジネスモデル。

コラボするということは、何かをアレンジするので、そもそもいいものをアレンジしないものといけない。だめなものをアレンジするのは得意じゃない。(藤原ヒロシは)大きい会社が普段と違う方向で何かをやりたいという時に使われるタイプ。

Supreme x Air Force 1のように、コラボレーションにあたっては、お互いの良いところをリスペクトして残しながら、どうコラボレーションの価値を出すのか考えることが重要。グッドイナフとポーターとのコラボでは、ポーターのロゴや雰囲気を活かしつつ、ないもの、グッドイナフらしいものをどう作るか、ということを考えてDJバッグが生まれた。

ポケモンのコラボでは、「オリジナルキャラを作りたい」という話がよく出るが、藤原ヒロシ氏からはピカチュウなど、すでにいるキャラクターをどうアレンジするかという提案だった。

「藤原ヒロシが言っているからしょうがない」という風に使ってもらうのは全然OK。むしろそうやって使ってもらいたい。

クリエイターは人の顔色を伺いながら仕事を初めてはダメ。信頼関係ができてから顔色を見る。全く知らない会社を相手に気を使ったり、ビクビクして自分の意見が言えないようだと、その後いいものができなくなってしまう。

ユニクロからオファーが来たことはあるが、「ユニクロとは一生仕事をしない」と伝えてある。なぜなら、それはお互いのファンにとって良くないことだと思うから。

メンズノンノでアリトルノーレッジを連載していたときの編集者が今はUOMOにいるので、藤原ヒロシ氏は連載を持っている。

30代で何者でもなかったら、もう遅いと思ったほうがいい。頑張ってお金を稼いで、若い人にご飯でもおごってあげてください。

いまやLUIS VUITTONやMONCLERなど、世界の名だたるブランドとコラボする藤原ヒロシ氏がどのように人や仕事と向き合っているのか、そして良いアウトプットの出し方など、仕事にも参考になる部分が非常に多かったです。

2009年頃に刊行された、同氏の半生が描かれた回顧録的本である丘の上のパンクは読みづらすぎて挫折したのですが、これは編集がいいのか、とても読みやすかったので、おすすめです。


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